なぜ北海道は台湾人に人気なのか?訪日台湾人の特徴・北海道の魅力

公開日:2019年12月12日

台湾は親日家が多い国として知られ、訪日台湾人観光客は年々増加しています。今回は、台湾人の国民性、訪日台湾人に人気の旅行先、人気の理由について解説します。


台湾人の国民性

親日家として知られる台湾人の国民性は「明るくおおらか」・「冒険心が強い」・「流行に敏感」などがあります。

日本をはじめ海外の流行に敏感で、日本で流行しているアニメやアイドルが台湾でも人気ということは珍しくありません。

調査会社「Inter Nations」の2016年に行った調査で台湾は、調査対象国67ヶ国の中で最もフレンドリーな国・地域に選ばれました。

訪日台湾人観光客の特徴

訪日台湾人のキーワードは「気軽に訪日」と「リピーターの多さ」です。

日本最西端の与那国島と台湾の距離は約100キロと日本に最も近い国のひとつであるため、気軽に日本に訪れる人が多いとされています。

2015年に発表された観光庁のデータによると、訪日台湾人全体(延べ人数)のうち、初めて日本を訪れた人は約2割です。

かなりの割合でリピーターが存在することがわかります。

訪日台湾人観光客の特徴

親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。

訪日台湾人観光客のインバウンドデータ

▲「訪日台湾人観光客数」(2014~2018):JNTOより訪日ラボが作成
▲「訪日台湾人観光客数」(2014~2018年) : JNTOより訪日ラボが作成

訪日台湾人観光客は、2015年に初めて300万人を超え、2018年には470万人を記録しました。滞在日数は4〜6日という人が全体の半数以上を占めています。
▲「訪日台湾人旅行支出内訳(2018年):JNTOより訪日ラボが作成
▲「訪日台湾人旅行支出内訳(2018年) : JNTOより訪日ラボが作成

消費額は2014年から2018年にかけて年々増加しており、2018年には6,069億円となりました。

一人あたりの消費額は127,579円です。

消費額の内訳では「買い物代」が3割以上を占めています。

データでわかる訪日台湾人

インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。

北海道の魅力

ブランド総合研究所が2006年から毎年行っている「地域ブランド調査」において、

調査年開始の2006年から2019年まで1位を獲得し続けている北海道は、国内のみならず台湾人の旅行先としても根強い人気があります。

台湾人からも支持されている北海道の魅力はたくさんありますが、3つに整理すると以下のようになります。

1. 食の宝庫

自然豊かな大地でとれる食材と、それをふんだんに使った料理は代表的な魅力のひとつです。

ホタテやいくらなどの海の幸、そしてじゃがいもや山の幸を堪能できます。

北海道の新鮮な食材を使ったスープカレーやラーメン、ジンギスカンなどは多くの観光客を魅了します。

2. 豊富な観光地

北海道には各地に人気の観光地があります。たとえば札幌から近い小樽は、情緒あふれる小樽運河をはじめ、新鮮な魚介類を使った海鮮丼が食べられたり、ガラス細工やオルゴールを楽しむことができたりと魅力たっぷりの観光地です。

夏に人気がある富良野のラベンダー畑や、旭川市にある旭山動物園は日本でも有数の人気動物園としてピーク時には来場者数が年間300万人を超えたこともあります。

動物をより自然に近い姿でみることのできる「行動展示」が醍醐味です。

3. 一大イベント「さっぽろ雪まつり」

毎年2月の中旬に開催される「さっぽろ雪まつり」は、世界中の人々が訪れる一大イベントです。芸術性とメッセージ性のある雪像や氷像、夜は22時まで行われるライトアップなどが楽しめます。

北海道の名物料理を楽しめる露店も多数出店しており、雪像を横目に北海道グルメが堪能できることも人気の理由です。

台湾人に北海道が人気となる理由

北海道は訪日外国人の中でも台湾人の割合が高いエリアです。年々その人数が増加している理由を解説します。

年々増加する北海道への台湾人旅行者

2014年に北海道を訪れた外国人観光客の3割以上が、台湾からの観光客となっています。

その約20年前の1995年には、北海道を訪れる台湾人旅行客は1万人以下でした。1995年に、日本アジア航空(2008年に日本航空に吸収合併)が北海道ツアーを企画したことを機に、北海道の名が世界に広まり始めます。

台湾人の間では当時、ヨーロッパ旅行が人気を集めていたこともあり、現地マスコミが「東欧の小北欧」と称したことで北海道ブームとなりました。

北海道を訪れる訪日台湾人は2005年に27万人、2013年には41万人と順調に増加しました。

台湾では見られない雪と広大な自然

台湾人が北海道を好む理由として、台湾にはないものがあるからだといえます。

ひとつは、北海道の広大な大地です。台湾は小さな島国であり、面積は北海道の約43%のみとなります。

また、北海道では雪が降るのも理由のひとつです。台湾では雪が降りません。

このように、台湾にはない「広大な大地」と「雪」が見られる北海道は、台湾人によって憧れの景色を有している場所なのかもしれません。

「北海道産」で知名度アップ?

台湾では、牛乳やミルク系のパンなど乳製品の商品名に「北海道」が入っています。

また台湾の日系デパートでも、北海道産の農産物や魚介類を販売しています。台湾のこのような生活環境は、自然と北海道についての認知を高めています。

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まとめ

訪日台湾人は年々増えています。日本から近いこともあり、気軽に観光や買い物目的にやってきます。

初訪日の台湾人は全体の2割程度でリピーターが多いのが特徴ですが、旅行先としては特に北海道が人気を集めています。

こうした台湾における北海道人気や、北海道の魅力そのものは、

インバウンド市場で人数にしておよそ市場の15%を占める台湾市場への魅力の訴求方法についてのヒントが隠れていると言えるでしょう。

日本の観光市場における地方誘客の必要性が高まる中で、学ぶべきところは多いはずです。

<参照>

http://tiiki.jp/survery2019/

https://www.hkk.or.jp/kouhou/file/no626mar_case-1.pdf

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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