【海外の反応】日本のアニメが世界に愛される理由 ほかにはない魅力・ベスト3作品

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日本のアニメや漫画文化は海外でも評価が非常に高く、外国人が日本に興味を持つきっかけとなっています。その中でも特に欧州や中国からの人気を博しています。

最近ではファンがアニメや漫画の舞台となった場所を巡る聖地巡礼も盛んに行われており、そのために日本を訪れる外国人観光客も多いようです。

この記事では、海外で日本のアニメ作品が注目される理由や人気の作品、アニメツーリズム事例を紹介します。

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日本のアニメは海外でどう見られている?

日本のサブカルチャーの代表例として、アニメやマンガがあります。日本の作品は、現地の言葉に翻訳され世界中で販売されています。

また、日本を知るきっかけとなったのがアニメやマンガだという外国人も非常に多くいます。

中には、マンガやアニメを見て日本語を学習したと答える外国人もおり、日本のアニメやマンガには外国人を引き付ける魅力があるといえます。

ここでは外国人にとってアニメはどのように思われているのかを理由と共にご紹介します。

「日本に興味を持ったきっかけ」アニメが最大の要因

平成30年に行われた映像産業振興機構による「クールジャパンの再生産のための外国人意識調査」から見てみると「日本に興味を持ったきっかけ」では「アニメ・マンガ・ゲーム」が欧州でおよそ75%、アジアで56.6%で最大の割合を占め、日本に興味を持つ大きなきっかけとなっています。

北米は23.15% と少し低めでした。北米の回答のうち一番割合が大きかったのは「日本食」で、近年の日本食ブームによるものだと言われています。

また「現在興味のある分野について上位3つを教えてください」の項目でも「日本に興味を持ったきっかけ」と同様、欧州が51.0%、アジアが47.17%で最大の割合を占めたのは「アニメ・マンガ・ゲーム」となりました。

北米では15.74%と比較的小さいですが、上記と同様「日本食」の割合が一番大きいという結果となりました。

日本アニメ独自の魅力

日本のアニメやマンガが外国で人気になっている理由として、子供から大人まで楽しめるという点が挙げられます。

海外ではアニメは主に子供向けに作られることが多く、アニメは子供が見るものという認識が広くあり、大人になると積極的に視聴するような人は実際に多くありません。

一方、日本のアニメは年齢層が広く大人でも楽しめるような作品が多く存在します。

次にジャンルの幅が広いという点です。日本のアニメは以下のように様々なジャンルで多数の作品が制作されてきました。

  • アクション系
  • 恋愛系
  • 学校系
  • ミステリー系

日本のアニメには多様なジャンルが存在しているため、多くの視聴者が自分に感動や刺激を与えてくれる作品と巡り合うことができます。

また日本のアニメや漫画のクオリティの高さは定評があり、製作費が海外よりも少ないはずなのに場面ごとの描写がきれいだと言われています。

海外で人気の日本のアニメベスト3

日本でも人気のマンガやアニメは外国でも取り扱われ、多くの外国人に知られています。外国人に人気のアニメは、日本でも根強い人気のある作品です。

キャラクターをまねるコスプレは、日本人だけでなく外国人にとっても今や珍しいものではなくなっています。

海外に人気のアニメランキングも様々ですが、ここではどのランキングにも上位でランクインしていたアニメをご紹介します。

1. ナルト

「ナルト」は岸本斉史によって描かれたマンガで1999年から「少年ジャンプ」に掲載され、単行本では全72巻となっています。

原作のマンガで描かれていないアニメオリジナルストーリーや映画が上映されるなどして、日本でもとても人気のある作品となっています。

この物語は落ちこぼれ忍者である主人公うずまきナルトが、自身の暮らす里である「木ノ葉隠れの里」の頂点「火影」を目指し仲間とともに成長していく物語です。ナルトの仲間との絆や、忍者の激しいアクションシーンが魅力的な物語となっています。

また、ナルトには多くの個性的な登場人物がいるためコスプレの対象になることが多いようです。

2. ドラゴンボール

「ドラゴンボール」は鳥山明によって描かれたマンガで、アニメでは日本のみならず世界40カ国以上で放映されました。初代オープニングテーマである「CHA-LA HEAD-CHA-LA」は大ヒットを記録し、世界中の人気を集めたものとなっています。

この物語は主人公孫悟空が7つ集めるとなんでも願いがかなうというドラゴンボールを集めるために、強さを求め、さまざまな仲間と出会い、成長していくという物語です。

孫悟空が放つ必殺技や敵との壮大なアクションシーンが特に注目されています。

3. 鋼の錬金術師

「鋼の錬金術」は荒川弘によって描かれたマンガです。略称として「ハガレン」と呼ばれ、世界中から高い評価を得ています。

この物語の舞台は錬金術が存在する世界で、主人公エドワード・エルリックが弟アルフォンス・エルリックと共に錬金術により母を蘇らせようとします。

しかし蘇生に失敗してしまい、エドワードは左足を、アルフォンスは身体全てを失ってしまいます。

そこで失ったものを元に戻すべく、力の持つ「賢者の石」を見つける旅に出るという物語となっています。

この作品は「生と死」について考えさせられる場面が多くあり、海外からも人気な理由となっています。

日本のアニメが観光需要を喚起、地方を活性化

アニメ産業からの経済効果としてアニメツーリズムというものがあります。アニメツーリズムは日本人だけでなく外国人にとっても幅広く活用されています。

また2016年には流行語として「聖地巡礼」がTOP10入りを果たしたことも話題になりました。これは新海誠監督の映画「君の名は。」の舞台となった場所をファンが巡ることから生まれました。

ここではアニメツーリズムについてと成功した例を紹介します。

アニメツーリズムとは(聖地巡礼)

日本が誇るアニメやマンガは世界から人気を集めています。最近ではそのアニメやマンガの舞台となった場所を「聖地」として訪日外国人が訪れることが増えています。また最近では旅行代理店がアニメやマンガに関する「聖地巡礼ツアー」も増加傾向にあります。

世界的に知られている日本のアニメやマンガを活用したインバウンド誘致は、重要となっています。

観光庁訪日外国人消費動向調査によると昨年の訪日外客数1,974万人のうち100万人弱が「聖地巡礼」を行ったことが分かります。

また、次回の訪日でしたいこととして「聖地巡礼」をあげている訪日外国人観光客も10.5%となっているため、今後もインバウンド増加の期待が見込めます。

アニメツーリズムで成功した地方の例

一つ目に、新海誠監督の『君の名は。』で舞台となった岐阜県飛騨地方が上げられます。興行収入250億円を記録し、多くの国で上映されたことから世界でも人気なものとなりました。

『君の名は。』の舞台は東京は新宿、四谷周辺、そして劇中内の『糸守湖』のモデルと言われる長野県諏訪湖があります。そして『糸守町』の存在する地方として特に人気な岐阜県飛騨地方が聖地巡礼スポットとなっています。

また、飛騨高山周辺は観光資源が豊富なため聖地巡礼以外にも訪日外国人が観光できる場所となっています。

これ以外にも、長井龍雪監督の『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない 』で舞台となった埼玉県秩父市へのファンによる聖地巡礼も良く知られたところです。元々観光地としての需要はあったものの、今では多くの外国人が訪れるようになりました。

モデルとなった埼玉県秩父市の定林寺では、作品のキャラクターが描かれた絵馬を販売しています。絵馬掛所にはさまざまな外国語で書かれた絵馬が見受けられるそうです。

また、秩父市は聖地巡礼を市全体で推し進めているため、市内にはたくさんのキャラクターが描かれたポスターや看板を見ることができます。他にも市内の路線バスにキャラクターのデザインを起用するなど、聖地巡礼を目的とした観光客を満足させる観光コンテンツが充実しています。

外国人にも親しまれている日本のアニメでインバウンドの活性化を

このように日本のアニメやマンガは世界中、特に欧州や中国からの人気を博しています。今回紹介した根強い人気作品はもちろん、今後公開される新たな作品の中からも、ヒット作品が表れてくるでしょう。

例えば新海誠監督の最新作『天気の子』、長井龍雪監督の最新作『空の青さを知る人よ』といったアニメ映画の公開は、新たにアニメツーリズムを盛り上げてく契機となるでしょう。

こうしたアニメツーリズムに関連する地方では、インバウンド誘致による経済活性化をより強めるためにも、訪日外国人に向けての表記や対応などに十分配慮してくことが大切です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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