ラグビーW杯中のインバウンド攻略の鍵は「ビール」豊田市×JTBのW杯対策から見るポイントとは

来月20日から日本各地で開催されるラグビーワールドカップの試合会場の1つ、豊田スタジアムがある愛知県豊田市は、JTB三河支店と連携し、2018年は旅マエ、2019年は旅ナカインバウンド向け観光コンテンツの充実化に向けた取り組みを実施しています。

今回は、ラグビーワールドカップをきっかけに豊田市を訪れる訪日外国人観光客に豊田市の魅力を発信し、リピーター獲得を目指す取り組みについて見ていきましょう。


観光コンテンツ磨き上げ+周辺観光促進のツアー造成

ラグビーワールドカップの観戦目的で豊田市を訪れるインバウンドに対し、滞在時間を延長することで周辺観光の促進を狙った、試合日や試合前後の日程限定の着地型ツアーを造成しました。名古屋市に宿泊する観戦客も見込み、名古屋駅または新豊田駅発のツアーを用意しています。

造成にあたっては、昨年度に招聘したメディアやオフィシャルトラベルエージェントが回答したアンケート結果から、評価の高い施設を選定しツアー造成に活用しました。

観戦日に豊田市の足助エリアの観光に、トヨタ会館を組み合わせた半日ツアーと、観戦前後の日程で足助エリアと名古屋市内の観光ができる1日ツアーで、訪日外国人観光客の周遊観光促進を目指します。

「それ自体がお土産になる」メディアを準備

参加者の募集や申し込み受付等は、遊びや体験の予約サイト「asoview!」に掲載したほか、訪日観戦客向けのサイト「Captain's Run Japan」にツアーを掲載し、豊田市の観光情報発信の一環としています。豊田市の魅力を発信する、観光情報誌「るるぶ」も配布予定です。

豊田市の観光施設や飲食店、駅周辺でお酒が飲める場所、両替所、観戦前後にオススメの1day tripなどを掲載した「るるぶ特別編集版」を、日本語と英語で作成しています。

東京や名古屋のホテルや空港などに設置するほか、以前招聘したオフィシャルトラベルエージェントを通じツアーを購入した方への配布を予定しており、るるぶ自体がインバウンド客のお土産になることを目指しているとのことです。

対戦国&ラグビー大国との連携、イベント開催&プロモーション強化

豊田市は、イタリア・ニュージーランド・オーストラリアといった対戦国に向けたプロモーションや、各国と連携したイベントを実施する予定です。他地域でラグビーワールドカップを観戦予定の訪日外国人観光客も豊田市に誘致することを目指し、松坂屋豊田店の催事場でイベントを開催します。

イタリアとニュージーランドのラグビー博物館の特別展示会を、豊田市での試合期間中に実施予定です。豊田市の太田市長がイタリアでプロモーションを行った際に、イタリアのラグビー博物館でのパーティーに参加したことがきっかけで実現しました。

さらに、10月12日の豊田スタジアムにおけるニュージーランド対イタリア戦に合わせて、イタリアの代表選手とのファンミーティング在日イタリア商工会議所と連携して実施します。

豊田市で行われる試合の対戦国であるウェールズ・ジョージア・南アフリカ・ナミビア・サモア・ニュージーランド・イタリアと、ラグビー大国のオーストラリアに対して、豊田市のPRを実施しています。観戦チケットもまだわずかに残っているため、海外での観戦チケット購入の意欲増進や、すでにチケットを持っている観戦客に豊田市について知ってもらうことが狙いです。

動画コンテンツとビジターガイド

昨年度に作成したプロモーション動画などを活用し、豊田市の観光情報や魅力を、「Captain's Run Japan」で発信します。さらにラグビーのファンサイトを運営している「Rugby pass」を活用し、豊田市のビジターガイドを発信予定とのことです。

インバウンド観戦客の受け入れ態勢整備

ラグビーワールドカップの開催に合わせて多くのインバウンド観戦客が訪れることが予想される豊田市では、各事業者が一律におもてなしができるようになることを目指し、地元の商工会議所と連携受け入れ準備に関するセミナーを開催しました。

大会時の販売ルール訪日観戦客の特徴を把握することで、適正な営業や販売を実現し機会損失を避けることが目的です。

具体的には、インバウンドのラグビーファンのビールの消費量が非常に多いことが挙げられます。

過去の大会でも、開催都市でビールがなくなった例もあるとのことで、ワールドカップ開催中はビールを切らさないよう十分な準備を事前にしておくことが必要でしょう。大会ではハイネケンがスポンサーのため、その他のビールメーカーは販売できるエリアが決まっているといった販売ルールの説明が、セミナーでは行われました。

参加した92名の事業者に広く情報共有することができ、インバウンド観戦客の受け入れ態勢整備の促進が期待されます。

まとめ:ラグビーワールドカップを契機にインバウンドのリピーター獲得へ

豊田市とJTB三河支店は、ラグビーワールドカップの観戦目的で訪れるインバウンド客に豊田市の魅力を発信することで、豊田市のファンを増やしリピーターの獲得を狙います。地域の観光コンテンツを磨き上げ効果的にPRすることはもちろん、各事業者とともに受け入れ準備を整えていくことで、インバウンドの満足度の高い滞在が実現できるでしょう。


<参照>

・JTB INBOUND SOLUTION:ラグビーワールドカップ2019を契機に愛知県豊田市をPR

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!