高知の「よさこい祭り」とは | 概要・歴史・インバウンド事情・地方創生への道筋は?

公開日:2019年10月29日

ハロウィンに合わせた行事が、日本の風物詩として定着しつつあります。新たな潮流として、訪日外国人からの関心も高まっているようです。

日本の伝統的な祭りも、同じく訪日外国人が期待を寄せる光景の一つです。高知県の「よさこい祭り」はその中でも特に有名なものでしょう。

よさこい祭りが始まったのは1950年代であり、半世紀以上もの歴史を持ちます。

今回は、高知県で開催されるよさこい祭りの概要と歴史、地方創生について詳しく紹介します。


南国土佐・高知の「よさこい祭り」

高知県では毎年8月によさこい祭りが開催されています。まず、よさこい祭りについて詳しく解説します。

よさこい祭りとは

よさこい祭りとは市民を元気付け、戦後の不景気を吹き飛ばすことを目的に高知県で始まった祭りです。

1954年に始まったよさこい祭りは毎年8月9日の前夜祭から始まり、10日、11日、12日の4日間を通して開催されます。

参加チームは200チームにものぼり、踊り子の数は1万8,000人を超えます。伝統的な音楽はもちろんのこと、近年ではロックやサンバ調の踊りも増えていて、さまざまな工夫がされています。

よさこいの歴史

よさこい祭りの歴史は古く、その始まりは1950年代にさかのぼり、戦後の不景気を吹き飛ばし、市民の元気を取り戻すことを目的としてスタートしました。

1950年3月に開催された「南国博」の芸能館で、従来のお座敷踊りから進化した「新しいよさこい踊り」が披露されました。

その後、1954年に永続性のあるお祭りとして「よさこい祭り」を8月に開催することが決定され、現在に至っています。

このとき、毎年8月によさこい祭りを開催すると決定されましたが、降水確率が最も低いという理由から10日と11日に開催されることが決定されたのです。

原宿表参道元氣祭スーパーよさこい開催

日本のファッション発信地として知られる原宿表参道でよさこい祭りが2001年から開催されています。

原宿表参道は、明治神宮の表参道として栄えた街ですが、明治神宮の夏の奉納祭として、「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい」が開催されるようになりました。

2019年は8月24日から25日の2日間に渡って開催され、たくさんのチームが参加し、参加チームは全国から集結しました。

高知県のインバウンド事情

毎年8月によさこい祭りが開催される高知県には、そのタイミングでたくさんの人たちが観覧に訪れます。

日本だけでなく海外からもたくさん訪れていますが、高知県が取り組んでいるインバウンド対策はどのようなものなのか、詳しく見ていきます。

高知県のインバウンド需要

訪日外国人訪問率や訪問数、インバウンド宿泊人泊数など全国的にみてもかなりインバウンド需要が小さいことが伺える高知県。


訪日外国人の割合

高知県の訪日外国人の訪問率は各都道府県と比較しても低く、全国第46位です。

訪日外国人の割合を国別で見てみると、最も多く訪れているのは台湾人が約30%、次いで香港人が約25%、中国人が約10%と続きます。

このほか韓国やシンガポール、フィリピンなどさまざまな国から高知県に訪れていますが、なかでもアジア圏からの訪日外国人が多いことがわかります。

高知県を訪れる訪日外国人の特徴を見てみると、訪問数と訪問率が全都道府県と比較しても低い値となっていますが、宿泊日数が多く、消費単価は高くなっています

このことから高知県を訪れる訪日外国人は、長期休暇を利用してリゾートとして高知県を訪れているということがわかります。

需要・対応状況

高知県の訪日外国人の訪問率は0.21%で全国46位、訪問者数は64,661人で訪問率と同じく全国46位となっています。

また、高知県の訪日外国人平均宿泊数は4.7泊インバウンド消費金額は4,4921円で全国17位となっており、こちらは各都道府県と比較しても高い数字となっています。

高知県を訪れる訪日外国人は、長期的に滞在することが多いことから、インバウンド消費金額が高くなる傾向があるといえます。

訪日外国人の旅先としての地方創生

訪日外国人が増加することで地方経済が活性化し、地方創生へと繋げることができます。

少子高齢化などさまざまな要因から、高知県だけでなく日本各地の地方では人口減少に伴う景気の悪化などが問題となっています。

しかし、日本各地にはさまざまな祭りなどの伝統行事や、その土地ならではの郷土料理など観光資源が豊富にあります。それらの観光資源を生かして訪日外国人を誘致し、地域経済を活性化させることにより、こうした問題の解決も期待できます。

高知のよさこいで誘致はできるのか?

高知県は訪日外国人の訪問率が全国第46位と低く、数字で見ると訪日外国人があまり訪れていないように思えます。

しかし、インバウンド消費金額は全国第17位と高い数字を記録していることから、長期滞在をしてリゾートとして過ごしている訪日外国人が多いことがわかります。

8月9日からの4日間で開催されるよさこい祭りを海外に向けてプロモーションすることができれば、さらに訪日外国人の増加が見込めると考えられます。

日本人観光客はもちろんのこと、訪日外国人からも高い人気を誇るよさこい祭りは、高知県にとって重要な観光資源となると考えられます。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!