今月10月は中国の二大連休の一つ「国慶節」があります。建国を記念する祝日として、今年は1日~7日まで、7日間の法定休日が制定されていました。この期間、中国では国内外の旅行に出かける人が多くなっており、中国の担当官庁によれば、出国者数は7日間で700万人を超えています。
日本旅行も変わらず人気です。海外旅行先の人気度で常にトップとなっていたタイですが、今回は順位が逆転すると休暇前から話題となっていました。
国慶節が終わり、中国で今や使わない人の方が珍しいスマホアプリによる決済「アリペイ」の取引件数のデータが発表されました。これによれば、今回、日本が初めてタイを抜いています。ついに、日本旅行がタイ旅行を上回る人気を獲得したようです。
今回は、国慶節期間の中国国外でのアリペイの取引件数や、日本旅行の特徴について紹介します。
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アリペイアプリを通じた海外取引は増加、ヨーロッパ・東南アジア人気がくっきり
アリペイを運営するアント フィナンシャル サービスグループが10月7日に発表したアリペイ消費統計データによると、日本におけるアリペイでの取引件数は前年同期比124%増で、海外旅行先別の取引件数ランキング世界1位となりました。
一人あたりの消費額が前年同期比15%増となるなど、中国人のアリペイを使った取引が増加していることがわかります。
他国を見ると、アリペイの導入店舗が増えたカンボジアとフィリピンがランキングトップ10入りしています。
2018年同期比で取引件数の増加幅が最も大きかったのは、ポルトガルの64倍です。2番目に増加幅が大きかったフィリピンは26倍となっています。
ただし、ポルトガルではアリペイ支払いが急増していながらもトップ10にランクインしておらず、中国人観光客の受け入れについてはまだ態勢を構築中の段階と考えられます。
アリペイは後述するように非常に多くのユーザーを抱えています。ヨーロッパと東南アジアが中国人観光客の旅行先として人気であることがうかがえます。

日本へ旅行に訪れる中国人観光客の特徴は?
アリババグループの旅行プラットフォーム、フリギー(Fliggy)のデータによると、中国人観光客に最も人気な海外旅行先は日本です。特に、上海、北京、そして浙江省から多く訪れています。中国でも最も発展している2都市、そして沿海部として経済発展している浙江省からの観光客が多いことは、旅行消費の大きさにも結び付いていると言えるでしょう。
中国人観光客はこれまで日本では「爆買い」という言葉に象徴されるように、気に入った商品や転売の価値のあるものをたくさん購入することを旅行の楽しみとしてきました。商品のカテゴリに多少の変化はあるものの、引き続きこうした大量購入は中国人観光客にとっての楽しみとなっています。
こうしたショッピングへの期待と同時に、現在では文化体験やテーマパークの訪問など、モノが残らない時間に価値を見出す「コト消費」への関心の高まりが起こっています。こうした傾向はこの数年伝えられています。
「聖地巡礼」もこうしたコト消費の一つとしてとらえることもできるでしょう。2019年の国慶節では、人気歌手の新曲MV(ミュージックビデオ)の撮影地となった「東京」が聖地巡礼の目的地として注目を集めました。
実際に、東京タワーや皇居周辺、谷中銀座など、MVに登場するロケ地をめぐる中国人観光客の姿が確認されています。このように、一口に「コト消費」といっても、中国人観光客が日本でしたいことも多様化してきていることがわかります。
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中国人はなぜアリペイ(Alipay)を使用するのか
アリペイは中国語で「支付宝」と書き、「ジーフーバオ」と読みます。英語名はアリペイ(Alipay)で、中国の大手IT企業アリババグループの子会社であるアントフィナンシャルが運営しています。
QRコードを使ってアプリから決済し、送金も簡単にできます。アリペイはQRコードを店頭に掲示するだけで簡単に支払いや受け取りができるため、スマホの普及に伴い瞬く間に広まりました。
この国慶節の日本におけるアリペイ使用の場所トップ3は、3大コンビニエンスストアチェーン、マツモトキヨシ、関西国際空港となっていて、小さな買い物からアリペイによるモバイル決済を活用していることがうかがえます。
この続きから読める内容
- アリババグループのサービス、日本と協力
- 旅行者目線の環境整備、アリペイには良いことばかり
- 日本の魅力ある商品を在日外国人インフルエンサーとつなげるマッチングプラットフォーム「trial JAPAN」
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