年間400万人が訪れる島の宿「みやじま杜の宿」は防災対策も多言語対応で万全に!USENおもてなしキャスト導入事例を紹介

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

広島県廿日市(はつかいち)市宮島町にある厳島(通称:宮島)は、日本三景の「安芸の宮島」、「神様が宿る島」として人気の観光エリアです。

観光友好都市でもあるフランスのモン・サン=ミシェルを中心に多くの訪日外国人観光客に対し多言語対応が求められていますが、神様が宿る島ならではの課題もあるそうです。

広島県の西部に位置する宮島は、嚴島神社を中心に神様の宿る島として多くの訪日外国人観光客が訪れています。神様が宿るこの島は景観を守るためにも、看板などの多言語表示を工夫して訪日外国人の方々へいかに情報発信するかが課題になっています。

▲[[USENおもてなしキャストと、東洋観光株式会社 国民宿舎みやじま杜の宿 槇支配人]:USEN SOUND Lab.編集部撮影
▲[USENおもてなしキャストと、東洋観光株式会社 国民宿舎みやじま杜の宿 槇支配人]:USEN SOUND Lab.編集部撮影

東洋観光株式会社が運営をしている国民宿舎みやじま杜の宿は、廿日市市の指定管理施設として、USEN-NEXT GROUPの株式会社 USENが提供する外国語アナウンスアプリ「USENおもてなしキャスト アナウンスアプリ 防災」(以下、おもてなしキャスト)を導入しています。

訪日外国人観光客への対策を進める国民宿舎みやじま杜の宿の支配人に導入の経緯や導入後の感想についてインタビューしました。


インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

みやじま杜の宿

1962年開業の国民宿舎「宮島ロッジ」を前身として、1993年の全館リニューアルを機に現名称「国民宿舎みやじま杜の宿」に改称、2019年4月に廿日市市の指定管理者に選出されたことを機に多言語対応を進めています。

▲[国民宿舎 みやじま杜の宿]:USEN SOUND Lab.編集部提供
▲[国民宿舎 みやじま杜の宿外観]:USEN SOUND Lab.編集部提供

年間約400万人の観光客の来島があり、その中の8.8%が外国人と言われています。みやじま杜の宿だけでも年間2.2万人の宿泊者数があり、うち9%が外国人宿泊者になります。観光友好都市モン・サン=ミシェルのあるフランスを中心にスペイン、イタリアなどヨーロッパ圏の方が半分を占め中国、韓国の方々よりも多い状況です。

宮島は神様への礼を重んじており、景観を損ねやすい多言語の看板や、遅い時間までお店が営業することは好まれません。神社が閉まる17時以降は神様が会議をされる時間と言われており、騒がしくすることは控える風習があります。

そのためほとんどのお店は17時で閉店してしまうため、多くの宿泊者は屋外ではなくお部屋で過ごすことになります。

宿泊施設としての課題

廿日市市の指定を受け、入口に指定避難所の看板や館内にはいろいろな掲示物を設置していますが、英語表記も少なくインバウンドの方々に気付いていただけないのが現状です。

そのため会話で対応できるようにベトナム出身の従業員を中心に数名雇用しています。ただし、夜間など時間帯によっては外国人スタッフが勤務していないことも多く、有事の際にお部屋で過ごされているお客様へ外国語で情報をお伝えする方法に課題を感じていました。

外国語放送(外国語アナウンス)アプリ導入の経緯

廿日市市の指定を受け、春先から、有事の際に宿泊されているお客様へ災害時の情報を効率的に伝える方法や英語が話せるスタッフが不在の時にでも外国語で伝える方法を検討していました。

▲[アプリ導入に際して、まず心を惹かれたのはアナウンス内容だったという]:USEN SOUND Lab.編集部撮影
▲[アプリ導入に際して、まず心を惹かれたのはアナウンス内容だったという]:USEN SOUND Lab.編集部撮影

既存の放送設備を利用して音声で伝えることができる「おもてなしキャスト」の提案を受けた際に、標準搭載された外国語も含めたアナウンスの内容がすぐに使えるのではないかと感じ導入を進めました。

特に宮島は台風によるフェリーの運航が変更になったり、島内は道が細く救急車、消防車も余裕がないため、とっさの際にすぐに使えるアナウンスが最初から入っていることは重要だと思います。

導入のポイント、使ってみて良かった点

  1. 簡単な説明で外国人スタッフでも操作ができる
  2. 英語が話せるスタッフが不在の際にも外国語の放送ができる
  3. 英語だけ放送するなど放送する言語を選べる
  4. 停電など必要なアナウンスが標準で搭載されており、導入コストを抑えることができる
  5. 「地震」「火災」など項目別に表示され、分かりやすく選びやすい

今後追加してほしいフレーズや機能

▲[訪日外国人にとって快適な観光環境づくりについて、常に考えを巡らせていることがインタビューから伝わってきます]:USEN SOUND Lab.編集部撮影
▲[訪日外国人にとって快適な観光環境づくりについて、常に考えを巡らせていることがインタビューから伝わってきます]:USEN SOUND Lab.編集部撮影

悪天候や災害などによりフェリーが運休してお客様が足止めされる場合がありますが、その説明が伝わりづらいため、公共交通機関の運行状況やアクセス状況を伝えられると良いと思います。

また、近郊の交通機関だけではなく、その先の情報、例えば「台風がどこに向かっている」とか、「〇〇方面は災害が発生しているので行かれる方は注意してください」なども流せると施設利用者に喜ばれるのではないかと感じています。

機能ではありませんが、外国人スタッフが操作する場合もあり、難しい日本語が読めない場合があるため、アプリ内の表示言語を変更できると外国人スタッフが操作することもある施設では喜ばれると思います。

訓練での利用も予定

今月(2019年12月)訓練を予定しており、市の職員の方も来られるので、そこで多言語にも対応した訓練ができることは良かったと思っています。

休館日に行う大きな訓練でも同じように使うことを検討しています。年数回行われる訓練で使えるフレーズや、訓練に臨場感を出す緊急地震速報のチャイム音や地震をイメージする効果音などが追加されるとより使いやすくなると思います。


訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

【初心者向け&学び直しに】インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ


インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が登壇する、「インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ」と題したセミナーを開催します。

新しくインバウンド事業の担当になった方や、改めてインバウンドについて学び直したいという方におすすめ!ランチタイムの30分間で、サクッと学べるセミナーとなっております。

<本セミナーのポイント>

  • インバウンドのトレンド把握に役立つデータや情報がわかる!
  • インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」を運営する副編集長 石橋が登壇!
  • ランチタイムの30分間でサクッと学べる!

詳しくはこちらをご覧ください。
【初心者向け&学び直しに】インバウンドの最新情報を見逃さない!統計データの見方&情報収集のコツ

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

株式会社 USEN

株式会社 USEN

60年近く音楽配信事業で日本最大のシェアを誇るUSEN。(USEN-NEXT GROUP)現在、業務店領域の総合サービス企業に挑戦し「資金調達・物件選定・事業計画立案」、「電力などのエネルギー・店舗インフラ」、「レジ・ネットワークなどの店舗ICT/IoT設備」など、既存の「音楽配信」に留まらないサービスを提供。施設や店舗のインバウンド対策に役立つ情報を発信していきます。

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに