【週刊】中国ニュース5選:食欲の秋?アボカドが大流行の理由&ダイエット・健康管理の基本「上火」解説など

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訪日ラボ編集部が、中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。



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会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

1. 中国でアボカドカラーが大ブーム

キーワード:ファッション、トレンド、食生活

▲アボカドブームが確認できる 出典:RED
▲アボカドブームが確認できる 出典:RED

中国ではアボカドカラーが流行しています。奥行きのある鮮やかな緑色が、コーディネートを新鮮にさせるポイントととらえられているようです。ネイルや秋冬服に取り入れたいと考える人も多いようで、中国InstagramともいわれるアプリRED」にもアボカドカラーの情報があふれています。

食品として中国に輸入されるアボカドも増加していると言います。今年4月には「一帯一路国際協力フォーラム」でケニア政府との合意の成果でアボカドを輸入する事になりました。

「一帯一路」の拡大によって、中国には様々な食材が輸入されるようになりました。東南アジアのフルーツやコーヒーやチョコレートなども二級都市の普通のコンビニやタオバオで購入する事も出来るようになってきました。

ただしアボカドについて、インターネット上では「どのように食べるか」というキーワードと共に検索されているようです。 今後を持続的に消費され中国人の国民的フルーツになるためには「メニューの開発」がポイントになるでしょう。

2. 中秋節の旅行収入ランキング発表!

キーワード:中秋節、連休、旅行、中国国内

▲中秋節旅行収入ランキング 出典:中财网2019年09月21日
▲中秋節旅行収入ランキング 出典:中财网2019年09月21日

中秋節の休みが明け、中国国内の省ごと中秋節旅行収入ランキングが『中新经纬』から発表されました。これを受けて、中国の旅行業界は来る10月1日の国慶節の旅行シーズンにむけて戦略を練っていきます。

旅行収入ランキングの1位は湖南省、2位は新疆ウイグル自治区、3位は貴州省となりました。中秋節が長い休みではない事や新年度の開始直後である点は、ランキングの分析において年頭に置くべきでしょう。

こうした地域は内陸に位置しており、日本のビジネスではあまり表立って取りざたされる省ではありませんが、エキゾチックな文化だったり、雄大な自然だったり、あるいは移動にあまり手間をかけずに遊びに行ける場所であるといった点が旅行者の足を運ばせたと考えられます。

10月初頭の国慶節は、春節と並ぶ大型連休であり、日本に来る中国人もより一層多くなると予想されます。定番観光地では言語対応やスムーズな支払いのための環境整備が必要となってくるでしょう。

中国国内での旅行は基本的に自然環境や世界遺産を目的としたものが多くなっており、日本旅行でもモノの購入だけでなく体験を重視する「コト消費」の比重が高まっていくことも考えられるでしょう。

3. 中国映画「ザ・チャイニーズ、パイロット」重慶で上映イベント

キーワード:映画、社会問題、飛行機

▲『中国機長』重慶で初上映  出典:中国新闻网
▲『中国機長』重慶で初上映 出典:中国新闻网9月21日

映画『中国機長 THE CHINESE PILOT』が重慶で公開されました。この映画は2018年に実際に中国で発生した飛行機事故を元に作られた映画です。重慶からラサに向かう四川航空3U8633便で上空9800メートルでコックピットの窓が割れるというアクシデントが発生し、その困難に立ち向かった機長やスタッフを描きます。

中国ではインターネットの通信制限や、国外の映画作品の年間の公開本数に制限があるなど、特殊なメディア環境がある国ですが、映像作品に対する関心は高くなっています。

特に、生活に身近なテーマが関わる社会派映画がヒットする傾向があります。「子供の誘拐事件」や「常備用普通薬の安全問題」といったテーマが、すでに映画で取り上げられています。

中国機長』もそうした「身近なテーマ」を取り上げた作品です。以前に比べ飛行機に乗る事が身近になった中国では、航空輸送の安全問題に対する意識は高まっています。公開後のヒットが期待されます。

また、国慶節というナショナリスティックなイベントがすぐという事もあり「中国人は困難に負けず乗客も大事にする精神がある」というメッセージも、観客の共鳴を誘うかもしれません。

中国国内の社会問題と日本の社会問題などをリンクさせ学習できるようなツーリズムやコンテンツなどには、潜在的なニーズがあると言えるでしょう。

4. 北京のミレ二アル世代のナイトライフ

キーワード:ミレニアル、ナイトライフ

▲北京ナイトライフトレンド、ミレニアル世代が中心 出典:新华网客户端9月19日
▲北京ナイトライフトレンド、ミレニアル世代が中心 出典:新华网客户端9月19日

北京の2000年生まれ以降のナイトライフ(夕方から朝の早い時間にかけての過ごし方)に関するデータが発表されました。

2000年生まれも来年は20歳になります。すでに若者の消費やライフスタイルのトレンドの中核を担うようになってきています。

こうした消費者として存在感を増している彼らのナイトライフですが、カフェなどで流行りのドリンクやフードを追いかけることに夢中なようです。

また有名な公園に行ったり映画やウィンドショッピングしたりということにも関心が高くなっています。

中国では夕飯をとる時間が日本よりも比較的早く、夕飯を済ませた後に近所の公園でエクササイズしたり散歩したりするのが一般的です。こうした公園には、ちょっとした屋台などが出店されていることも少なくありません。

春の桜のシーズンの夜桜観光、夏の花火ツアー、そしてこれからの紅葉鑑賞など、日本の主要観光コンテンツで中国人観光客に訴求する際には、こうした夕方以降の過ごし方についてのデータを参考に戦略を立てるべきでしょう。

5. 中国人のダイエット・健康管理の基本「上火」とは?

キーワード:ダイエット、食事、レストラン、カフェ

▲秋の乾燥にこれを食べる! 出典:腾讯网9月21日
▲秋の乾燥にこれを食べる! 出典:腾讯网9月21日

日本と同じく、食事に注意して美容効果を得ようとする中国人は少なくありません。特に秋~春は乾燥について悩む人も多いようです。

「上火」(シャンフオ)という中国語は、健康状態を表すために良く言及される言葉です。「上火」しているかどうかは中国人消費者が食品化粧品を選ぶ際に重要な指標となりますが、実はこの状態がどういうものであるかは、日本語で100%該当する単語が存在しないので日本人にとっては少々理解が難しくなっています。

「上火」は「乾燥」や「高血圧」など、大まかにいうと「血管にプレッシャーがかかるような」状態の総称です。秋冬の乾燥シーズンは「上火」しやすいですし、スナック菓子の食べ過ぎなども「上火」を招きます。

中国ではこの「上火」は絶対悪です。特に上の世代は「上火」しないように命を懸けるといっても過言ではありません。一番簡単な予防方法はフルーツ食べることと考えられています。

秋から冬にかけて人は一番「上火」します。9月中旬あたりから「上火をしないためのアイデア」といった記事が出てきます。例えば、鶏肉とトウモロコシを使った透明のスープはこの季節にピッタリです。

日本への旅行シーズンである国慶節、そして春節は非常に「上火」する季節なので、例えば宿泊施設では「上火」を防げるような食事を提供できるかできないかで勝ち取る信頼は違うでしょう。


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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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