カナダ人の英語事情|アメリカ英語との違いと英語学習環境

英王室のヘンリー王子とメーガン妃がイギリスと北米を生活の拠点とする意向を示し話題となっています。メーガン妃は結婚をする前はカナダに住んでおり、馴染みが深かったようです。

カナダは移民の受け入れに寛容な国であり、英語の発音に訛りが少ないと言われていることから語学留学先としても大変人気です。発音の訛りが少ないとはいえ、綴りや単位はそれぞれアメリカ式とイギリス式の英語両方を取り入れています。

この記事では、カナダ英語の特徴、アメリカ英語との違いについて解説します。


カナダ英語とアメリカ・イギリス英語の違い

カナダでは英語が広く使用されていますが、英語は国によって発音やつづりが異なりさまざまな特徴を持っています。

カナダ英語とアメリカ・イギリス英語にはどのような違いがあるのでしょうか。

以下では、カナダ英語の特徴について解説します。

カナダ英語の特徴

英語はアメリカ式、イギリス式の2つに大別されますが、カナダ英語の綴りはイギリス式、発音はアメリカ式が主流となっています。

しかし、それぞれ完全に一方の特徴を踏襲しているわけではなく、一部綴りがアメリカ式の単語や、発音がイギリス式の単語も存在します。

また、東部のケベック州ではフランス語が公用語とされているため、フランスなまりの英語を話す人も多くいます。

綴りの違い

カナダでは、イギリス式の綴りを使用する単語が多くあります。

例えば「color」や「center」などのアメリカ式において語末が「-or」や「-er」となる単語はイギリス式の「colour」「centre」が用いられます。

一方、「realize」や「paralyze」などの語末が「-ize」「-yze」となる単語についてはアメリカ式が使用されており、イギリス式に統一されているわけではないようです。

また、産業や経済に関する事情を背景に持つ単語もあります。

例えば「tire」がアメリカ式の綴りで記載されるのは、カナダの自動車産業においてアメリカとの取引が多いためです。

金融業界ではイギリスとの関係性が深いため、「cheque」などの単語がイギリス式の綴りが用いられます。

カナダ英語の発音はアメリカ式?イギリス式?

英語を話す国は多くありますが中には方言やなまりがひどく、地域独特のスピーキングの特長を知らなければ現地人の英語が聞き取れず意思疎通が図れないということもあります。

しかし、カナダ英語は世界的にみても英語の発音がきれいであると言われており、日本人でも聞き取りやすい英語のようです。

先述の通り、カナダ英語における基本的な発音はアメリカ式が多いですが、以下では一部例外としてイギリス式に発音される語について解説します。

「z」を単体で発音する場合、アメリカ式では「ズィー」と発音されますが、カナダではイギリス式の「ゼッド」と発音されます。

また、「o」はアメリカ式では「ア」に近い「オ」と発音されますが、カナダではイギリス式に比較的はっきりと「オ」と発音されます。

単位の表し方

単位の表し方もアメリカ式とイギリス式で異なりますが、カナダではイギリス式の単位を使うことが多くベーシックな表記となっています。

たとえば、距離を表す際にアメリカでは「マイル」を用いますが、カナダやイギリスでは「メートル」を用います。

また、温度を表す際、アメリカでは華氏を用いますが、カナダやイギリスでは摂氏を用います。

これらの単位表記は日本と共通しているため、カナダを訪れた際に混乱することはないでしょう。

カナダ特有の英語表現

長い間、英語が使用される中で国や地域に特有の表現が生まれることも少なくありません。

カナダも例にもれず、特有の英語表現がいくつかあります。以下では、カナダ特有の英語表現について解説します。

「eh?」という付加疑問文

付加疑問文とは、相手に同意を求めるときや念押しをするときに用いられる表現で、日本語では「~でしょ?」や「~だよね?」などが付加疑問文にあたります。

英語においては「~, right?」や「~,don’t you?」などの表現が一般的ですが、カナダでは「~,eh?」という表現がよく用いられます。

日本人の感覚では怒っているようにも感じられるイントネーションですが、カナダ人では日常的に良く用いられる表現の1つです。

カナダで使用される1ドル貨幣「loonie」

「loonie」とは、カナダで使用されている1ドル貨幣を指します。

コインにはアビという鳥が描かれており、アビが英語で「loon」と呼ばれることから1ドル貨幣が「loonie」となりました。

また、2ドル貨幣は「2」を表す「two」と「loonie」をかけて、「twonie」と呼ばれています。

「double-double」とは?

「double-double」とは、コーヒーに砂糖2杯とクリーム2杯を入れる飲み方のことです。

元々は、カナダの人気ドーナツチェーンである「Tim Horton」で提供されていたスタイルですが、今ではカナダ人から人気の飲み方として浸透しており、多くのカフェで「double-double」のコーヒーが提供されています。

「bill」とは?

「bill」とは「お会計」のことで、飲食店などのシーンで用いられます。

アメリカでは、「Can I have my check, please?」のように「check」を用いたフレーズが一般的ですが、カナダでは「Can I have the bill, please?」といったように「bill」を使用するケースが一般的です。

ただ、いずれの表現も問題なく伝わるため、「bill」を使用しなければいけないということはありません。

カナダ英語、その他の特徴

ここまでは綴りや発音、特有の表現にフォーカスしてカナダ英語の特徴について解説しましたが、その他にもカナダ英語ならではの特徴は多く存在します。

以下では、カナダ英語についてのポイントをまとめます。

カナダで英語を学ぶ人が多いのはなぜ?

カナダで英語を学ぶ人が多い理由としては、カナダ英語には日本の英語教育で学ぶ英語と同様の表現が多く、帰国後の英語教育や語学試験に活かしやすいという点があります。

発音がきれいで聞き取りやすいということもありますが、きれいな発音を習得するために留学先にカナダを選ぶという人も少なくありません。

また、英語を第一言語としない人々や自分と異なる人種に対する寛容さという点もカナダが人気となっている理由の1つです。

移民の多いカナダでは多文化主義が根付いており、複数の人種が混在することに違和感を持たない人が多く、英語を母語としない人も珍しくありません。

そのような環境で英語を話すカナダ人は、文法や表現の誤りに寛容で、出来る限り相手に聞き取りやすく話そうという工夫が身に付いている人が多いようです。

英語が通じない地域がある?

旅行先として人気の「ケベックシティ」では、フランス語を第一言語としており、現地の人々は基本的にフランス語でコミュニケーションをとっています。

そのため、初めて話す人に対してはフランス語を使用することが多く、旅行者に対してもフランス語で話しかけます。

英語も話せる人も多くいるため、こちらがフランス語を話せないと伝えれば英語でコミュニケーションをとることができるかもしれません。

ただ、日常的にフランス語を話しているため、フランスなまりが強く聞き取れないこともあるようです。

カナダ人の英語を知って、インバウンドに役立てよう!

カナダ人は英語やフランス語をメインに使用している人が多く、英語はイギリス式とアメリカ式が混在しています。

しかし、カナダ国内の多くの地域ではなまりが少なく、聞き取りやすい発音をする人が多くいます。

また、多様な人種や文化を受け入れる国民性が強く、語学留学や旅行先として選ぶ上でも最適であると言えるでしょう。

一方で、ケベック州などの一部ではフランスなまりで聞き取りにくいこともあるため、注意が必要です。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!