Googleも協力した翻訳機「Aibuds」持ち歩きに便利なそのワケは?

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年々増え続ける訪日外国人への「言語対応」が求められている日本で、異なる言語同士を翻訳するツールも次々に新しいものが開発、販売されています。

クラウドファンディングサイトmachi-yaで560万円の資金調達に成功した「Aibuds」は、36ヶ国語に対応したワイヤレスイヤホンタイプの翻訳機で、耳にはめ込むだけで、誰とでも母国語で会話を楽しめます。

イヤホン型翻訳機ということで、通常時は音楽用イヤホンとしても使用できます。非常にコンパクトなデザインから、海外出張時や旅行の際にも手軽に持ち歩ける翻訳機です。

今月開催のラグビーW杯や来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、グローバル化が進む日本ですが、外国語に苦手意識がある人はまだまだ多いのが現状です。こうした人々が気楽に言葉の壁を乗り越える可能性を感じさせるアイテムです。


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Aibudsの基本性能

Aibudsとは、36ヶ国語に対応したワイヤレスイヤホン型のコンパクトな翻訳機です。

既存の翻訳機は、ディバイスに向かって話しかけるタイプが多いですが、Aibudsは耳にはめ込むイヤホンタイです。アプリで言語を設定し、イヤホンをつけて使用します。

Aibudsには以下のような特徴があります。

  1. 36カ国語をリアルアイムで音声翻訳
  2. 使いやすいコンパクトなデザイン
  3. 音声だけではなく、アプリの文字表示と合わせて使用可能
  4. グループ会話、3カ国以上の同時翻訳対応
  5. 通常時は音楽用イヤホンとして使用できる

専用のアプリをダウンロードし、イヤホンの片方ずつ自分用と相手用として装着します。マイクボタンをタップして会話モードにセットすれば、翻訳がスタートします。自分が話した場合は、相手の言語に翻訳され、相手のイヤホンに翻訳された音声が流れる仕組みです。

 ▲[Airbuds]:machi-yaより引用
▲[Aibuds]:machi-yaより引用

クラウドファンディングで資金調達

ワイヤレス型イヤホン翻訳機「Aibuds」は、クラウドファンディング「machi-ya」で資金調達キャンペーンを実施、およそ1ヶ月間で560万円を超える支援金を集めました。

クラウドファンディングとは、不特定多数の人からインターネットを介して資金調達を募り、自分たちのしたいことを実現する資金調達の仕組みです。

従来、資金調達といえば、金融機関からの借入やベンチャーキャピタル出資などで行われるのが主流でした。しかし、クラウドファンディングを利用すれば、新しいアイディアを実現するために起案者として発信し、それに共感・賛同した人が支援者として数千円からの出資という形で、応援できます。

これまでの小型翻訳機との差別化は?

これまでの翻訳機のほとんどはスティック状や小さいタブレット端末に向かって話しかけるものでしたが、Aibudsはイヤホンタイです。

マイクを内蔵しており、会話の音声を認識して、耳の中で翻訳した音声を再生します。

一人一台使用することが想定されています。このため、会話の際、自分に不要な翻訳音声が再生されることがなく、コミュニケーションの無駄が削減できます。

およそ2秒から4秒で翻訳してくれるので、再生速度次第では通訳を介すよりも、速く、コミュニケーションがよりスムーズになるかもしれません。

またハンズフリーの翻訳機なので、旅行中には地図を指し示しながらや食事をしながらでも使用できます。

Bluetoothで音楽の再生もできます。翻訳機として使用していない際は、イヤホンとして使用でき、翻訳機の分、荷物を余計に増やすというストレスからも解放されるでしょう。

今後の発送までの計画

2019年7月9日にプロジェクトは終了し、支援総額は263人から5,611,774万円を集めました。

今後のスケジュールは当初よりも生産スケジュールに遅れが生じている関係で、8月上旬に生産完了し、8月中旬に製品が日本へ到着、その後8月下旬に発送開始すると発表しています。

Aibudsを開発した「Misway Technology」とは?

AibudsはGoogle、LKK、Nuanceの協力を得ながら、Misway Technologyにより開発されました。

2016年創立のMisway Technologyは、AIと音声知能開発に夢中な最新ガジェットファンのグループから構成され、翻訳イノベーション、ハードウェアエンジニアリング、ソフトウエア開発、商品の反復、工業デザイン、構造デザイン、パッケージデザイン、サプライチェーンマネジメントとマーケティングに力を入れている会社です。

いつか世界中の人々が言葉の壁やコミュニケーションの壁なく、繋がる事をビジョンとしています。

まとめ:今後も増えるとみられる「翻訳機」性能や形状に注目!

近年、訪日外国人数は増加しています。今年のラグビーW杯や、2020の東京オリンピック・パラリンピックなど国際イベントも控え、今後日常的に外国人と接する機会はますます増えます。今回紹介したような翻訳機の開発も進んでいくでしょう。

今回のように、イヤホン型ハンズフリーで36カ国を翻訳してくる上に、音楽も聞ける一石二鳥タイプのディバイスは、荷物を軽量化したい旅行者にとっても最適なツールです。

言葉の壁を乗り越え、異なる文化の旅行者と観光地の住民をより近づける、翻訳アイテムの今後の発展には注目が集まります。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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