ロシアからの訪日観光客が急増しており、そのインバウンド対策としてロシアの検索エンジンであるYandex(ヤンデックス)が注目を浴びています。
訪日観光客向けのマーケティングをする上で、その国でもっともよく使われる検索エンジンへのアプローチもインバウンド対策として重要です。
この記事では、ロシアの検索エンジンでNo.1シェアである「Yandex」の概要や特徴、海外諸国における大手検索エンジンについて解説します。
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ロシアの検索エンジンシェアNo.1 Yandex(ヤンデックス)
下記はロシアにおける検索エンジンシェアの推移を示したもので、データによればロシアでは「Yandex(ヤンデックス)」と呼ばれる検索エンジンが最大のシェアを占めており、GoogleがYandexをわずかに下回るシェア率で続いています。
いまや、日本をはじめとする多くの国においてインターネットの検索エンジンシェアのトップはGoogleが占めており、ロシアのようにGoogle以外の検索エンジンがトップシェアを誇る国はそう多くありません。
![▲[ロシアにおける検索エンジンシェア]:statcounterより引用 ▲[ロシアにおける検索エンジンシェア]:statcounterより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3947/main_c7e5c7874af598ae3a5f852028363d02.png?auto=format)
| 1位 | YANDEX RU | 49.39% |
| 2位 | 46.95% | |
| 3位 | Mail.ru | 2.28% |
Yandexとは?
Yandexとはロシアでトップシェアを誇る検索エンジンであり、ポータルサイトの1つです。
国や地域を問わず検索エンジンを提供するGoogleとは異なり、Yandexはロシア国内にターゲットを絞りロシア語検索に特化することでユーザーから高い満足度を得ています。
Digital2019の調査によればロシア国内で最も利用されているwebサイトとして挙げられており、圧倒的な支持を得ていることがわかります。
また、Yandexは検索エンジン業界以外にも手広く事業の幅を広げておりオンライン決済サービス業務やタクシー業にも着手しています。
業界を問わず事業を展開する姿勢はYandexの高い知名度につながっているといえるでしょう。
![▲[Japanの検索結果]:Yandexより引用 ▲[Japanの検索結果]:Yandexより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3948/main_2019-07-26.png?auto=format)
![▲[ロシアでよく利用されるウェブサイト]:Digital 2019より引用 ▲[ロシアでよく利用されるウェブサイト]:Digital 2019より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3950/main_15ba3efed24a7d11c9bf8665980748a2.png?auto=format)
Yandexを活用して訪日ロシア人を集客するには?
ロシア人ユーザーから厚い支持を得ているYandexの活用は、訪日ロシア人へのプロモーションに効果的です。
Yandexが提供する検索エンジンにおいてもGoogleと同様にアルゴリズムによる検索結果順位決定がなされており、広告やSEOにより上位の検索結果として表示されれば、より高いプロモーション効果が期待できます。
リスティング広告
リスティング広告とはユーザーの検索ワードや閲覧履歴などからニーズを汲み取り、表示する広告を決定するというもので、Yandexにおいてもリスティング広告を掲載することが可能です。
以下の画像はYandexにおいて「旅行 日本」と検索した際の検索結果画面で、上部に掲載されている日本航空のwebサイトには”реклама”とロシア語で「広告」を意味する単語が表示されています。
![▲[「旅行 日本」の検索結果]:Yandexより引用 ▲[「旅行 日本」の検索結果]:Yandexより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/3952/main_5307b7becca35d494f87c1f0ea8d8ea6.png?auto=format)
SEO
検索エンジンでは検索ユーザーに良質なコンテンツやニーズに合致したwebサイトを提供するため、独自のアルゴリズムやロジックに基づき検索結果順位を変動させています。
SEOとは、運営するwebサイトやコンテンツが検索エンジンにおいて上位の検索結果として表示されるようにするための施策を指し、YandexにおいてもGoogle検索フォームと同様のSEOが効果的であるとされています。
Google以外の検索エンジンが強い国
検索エンジンの世界的なシェアとしてはGoogleがトップですが、ロシアのようにGoogle以外の検索エンジンが国内においてトップシェアを占めている国は他にも存在します。
以下では、Google以外の人気検索エンジンについて解説します。
中国:Baidu(百度:バイドゥ)
情報統制を目的とした厳しいネット規制が敷かれている中国では、金盾(グレートファイアウォール)と呼ばれる検閲システムが運用されておりGoogleにアクセスできません。
そのため、中国人ユーザーの多くは「百度(バイドゥ)」という検索エンジンを利用しており、2019年6月時点におけるバイドゥのシェアは72.74%となっています。
韓国:Naver(ネイバー)
韓国では、「Naver(ネイバー)」と呼ばれる検索エンジンが、Googleの次に高いシェアとなっています。2019年6月時点におけるNaverのシェア率は16.08%にのぼります。
Naverには1回の検索につき最大20件のリスティング広告が表示されるという特徴があるため、マーケティングやプロモーションのためのツールとしても大きな効果が期待できるでしょう。
韓国の検索エンジンNAVER(ネイバー)とは
NAVER(ネイバー)とは韓国最大手のインターネット検索ポータルサイトで、韓国国内ではGoogleやYahoo!を押さえて最も利用されている検索エンジンです。 韓国にはNAVERユーザーの独自の情報収集文化があるため、それに適したSEO対策が必要です。インバウンド市場にうまく応用し、プロモーションに活用すれば、訪日韓国人の集客を強化することも可能です。 この記事では、NAVERについて、そしてNAVERを活用した訪日韓国人の集客について取り上げます。 [com_service_dl_...
Googleがトップでない国もある
WebサイトやオンラインコンテンツのプロモーションではGoogle検索フォームにおけるSEOに気を取られてしまいがちですが、Google以外の検索エンジンが高いシェアを占める国もあります。
特に訪日外国人客をメインターゲットとしたプロモーションにおいては、ターゲット層が多く利用している検索エンジンを調査することも重要です。
日本のスタンダードが世界全体のスタンダードではないことを意識し、訪日外国人向けの集客に取り組む際にはそれぞれの国におけるスタンダードを知るべきでしょう。
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