訪日ラボ編集部が、毎日中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
1. 中国の戸籍事情と「偏見」ビザ取得に壁
![▲[不法就労の計画を疑われた河南省の女性]:新浪河南 2019年12月20日 ▲[不法就労の計画を疑われた河南省の女性]:新浪河南 2019年12月20日](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/5581/main_57b4c7a021b61b95e1b92f06bdd276de.png?auto=format)
中国では各地方に方言や文化が異なります。実は「戸籍」も基本的には故郷に紐づけられ、これを変更するのは容易ではありません。就学や不動産の取得にも影響があります。
また、各地に「ステレオタイプなイメージ」があるのも特筆に値するでしょう。マイナスなイメージを背負わされがちな地域も存在し、その一つが河南省です。
ある河南省の女性が友人と日本旅行を計画し、ネットサイトからビザなどの手配を行う仲介会社を探し、ビザを申請しようとしたところ、戸籍が「河南省」であることを理由にビザの手配を拒否されました。どうやら「不法就労」を疑われたようです。
その後、女性は同社と和解しビザの手続きを完了できたことが伝えられています。
この事件をきっかけにネットユーザーの間で「中国の地域差別」や「河南省にまつわるイメージ」についての議論が巻き起こっています。
こうした状況から、経済発展や政府間のビザの規制緩和、国際結婚の増加などで、かつてよりは日本と中国の行き来がしやすくなったものの、一部には依然として高いハードルも存在していることが見えてきます。
訪日中国人誘致の策を考える際には、こうした背景知識も判断の役に立つでしょう。
2. 今度は男子版!「東京男子図鑑」がスタート
![▲[日中共同プロジェクトで制作される、東京男子図鑑]:関西テレビ放送サイトより ▲[日中共同プロジェクトで制作される、東京男子図鑑]:関西テレビ放送サイトより](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/5578/main_6cca671d8f5c54e3aa811fe635d515d3.png?auto=format)
中国のみならずアジア全域でブームを巻き起こしたドラマ「上海女子図鑑」と「東京女子図鑑」。その「図鑑」シリーズの男子版となる「東京男子図鑑」が日中の共同制作で、この冬配信されます。
中国を含めアジアでは2019年のクリスマスから放映を開始しており、日本では2020年に配信予定です。
![▲[中国で先行配信されている『東京男子図鑑』]:bilibili ▲[中国で先行配信されている『東京男子図鑑』]:bilibili](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/5579/main_503481419947394fdfbf0722cf4e6b12.png?auto=format)
前二作の「女子図鑑」シリーズはネット配信のドラマのみならず書籍も販売され、配信が終了した今でも高い人気があります。
働き盛りのOLがアジアを代表する都市で働きながら女性特有の悩みに葛藤する描写は、さながら「オトナの青春ドラマ」といった趣があり、男性も見て楽しめます。
それが今回、満を持して男性版が制作され配信されることになります。注目が集まらないわけがありません。主演俳優やテーマソングなどは、観光の動機づけや各業界での消費喚起に一役買うでしょう。
また、中国人男性のファッション意識へも何かしらの影響を与えるかもしれません。いずれにせよ、影響力のあるコンテンツとして注目すべきでしょう。
3. 「ミルクティーなくして社交なし」から10年、岐路に立つミルクティービジネス
![▲[タピオカミルクティー]:イメージ ▲[タピオカミルクティー]:イメージ](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/5580/main_505385720f14f7e750aeb33337c7ab8d_s.png?auto=format)
今年、日本でも「Coco」など中華圏発のタピオカミルクティーがブームになりました。一方中国では、今年「ミルクティー」「ドリンクスタンドビジネス」は曲がり角を迎えつつあるようです。
中国のミルクティーブームは2000年代後半以降から徐々に盛り上がっていき、現在のようなスタイルを確立させました。2010年には「ミルクティーなくして社交無し」と自負するほどの発展を遂げました。
こうした発展の過程で、中国で盛んな模造店やパクリ商品が雨後の筍のごとく発生しています。競争力のない店舗は次々に淘汰され、ミルクティービジネスは多産多死の状況です。
2017年のある調査によると、9万6,000件が新規に開業する一方で、7万8,000件が閉業しているとの報告がなされています。また他の調査では2019年11月の段階で3,478件のドリンクスタンドが倒産しているようです。
このように成長の曲がり角を迎えたドリンクビジネスですが、新興の「奈雪の茶」などは、「ドリンクを販売する」のではなく「ライフスタイルを創造する」をコンセプトに掲げ、中国のミルクティー文化に「スターバックス的」要素を掛け合わせたスタイルで勝負に出ています。
こうした現地ブランドの戦略は、インバウンド中国市場の開拓や攻略の参考になるでしょう。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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