【週刊】中国ニュース5選:中国でも大人気映画『名探偵コナン』最新作が公開&ヒット化粧品『TWANY』人気の理由

訪日ラボ編集部が、中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。

1. 注目の中国アプリ

キーワード:キーワード  ZAO(顔技)、プライバシー論争

▲アプリストアの「ZAO」
▲アプリストアの「ZAO」

ユーザーの顔をスマホに取り込み、AI技術を使用してディープフェイクを生成するアプリ「ZAO」がヒットしユーザー数を拡大しています。映画のワンシーンに自分が登場人物として存在しているような体験ができるアプリです。(ディープフェイクとは、既存の画像と映像を、元となる画像または映像に重ね合わせて、結合しコンテンツを生成する技術のこと、またそのコンテンツを指す。)

しかし人気の裏側で、この「ZAO」に取り込まれた顔認証データが、第三者に転用されていた事が判明しました。これをきっかけに、中国国内でも「プライバシーに関する論争」が盛り上がっています。

昨今、顔認証技術はQRコードスキャンの次を行く技術として注目され、街のコンビニなどではアリババの顔認証方式決済などすでに導入されている場所も存在します。空港や街のセキュリティなどにも顔認証技術が使われ普及しています。

一方で個人情報やプライバシーの保護を重視しようという向きもあります。一方で、技術の市場への応用を妨げぬよう「ブロックチェーンを個人情報保護、セキュリティの分野に応用していく」という方向で解決が図られることも考えられます。

2. 教育+テクノロジー「EdTech(エドテック)」

キーワード:教育・アプリ

▲教育系アプリに出稿する広告の是非 出典:2019年9月10日澎湃新闻
▲教育系アプリに出稿する広告の是非 出典:2019年9月10日澎湃新闻

9月の第1週は中国のほとんどの学校で新学期となります。このタイミングで「先生の日」という学校の先生に感謝を表す日もあるので、教育に関係するニュースが目立つ時期です。

中国の都心部の市民は子供の教育に熱心で、受験競争も非常に熾烈になっています。学校の勉強をサポートするアプリも普及しています。

多くのスマホアプリには、アプリを起動する際に広告が表示されます。こうした広告の一部に、青少年にとって有害な情報があるとして河北省インターネット管理事務所が指摘しました。勉強するために起動したはずのアプリが、勉強の邪魔をする結果につながりかねないとの懸念を示しています。

子どもの教育にかける親や親類の情熱は、大きな消費意欲につながります。今後しばらく、中国でもこうしたニーズは枯れることなく存在すると考えられ、これらをとらえ商機につなげていくことが重要でしょう。

3. イベントカレンダー(中秋節)伝統と流行

キーワード:SNS映え・伝統と流行

▲月餅を食べ終わっても、箱は鞄として使える!? 出典:2019年9月11日南方网
▲月餅を食べ終わっても、箱は鞄として使える!? 出典:2019年9月11日南方网

9月13日は中秋節(中秋の名月)で、中国では意識しない人はいない、メジャーな祭日となっています。この祭日にはあんを包んだ「月餅」を送る習慣がありますが、昨今の食習慣における価値観の多様化から、様々なバリエーションの「月餅」が販売されています。

例えばチーズを入れて西洋風にアレンジした月餅や、健康志向でノンシュガーやシュガーオフなどを押し出した商品などがあります。

老舗店や海外の高級製菓ブランドも、こだわりの豪華にパッケージで販売されています。

こうしたパッケージはSNS映えを期待して購入されることも多いですが、箱を鞄として使えたりするようになっているものもあり、包装の機能だけでなく環境保護とファッションを両立させるような工夫がなされています。

4.  中国映画最新情報

キーワード 映画、名探偵コナン

▲名探偵コナン紺青の拳上映、キッドが参上 出典:2019年9月9日环球网
▲名探偵コナン紺青の拳上映、キッドが参上 出典:2019年9月9日环球网


劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』の劇場公開イベントが9月8日、北京で開かれ、工藤新一と怪盗キッドの声優を務める山口勝平さんなども登壇しました。

名探偵コナンは以前から中国、そして世界中で人気の作品です。昨今の日中関係の好転などの流れもあり、13日から正式に劇場公開されます。

中国ではちょうど中秋節(中秋の名月)の連休があり、観客動員数にも良い影響を与えると見られています。キーパーソンとなる登場人物、怪盗キッドの「月を背後にたたずむ」イメージも、季節に合致したもので、宣伝効果も高くなるでしょう。

春節やそのほかのイベントについても、行事そのものが持つイメージや伝統的意義を生かしつつ、そこに重ねられる日本生まれのサービスやコンテンツであれば、訴求効果は高まるでしょう。 

5. 化粧品「カネボウTWANYミラノコレクション」が人気

キーワード:

▲天猫(Tmall)での商品検索結果
▲天猫(Tmall)での商品検索結果

中国の「美容」「コスメ」市場では、変わらず日本ブランドが支持されています。昨今は韓流アイドルが広める韓国化粧品のイメージや、中国産の基礎化粧品ブランドの台頭なども見られますが、直接肌につけるとあって、日本製品の安心感は大きな魅力となっています。

RED(小紅書)はじめSNSでは、商品名を入力するとユーザーやKOLによる商品レビューの動画が多くヒットします。口コミづたいでヒット商品が生まれる化粧品分野ですが、アリババの運営するECモール天猫(Tmall)やREDで最近話題となっているのがカネボウのトワニーミラノコレクション「フェースアップパウダー」です。

日本でも歴史ある企業として認知されているカネボウですが、限定品である同シリーズはコアなファンでなければキャッチアップされていない商品とも言えます。こうした商品が中国の日本コスメファンというコミュニティで注目の的となっていることには、SNS上で形成される情報ネットワークの強固さが感じられます。

中国の日本コスメファンは、カネボウへの信頼や、パッケージのデザイン、そして効能で同商品を高く評価しているようです。

中国は国土が広く、場所によっては10月初旬の国慶節まで残暑や日差しが厳しい場所があります。中国のエリアごとの気候の特徴を見抜いた販売戦略は、ワンシーズンに止まらない需要の喚起にもつながるでしょう。

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訪日ラボ編集部

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