公共の場所で利用できるFree Wi-Fiスポットを見かける機会も増え、駅や空港などでFree Wi-Fiを利用したことのある人は多いのではないでしょうか。
公衆無線LANの認定規格であるWi-Fiは、接続するだけでインターネットに繋げるため利便性が高く、店舗で提供されるWi-Fiを利用する顧客も多いです。
今回は、Free Wi-Fiの導入を検討する際に知っておきたい、Free Wi-Fiの種類や導入のメリットについて説明します。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
Free Wi-Fiとは
Free Wi-Fiとは駅やショッピングモールなどの公共の場所において、誰でも利用できるように無料で提供・解放されているWi-Fiのことを指します。外出先でスマートフォンやタブレット端末などを簡単にインターネットに繋げられるため利便性が高い一方で、誰でも利用できることが盗聴やのぞき見の危険性に繋がることもあります。
無料で高速無線通信を利用できる無線LAN
無線LANとはケーブル不要のネット接続システムのことを言います。無線LANの認定規格であるWi-Fiはサービスを提供する店側が端末を設定するため、利用者は利用したい電子機器を持っているだけで接続ができ、通信料は必要ありません。
Free Wi-Fiは現在、セブンイレブンなどのコンビニやスターバックスコーヒーなど飲食チェーンで普及し始めており、ネットワーク社会の新たなインフラとしての役割が期待されています。
00000JAPAN
東日本大震災をきっかけに「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」という災害時に使えるFree Wi-Fiが誕生し、注目されています。通常はホテルや飲食店などで提供されるWi-FiのSSIDやパスワードは異なりますが、災害が起きたときは個別のSSIDが「00000JAPAN」に設定されます。
公衆Wi-Fiのスポットでも特別な設定なしに無料で提供されるため、災害時に情報を求める人が多発してインターネットに接続ができない、といった状況を緩和できるでしょう。
FREE Wi-Fi PASSPORT
FREE Wi-Fi PASSPORTとは訪日外国人だけが利用できるFree Wi-Fiサービスで、ソフトバンクが提供しています。英語、中国語、韓国語の3か国語に対応し、インバウンド旅客の利便性を考え利用できるエリアは増加しています。
接続の仕方は簡単で「.FREE-Wi-Fi_PASSPORT」を選び、ログイン画面に電話番号とパスワードを入力するのみです。
導入箇所は百貨店やアミューズメント施設、また空港などの訪日外国人がたくさん訪れる場所が多く、無料のWi-Fiを好む訪日外国人の需要は高いと言えるでしょう。
Japan Connected-free Wi-Fi
Japan Connected-free Wi-Fiは無料公衆無線LANサービス対応のアプリです。このアプリを利用すれば日本国内の様々な場所で無料のWi-Fiが使えます。主に訪日外国人向けのアプリで、一度登録するとその後のWi-Fi接続が簡単にできます。訪日外国人向けNo.1のWi-Fiアプリの特徴や利用方法などの詳細を解説します。
特徴
Japan Connected-free Wi-Fiは無料で利用できるアプリです。アプリ上で現在地を知らせると近くの無料Wi-Fiスポットが表示されます。それに加えてアプリの利用登録を一度してしまえば、各エリアに到着後は接続ボタンを押すだけでWi-Fi回線に繋がります。
対応言語が16ヶ国語と豊富で、以下の言語に対応しています。
- 英語
- 中国語(簡体字)
- 中国語(繁体字)
- 韓国語
- タイ語
- マレー語
- インドネシア語
- フランス語
- スペイン語
- ドイツ語
- イタリア語
- ロシア語
- ポルトガル語
- ベトナム語
- タガログ語
- 日本語
利用方法
アプリの利用には利用登録が必要でアプリのダウンロードが完了したら、メールアドレスかSNSアカウントに個人情報を登録します。
登録が済めば、現在地近くのWi-Fiスポットを探してそのスポットまで行き、アプリ上の「Connect」ボタンを押して接続完了です。
アンドロイドとiosで登録の仕方が少し違うため、詳細はJapan Connected-free Wi-Fiの利用方法を見ながら設定すると分かりやすいでしょう。
主に使える場所
Wi-Fiを提供する事業者はたくさんあり、提供事業者の情報から、利用条件などの詳しい情報を確認できます。Wi-Fiが使える場所にはベビー用品や薬の取り扱いのあるセブン&アイ・グループの店舗や、家電を購入できるビックカメラも含まれています。
ほかにも東京スカイツリーや東京ソラマチ、EKIMISE、JR名古屋駅の「名古屋うまいもん通り」など利用可能で幅広いエリアで対応しています。ホテルやレストラン、バスや電車・空港などの交通機関、ショッピングセンターなど、観光を目的にした訪日外国人の訪れる場所に利用できるスポットがあります。
店舗へFree Wi-Fiを導入するメリットと選ぶポイント
訪日外国人が日本に来て無料Wi-Fiの繋がる場所に行き、観光地の情報を確認することは多いでしょう。そのため店舗にFree Wi-Fiを導入すれば、Wi-Fi回線を利用できる場所として外国人に認識され、観光客の集客に繋がるといったメリットがあります。店舗にFreeWi-Fiを導入するためにはどんなことをするべきかについてお伝えします。
メリット
海外では無料のWi-Fiが普及しているところも多く、日本でも無料Wi-Fiの繋がる場所を探す外国人が多くなっています。そのためFree Wi-Fiを設置することによって、海外からの訪日観光客の集客に繋がります。またスマートフォンなどでSNSやインターネットを利用したい顧客にとっては、店で無料Wi-Fiが利用できると満足度は高くなり、顧客満足度の向上に繋がります。店舗での滞在時間も増えるため客単価が上がるといったメリットもあります。
選ぶ時のポイント
Wi-Fi導入にあたって気になるのが費用でしょう。初期費用に加え月額料金も発生します。ただ単に安ければ良い訳ではなく、通信速度やセキュリティの強度も加味した上で検討しなければなりません。選ぶときに大切なのは、そのWifiを利用するお客様が使いやすいかということです。
いくつかある公衆無線LANの費用・速度・セキュリティの強度を比較し、お客様目線で決めることが集客をあげるポイントになるでしょう。
FOSCHIA JAPAN株式会社
店舗へのWi-Fi導入を検討している際、選定のポイントはいくつかありますが、Wi-Fi環境の整備を行うFOSCHIA JAPAN(フォスキアジャパン)は独自性の高いサービスを提供しています。FOSCHIA JAPANでWifiを導入すると、Wi-Fiに接続したお客様をFacebookページに誘導できるようになっています。Facebook上での「いいね!」をたくさん押してもらい店舗情報を広められる効果も期待できます。
ほかにも、来店者がWi-Fiを利用した結果をダッシュボードから確認できるレポート機能があります。これによりサービスの向上や改善に繋げられます。
安全性も高く、世界150ヵ国2,000万以上のWi-Fiアクセスポイントを有するため、優良なサービスと言えるでしょう。
集客に有効なFree Wi-Fi
FreeWifiは誰でも気軽に利用でき、コンビニやカフェなどの飲食チェーンで普及し始めています。さらに災害時にも役立つような「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」といったFree Wi-Fiも誕生し、今後災害の多い日本に必要なWi-Fiになるといえるでしょう。また近年の外国人旅客の増加により、訪日外国人向けのFree Wi-Fiの提供が加速し「FREE Wi-Fi PASSPORT」や「Japan Connected-free Wi-Fi」などが訪日外国人に利用されています。
無料のWi-Fiを必要とする訪日外国人は多く、店舗にFree Wi-Fiを導入すれば訪日外国人の集客に繋がり、さらに店舗での滞在時間の増加を見込めるため客単価が上がるといったメリットがあります。
界中の人々がSNSのようなインターネットサービスを利用して、世界のどこにいても家族や友人とつながることが常識となっています。Free Wi-Fiの整備により、訪日外国人にとってストレスのないインターネット環境を提供することは、世界の常識となってきていると言えるでしょう。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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