【外国人の反応】明日16日、山手線がJR初の「工事で運休」英語アナウンスに感激も『これじゃ気付けない』そのワケは

公開日:2019年11月15日

JR山手線は11月16日の始発より、工事の影響で全区間の約3分の1が運休になることを発表しました。今回の運休は、来年春に開業する「高輪ゲートウェイ駅」の新設に伴う線路の切り替え工事を行う目的で実施するとのことです。

東京を観光する訪日外国人観光客の利用も多い山手線が運休となることから、海外の反応にも注目が集まります。

山手線運休についての情報や海外からの声と、インバウンドの日本の電車に対するイメージも合わせて紹介します。


山手線が工事の影響で運休するのは初

16日の始発から運休するのは、山手線の大崎駅から東京駅を経由した上野駅までと、京浜東北線の品川駅から田町駅までの区間となります。来年春の「高輪ゲートウェイ駅」の新設に伴う、大規模な線路切り替え工事が15日の終電後から行われるためです。

運転再開は山手線が16日の16時頃、京浜東北線の品川駅から田町駅までの区間は17日の始発からを予定しています。山手線が工事の影響で運休するのは、JR発足以降初めてとのことです。

山手線の運休に伴い、JRは上野東京ラインと埼京線を増発し、東京メトロや都営地下鉄、りんかい線、東急線、京急線で振替輸送を実施します。当日はホームページなどを通じ、最新の運行状況を確認する必要があるでしょう。

▲[JR東日本ではPDFの形式で、日本語・英語・中国語(繁/簡)・韓国語で情報を提供している]:公式サイトより
▲[JR東日本ではPDFの形式で、日本語・英語・中国語(繁/簡)・韓国語で情報を提供している]:公式サイトより

山手線の運休に伴う外国人の反応「これじゃ気づけないのでは」

山手線運休に対する反応は、英語でもTwitterでのつぶやきが見られます。

「山手線運休に関するアナウンスが、駅構内でロボットではなく完璧な英語の録音で放送されていた!」「日本もついにオリンピックに向けて準備を進めているみたい」「これまでの計画運休などの際にはなかった対応だ」といった声が挙がりました。

また11日には、「外国人で今回の運休について気づいてない人も多いのでは…」と日本で生活する外国人を気遣う声もありました。

英語でJapan Timesの記事をシェアするなど、自主的に情報交換をする様子も確認できました。公共交通機関は、公式サイトだけでなくSNSを日頃から有効活用するなど、情報発信のチャンネルを工夫する必要があるのかもしれません。

外国人は日本の電車に何を感じている?

訪日外国人観光客にとって、日本の電車はさまざまな視点から新鮮に映るようです。海外からの日本の電車に対する反応について、早速見ていきましょう。

種類豊富な日本の電車に魅了される「鉄オタ」

日本の電車は海外に比べて清潔で、通話が禁止されていることから静かで落ち着くといった声はこれまでもよく聞かれました。一方で、近年では日本の電車に乗るために日本を訪れる「鉄オタ」の訪日外国人観光客も増えてきています。

日本各地にはJR各社が運行する観光列車があり、日本ならではのユニークな体験として訪日外国人観光客を魅了しています。鉄道を単なる移動手段ではなく、移動時間も楽しめる仕組みが特徴です。

和室や図書館、木のプールなどを備えた家族向けの「あそぼーい!」や、JR五能線沿いを走り絶景が望める「リゾートしらかみ」など、老若男女問わず訪日外国人観光客の注目を集めています。

ラッシュ時の電車や複雑な路線網…日本人の”豹変”に驚き

日本の鉄道に魅力を感じる訪日外国人観光客がいる一方で、ネガティブな反応があるのも事実です。ラッシュ時の駅において、ホーム上では整列している日本人が、ドアが開いた途端、一斉に席や車両の隅を目指してなだれ込むなど、普段は礼儀正しく大人しい日本人の豹変ぶりに驚きます。

日本ならではの光景としてわざわざラッシュを体験しにくる訪日客もいるそうですが、パーソナルスペースを重んじる国の人々には、日本の電車の混雑は大きなストレスとなっているようです。

また、首都圏の広範囲で複雑な路線網に混乱する訪日外国人観光客も多く見受けられます。

JRだけでなく私鉄も複数ある一方で、それぞれが独自の料金体系で運行していることから、乗車券を購入する際に混乱するようです。路線図を見ても非常に複雑に入り組んでいるため、土地勘のない訪日外国人観光客には理解しづらくなっています。

まとめ:東京五輪に向けて鉄道でもインバウンド対応の強化が急務

今回の工事による山手線の初の運休については事前の情報発信がされているものの、公式サイトの情報は英語圏から日本に来ている生活者、旅行者には届いていないようにも見えます。一部の訪日外国人観光客は、こうした情報を知らずに山手線に乗車し、目的地までの移動に支障が出る可能性も否めないでしょう。

トラブルの発生は避けるべき事態ではありますが、対応次第で日本に対するイメージ向上のチャンスにもなりえます。また、情報伝達におけるトライアンドエラーを積み重ねることや他社事例に学ぶことで、外国人対応の質を高めることもできるはずです。

オリンピック時やそれ以降、訪日外国人観光客はますます増えると考えられます。現地生活者の日常生活と両立する環境整備が求められます。特に通勤で利用されることの多い電車は慢性的に混雑しており、工夫の必要な分野といえるでしょう。

日本の鉄道に魅力を感じる訪日外国人観光客も増加していることから、在来線か特急かにかかわらず、引き続き鉄道業界でもインバウンド対応の進化が期待されます。自社ビジネスの領域を問わず、今後注目すべき業界といえるでしょう。


<参照>

・NHK NEWS WEB:JR山手線 3分の1の区間が運休 16日始発から

・東洋経済ONLINE:外国人が心底パニクる複雑怪奇な日本の鉄道

・NIKKEI STYLE:日本人はわからない?外国人が「鉄ちゃん」になる理由

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!