中国の戸籍事情と「偏見」ビザ取得に壁/あの人気日本ドラマ「男子版」が年末からアジアで先行放映ほか【中国ニュース】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

訪日ラボ編集部が、毎日中国現地ニュースから注目のトピックを紹介します。

関連記事
逆境ファーウェイ、子会社設立「ソフト」に着手:中国内陸「貧困省」に登記

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

1. 中国の戸籍事情と「偏見」ビザ取得に壁

▲[不法就労の計画を疑われた河南省の女性]:新浪河南 2019年12月20日
▲[不法就労の計画を疑われた河南省の女性]:新浪河南 2019年12月20日

中国では各地方に方言や文化が異なります。実は「戸籍」も基本的には故郷に紐づけられ、これを変更するのは容易ではありません。就学や不動産の取得にも影響があります。

また、各地に「ステレオタイプなイメージ」があるのも特筆に値するでしょう。マイナスなイメージを背負わされがちな地域も存在し、その一つが河南省です。

ある河南省の女性が友人と日本旅行を計画し、ネットサイトからビザなどの手配を行う仲介会社を探し、ビザを申請しようとしたところ、戸籍が「河南省」であることを理由にビザの手配を拒否されました。どうやら「不法就労」を疑われたようです。

その後、女性は同社と和解しビザの手続きを完了できたことが伝えられています。

この事件をきっかけにネットユーザーの間で「中国の地域差別」や「河南省にまつわるイメージ」についての議論が巻き起こっています。

こうした状況から、経済発展や政府間のビザの規制緩和、国際結婚の増加などで、かつてよりは日本と中国の行き来がしやすくなったものの、一部には依然として高いハードルも存在していることが見えてきます。

訪日中国人誘致の策を考える際には、こうした背景知識も判断の役に立つでしょう。

2. 今度は男子版!「東京男子図鑑」がスタート 

▲[日中共同プロジェクトで制作される、東京男子図鑑]:関西テレビ放送サイトより
▲[日中共同プロジェクトで制作される、東京男子図鑑]:関西テレビ放送サイトより

中国のみならずアジア全域でブームを巻き起こしたドラマ「上海女子図鑑」と「東京女子図鑑」。その「図鑑」シリーズの男子版となる「東京男子図鑑」が日中の共同制作で、この冬配信されます。

中国を含めアジアでは2019年のクリスマスから放映を開始しており、日本では2020年に配信予定です。 

▲[中国で先行配信されている『東京男子図鑑』]:bilibili
▲[中国で先行配信されている『東京男子図鑑』]:bilibili

前二作の「女子図鑑」シリーズはネット配信のドラマのみならず書籍も販売され、配信が終了した今でも高い人気があります。

働き盛りのOLがアジアを代表する都市で働きながら女性特有の悩みに葛藤する描写は、さながら「オトナの青春ドラマ」といった趣があり、男性も見て楽しめます。

それが今回、満を持して男性版が制作され配信されることになります。注目が集まらないわけがありません。主演俳優やテーマソングなどは、観光の動機づけや各業界での消費喚起に一役買うでしょう。

また、中国人男性のファッション意識へも何かしらの影響を与えるかもしれません。いずれにせよ、影響力のあるコンテンツとして注目すべきでしょう。

3. 「ミルクティーなくして社交なし」から10年、岐路に立つミルクティービジネス

▲[タピオカミルクティー]:イメージ
▲[タピオカミルクティー]:イメージ

今年、日本でも「Coco」など中華圏発のタピオカミルクティーがブームになりました。一方中国では、今年「ミルクティー」「ドリンクスタンドビジネス」は曲がり角を迎えつつあるようです。

中国のミルクティーブームは2000年代後半以降から徐々に盛り上がっていき、現在のようなスタイルを確立させました。2010年には「ミルクティーなくして社交無し」と自負するほどの発展を遂げました。

こうした発展の過程で、中国で盛んな模造店やパクリ商品が雨後の筍のごとく発生しています。競争力のない店舗は次々に淘汰され、ミルクティービジネスは多産多死の状況です。

2017年のある調査によると、9万6,000件が新規に開業する一方で、7万8,000件が閉業しているとの報告がなされています。また他の調査では2019年11月の段階で3,478件のドリンクスタンドが倒産しているようです。

このように成長の曲がり角を迎えたドリンクビジネスですが、新興の「奈雪の茶」などは、「ドリンクを販売する」のではなく「ライフスタイルを創造する」をコンセプトに掲げ、中国のミルクティー文化に「スターバックス的」要素を掛け合わせたスタイルで勝負に出ています。

こうした現地ブランドの戦略は、インバウンド中国市場の開拓や攻略の参考になるでしょう。


訪日ラボ セミナー紹介&最新版インバウンド情報まとめ

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜


4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか?また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。

このセミナーでは、

  • 新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
  • インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
  • そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない

方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!

詳しくはこちらをご覧ください。

4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

【インバウンド情報まとめ 2024年4月】3月訪日外国人数「300万人」突破 他


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年4月版レポートから、3月〜4月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
3月訪日外国人数「300万人」突破 / 2月の世界航空需要、コロナ前から完全回復【インバウンド情報まとめ 2024年4月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる4月から観光・インバウンドに関わる仕事に就いたり、関連部署へ異動となり、知識のインプットに追われていませんか? また、より一層事業を推進するために必要な学び直しの機会を設ける担当者も増えてきております。
このセミナーでは、
新担当になって、インバウンドの何から始めたらいいか分からない
インバウンド推進が本格化し、改めて情報やノウハウを学び直したい
そもそもインバウンドに興味があるが、情報を収集できていない
方にとって必要な基礎情報と、知っておきたい新情報をお届けする機会となっております!
詳しくはこちらをご覧ください。
→4月までに学んでおきたい!【基礎から始めるインバウンド対策】 〜ラーチーゴー & ジャパンガイドが教える市場別最新データ〜

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに