毎回違うエンディング「イマーシブシアター サクラヒメ」歌舞伎×世界の流行が、松竹南座で2020年1月24日からスタート!

公開日:2019年12月24日

「イマーシブシアター」(没入型体験)という新しいコンテンツが、欧米を中心に世界で流行の兆しを見せています。

イマーシブとは、2000年代にロンドンから始まった「体験型演劇作品」の総称と言われており、鑑賞型ではなくその世界観を体験できる「没入型体験」が特徴です。

最近では「ニューヨークで最も価値ある$100の使い道」に選ばれた「SLEEP NO MORE」という作品が特に有名です。

この度、こうした世界最先端のコンテンツに松竹株式会社(南座)が挑戦されると聞きつけ、『訪日ラボ』編集部が制作発表会へ参加してきました。

松竹の南座(京都)がイマーシブシアター「サクラヒメ」に挑戦!

松竹株式会社と言えば映画も有名ですが、何よりも歌舞伎のイメージが強い会社です。現在、松竹株式会社以外に歌舞伎の興行を手掛けている会社はほぼありません。

今回サクラヒメが上演される京都の南座は、400年も前から歌舞伎の興行を行っており、戦時中の大変な時代を乗り越え様々なチャレンジを続けています。

2018年には大規模なリニューアルが行われ、1階席は隣との仕切りがないフラットな作りに変更されており、今まで座って観劇することが当たり前だった歌舞伎の世界では新しい取り組みとして注目されています。

2019年5月には、そのフラットな席を利用したお祭り体験型の「京都ミライマツリ2019」も開催され大盛況でした。

世界初の本格的和風イマーシブシアター「サクラヒメ」とは

和風イマーシブシアターの「サクラヒメ」は、「桜姫東文章」という古典を原作に、現代風に大きくアレンジした作品です。原作を知らない方でも楽しめる内容になっています。

ストーリーは5名の男性が1名の女性の愛を求めて争い合うという、若い方も興味を持ちやすいストーリーです。最後に誰が選ばれるか観客だけでなく演者も分からないという「マルチエンディング型」と呼ばれる観客主導の演出は、本作品の大きな特徴です。

その日来場するお客さんの投票によってエンディングが決定し、投票後のストーリーは選ばれた男性と姫を中心に進行します。

歌舞伎を見たことがない方にとってはもちろん、歌舞伎好きの方にとっても、新しいエンターテイメントとして楽しめる内容になっています。

また、着物の着付けセットも用意されており自らがその舞台に立っているような感覚が楽しめます※座席、時間帯による限定条件あり。

脚本・演出を手掛けるDAZZLE社は、これ以前にも日本初の本格イマーシブシアターを手掛けており、国内で数々のコンテンツ制作に携わっている実力者です。

「サクラヒメ」が訪日観光客にとっても魅力的である理由

  • 通常の歌舞伎と違って、上演時間は70分程度。予定がつまっている訪日観光客でも足を運びやすい。
  • 一番安価な席で3,300円(税込)から購入できる。
  • 体験型のコンテンツでありセリフがほとんどないので、言葉が分からなくても楽しめる。
  • 着物を着て参加できる席もある。※13:30からの公演のみ。限定10席/1日。予約必須です。
  • 海外でも大流行のイマーシブというコンテンツの日本版を体験できる。

「サクラヒメ」はコト消費をけん引するコンテンツになる!?

訪日観光客は増え続けていますが、日本に来る目的は「モノ消費からコト消費に」変化してきていると言われています。

京都や奈良の歴史的建造物や地方の自然を体験できるツアー、茶道や着付け体験など、日本特有の体験を提供する地域や施設も増えており、日本中で訪日観光客のコト消費ニーズに応える取り組みが増えてきています。

サクラヒメの公演は特に「公演時間70分」「ほとんどセリフなし」「3,300円から購入できるチケット」という、訪日観光客にとっても非常に参加しやすい内容です。

訪日観光客が何を求めているか、魅力の訴求だけではなく、参加のネックになる点をしっかり考え練られたコンテンツです。

松竹社の今回の取り組みは、インバウンドコト消費に携わる方々の意識を変化させる可能性を秘めた大きな挑戦と言えるでしょう。

インバウンドご担当者の方や、これからインバウンド対策を始めようと考えている企業の方にとっても、大きなヒントを得られるのではないでしょうか。

イマーシブシアターサクラヒメ公式サイト

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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