2019年7月17日から23日にわたり、「香港ブックフェア 2019」が開催されました。
在香港日本国総領事館、日本政府観光局(JNTO)、一般社団法人アニメツーリズム協会など政府機関・業界団体・日本から参加した自治体や民間企業が一丸となり、日本のプロモーションを行いました。
今回で6年連続参加している、日本の書籍と人気のアニメを紹介するジャパンパビリオンは、出店数と使用エリアは過去最大規模となりました。書籍と共に日本の文化や地域の魅力を紹介しています。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
世界39か国・地域が参加、ジャパンパビリオンは14の都道府県
香港ブックフェア 2019は、開始から30回目の節目の開催となりました。今年は世界39カ国・地域から686以上の出展者が参加し過去最多を記録しています。
一般書籍パビリオン、国際文化ビレッジ、チルドレンズ・パラダイスやイングリッシュ・アベニューなどテーマ別に15のゾーンが開設されており、各ゾーンでは書籍の展示だけでなくセミナーやパフォーマンス、読み聞かせなど開催期間に全てを見るのは難しいほどの件数のイベントが執り行われます。
書籍と関連した日本文化や舞台となる名所を紹介するほか、映像技術でリアルに体験出来る仮想現実(VR)と、地域の文化を体験して伝えるワークショップは日本を楽しむことができる催しが行われました。
仮想現実や文化体験を通じて訪日旅行の魅力アピールも
ジャパンパビリオンでは、各都道府県から地元地域を紹介した書籍やカルチャーグッズを集め、VRを利用した仮想現実で漫画やアニメの名所を体験できるバーチャル日本ツアーなど、体験することで日本を感じてもらう展示を行いました。他にも、浴衣の着付け・イラスト・漫画教室など毎年好評の日本文化を伝えるワークショップでは、日本に行かずに体験出来る日本として、たくさんの利用者が訪れました。
アニメツーリズム協会ブース:新潟県、埼玉県、徳島県、南鹿児島が出展
このブースでは、日本のアニメ聖地を150枚の大型パネルで紹介し、アニメを通した日本の美しさをアピールする、文化コンテンツを利用した地域紹介を行いました。
アニメ聖地の舞台となる地域の日本文化・名所の書籍を紹介し、物語の舞台へと誘導します。今回参加したのは新潟県、埼玉県、四国ツーリズム創造機構、徳島県、南鹿児島です。
各地文化的コンテンツを紹介し、旅行関連商品を合わせて販売することで「この場所に是非行ってみたい」「今すぐ聖地巡礼に出掛けたい」と思わせる訪日プロモーションを展開しました。
テーマ「SFとミステリー」で海外人気作家を代表し湊かなえさんが講演
香港ブックフェアでも特に注目を集める海外の人気作家を招くイベントでは、今年のテーマ「SFとミステリー」にちなみ、湊かなえさんが90分の講演を行っています。事前予約では600人の応募が殺到し、会場以外に別室のパブリックビューイングが設けられるほどの集客の中、人気作品の「告白」の創作秘話や小説への想いなどを話し、来場者からの質問に回答する交流も行われました。
また、他にも日本と香港をつなぐ架け橋として、日本の浴衣を着たアグネス・チャン(陳美齢)さんのイベントも行われました。
香港からの訪日数は年間220万人
香港ブックフェアは毎年7月に開催され、夏休み旅行の情報を集めに来る現地の人々も来場します。人気作品が人々の関心を引く可能性が見込める機会です。
香港からは年間220万人が訪日しており、単純計算で総人口の実に3人に1人が日本に来ています。また、2018年の超富裕層が住むランキングでは香港は1位に選ばれており、海外旅行に行く人も多い地域と言えるでしょう。
日本の文学作品が世界で認められると、物語に登場する名所・聖地の舞台となる地域に注目が集まります。これにより、作品の世界を感じることのできる、テーマのある訪日旅行に需要が高まることが想定されます。近隣国の香港で日本の文化コンテンツを紹介することで、日本への関心を高める、書籍やアニメがきっかけのインバウンド市場の活性化が期待されます。
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
- 中国インバウンド市場の規模と最新トレンドがわかる!
- 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!
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→消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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