訪日ラボ編集部が、中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。
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【週刊】中国ニュース5選:最新トレンド『東京』の理由
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
1. アリババによる国慶節ビックデータレポート!今年のトレンドは?
キーワード:国慶節、連休、家族、高齢者

国慶節が終わりを迎えようという10月6日、アリババグループより「2019年度、国慶節連休ビックデータ報告」が発表されました。これによると今年は主に3つの傾向が見られたようです。
1つ目は「新」しいスタイルの出現です。あらゆる新しい市場の分野、新しい消費スタイル、新しいビジネススタイルが確立されていき、中国国民のホリデーやバカンスの分野の経済が持続的に発展していることが明らかになりました。
2つ目のキーワードは「家」で、家庭内における消費が持続的に成長していることが指摘されています。家庭内の消費とは、高齢者を含めた家族全体で楽しめるサービスや商品を指しており、家族を大切にする中国では今後この分野のビジネスは盛り上がりを見せていきそうです。
3つ目は「国」です。今年は中国建国70周年という節目の年という事で、中国建国の歴史に関わる旅行ツアーやナショナリスティックなシンボルに関わる消費が盛り上がったとみられています。
国慶節が終わり、次は双十一(アリババ発のECセール)の準備が始まってきます。国慶節で日本に旅行し、「あの時食べた日本のあれを安く手に入れたい」といったニーズを上手くつかむことができれば、大きな利益を上げることも不可能ではないでしょう。
また上述の通り、「高齢者を含めた家族全体で楽しめるサービスや商品」も中国で拡大しています。日本は高齢化社会の先輩として、チャンスをつかめるのではないでしょうか。
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2. 中国にも広がる「おひとり様」スタイル?
キーワード:おひとりさま、ライフスタイル、多様化
![▲[2018年の中国国内独身率ランキング]:2019年10月4日猎云网 北京猎云万罗科技有限公司 ▲[2018年の中国国内独身率ランキング]:2019年10月4日猎云网 北京猎云万罗科技有限公司](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4783/main_50183cf7a0ac0ad0b1885bbdb4ce8d8f.png?auto=format)
昨今、中国でも生活コストの上昇やライフスタイルの多様化によって晩婚化の傾向が強くなっています。
同時に「おひとりさまライフスタイル」や「おひとりさまエコノミー」といったサービスも拡大しつつあります。今年の国慶節でも旅行ツアーなどに参加せず一人で自由に旅行する人は増加傾向にあったと言います。
この「おひとりさまエコノミー」は「火鍋」や「しゃぶしゃぶ」といった中国の伝統的な大きな机を大人数で囲むスタイルの外食産業にとっては非常に脅威です。反対にデリバリーサービス(外卖)にとっての主要なターゲットになります。
また、家電製品でも小型の冷蔵庫や炊飯器などが「おひとりさま」市場にむけてリリースされたりもしています。民泊や越境ECの店舗などを経営・運営する場合には、中国の「おひとりさま」事情を観察し固定ファンの獲得などを目指してみるのも良いでしょう。
3. 化粧品広告に男性タレント?進むジェンダーレス化
キーワード:ユニセックス、ジェンダーレス、化粧品
![▲[化粧品の木イメージキャラクターに男性タレントを起用]:2019年9月26日优质原创作者 ▲[化粧品の木イメージキャラクターに男性タレントを起用]:2019年9月26日优质原创作者](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4784/main_cb97ef151a7d281a1f2801c35cb070ef.png?auto=format)
昨今、中国では男性を化粧品のプロモーションに起用することが増えてきました。
化粧品だけでなく、にも女性用の生理用品に男性が起用された実績もあります。日本でも男性向け化粧品は成長している分野なので、中国のこの潮流は要チェックです。
とくにニキビケアや毛穴の汚れをケアするスキンケア商品は男性女性問わずリーチできる分野です。中国ではティーンエイジャーをターゲットに添えた皮膚科のニキビケアの広告などを街かどで見ることがあります。
日本と中国では男女の役割に関する観念がかなり異なります。日本では女子高生や女子大学生の流行として捉えられているタピオカミルクティーですが、中華圏では男性も日常的に手に取る食品です。
インバウンド向けの「男性向け商品」「女性向け商品」のラインナップをいったん見直してみると、商品のPR戦略にも新しい策が見えてきそうです。
4. 2022年の北京冬季オリンピックの記念品が発売開始!
![▲[北京五輪グッズ販売、オンラインショップはすでに50万元(800万円)を売上げ]:2019年10月5日新浪新闻中心 新京报 ▲[北京五輪グッズ販売、オンラインショップはすでに50万元(800万円)を売上げ]:新浪新闻中心 新京报2019年10月5日](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4785/main_7443b528ffa6c5721e857b1c2a71b465.png?auto=format)
2022年の北京冬季オリンピック・パラリンピックの記念品が北京で発売開始となりました。マスコットキャラクターをあしらった各種記念品や、お土産需要のありそうな文房具などが発売されました。
日本は2020年の東京夏季オリンピック一色ですが、中国も2022年のオリンピックに向けて様々な事が動いています。先週の北京大興国際空港の開港も、2022年に向けた環境整備の一環と言えるでしょう。
他にも、今年の下半期から来年にかけて具体的に様々な2022冬のオリンピックに向けた様々なビジョンが見えてくると考えられます。外国人観光客向けのインターネット環境整備やホテルの増設なども進むでしょう。
こうした環境の変化を踏まえ、2020年のオリンピックだけでなく、2022年を意識した中長期的なビジネス計画が、ロングセラー誕生につながるかもしれません。
5. 河南省が5G通信でトップに!河南省の意外な強み
キーワード:5G、IoT、河南省、内陸部、物流、農業のスマート化
![▲[河南省でデータ経済が加速]:2019年07月3日中国新闻网 ▲[河南省でデータ経済が加速]:2019年07月3日中国新闻网](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/4786/main_7b8193e38cc141f494691a2476ac5d51.png?auto=format)
河南省と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?歴史好きであればピンとくるかもしれませんが、ビジネスシーンではそこまで注目を浴びる省ではないでしょう。
しかし、ここ数年でそのイメージも覆りつつあります。 河南省鄭州市は5G通信網の整備で中国のトップをいく地域となったことが報じられました。
河南省は人口が多い上に交通の要所であるため、様々なデータが集まります。物流やサービス業のスマート化はもちろんの事、農業のスマート化も着々と進んでいます。
5G通信網においては、中国はトップランナーとなっています。5GはIoTなど様々な分野に影響しライフスタイルを一変させる技術です。中国の5G通信事情は、今後どの業界も注目する分野となっていくはずです。
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
- 中国インバウンド市場の規模と最新トレンドがわかる!
- 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

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