「LINKS UMEDA」が南北の格差を解消する?中国人にも人気の「大阪」にヨドバシ+専門店の新名所が誕生

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昨年11月16日、大阪市北区に大型商業施設「LINKS UMEDA」(以下、リンクス梅田)がオープンしました。訪日外国人市場、特に市場でも大きな割合を占める中国人は、今週末から春節を迎えるとあり、この大型連休における日本国内の盛り上がりが期待されます。

家電量販店大手のヨドバシカメラを運営するヨドバシホールディングスが運営する同施設は、関西国際空港からの直行バスの運行や主要都市からのアクセスの良さも特筆に値します。

リンクス梅田はオープン後10日間の来館客数は500万人を突破し、年末年始までの累計来館客数は1,500万人を超える見込みとなっていました。今回はリンクス梅田が、今後の大阪のインバウンド人気スポットとなる可能性とその理由についてご紹介します。

▲[リンクス梅田]:プレスリリースより
▲[リンクス梅田]:プレスリリースより



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LINKS UMEDA(リンクス梅田)には22万平方メートルに200店のテナント!

11月中旬にオープンした施設は「つながる、ひろがる。ヨドバシカメラ&LINKSが巻き起こす新梅田ライフスタイル革命」をコンセプトに掲げ、衣食住・お客様サービスなど200店のテナントで構成されています。

今まで日本最大級の来店客数を誇っていた「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」が、新たに専門店と一体となることでリンクス梅田は誕生しました。

その延べ床面積は約22万平方メートルにおよび、日本最大級の複合商業施設です。

▲[LINKS UMEDA・全体構成図]:プレスリリースより
▲[LINKS UMEDA・全体構成図]:プレスリリースより


大阪北区に位置する同施設は大阪メトロ御堂筋線梅田駅直通、大阪駅からも徒歩2分と大阪の交通ハブのど真ん中に建てられたといっても過言ではありません。

1,200台を収容する駐車場の規模からも、インバウンドに限らず広く商業施設であるということがわかります。

各店舗は、インバウンドニーズを満たす?期待高まる顔ぶれ

大阪府の発表によれば、大阪を訪れた訪日外国人数は2018年には1,142万人にまで成長しています。大阪観光局は2020年までに大阪を訪れる訪日外国人の数を1,300万人とすることを目標にしているといい、今後もさらなる増加のための取り組み強化が予想されます。

リンクス梅田でも、訪日外国人の誘客を期待したコンテンツの起用や、人気テナントの誘致に積極的です。

1. SQUARE ENIX(スクウェア・エニックス) Cafe

世界中で爆発的ヒットを記録した「ドラゴンクエスト」をはじめとするスクウェア・エニックスが運営する体験型カフェです。期間限定のイベントが随時開催されファンを飽きさせることなく魅了し続けています。

店内ではその期間にテーマになっているゲームとのコラボレーションフードやドリンクを楽しむことができ、限定グッツを購入することも可能で、中国・上海にも店舗を有する同体験型カフェは、外国からの高い支持を物語っています。

SQUARE ENIX Cafeに関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:SQUARE ENIX Cafeに関する投稿(https://twitter.com/Timkoleto/status/928931044484509697)

2. 人気雑貨ブランドが手掛ける「U.F.O. by Francfranc」

今回関西初出店となる「U.F.O. by Francfranc」はインテリア雑貨大手「Francfranc」が手掛ける新業態です。現在渋谷店とLINKS UMEDA店の二店のみ出店されています。19年10月に渋谷店がオープンしたその翌月にLINKS UMEDA店をオープンさせました。

店のコンセプトは「未知なるワクワクとの遭遇 THE URBAN CHAOS STORE(アーバンカオスストア)」で、店の名前にもなっている、ユニークでファンタスティックなお土産(Unique & Fantastic Omiyage)を提供しています。

同ブランドは特に韓国人観光客に人気となっていますが、新たなコンセプトショップである店舗には視覚に楽しい遊び心のある仕掛けが施されており、国や地域を問わず、訪日外国人の来店が期待できるでしょう。

U.F.O. by Francfrancに関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:U.F.O. by Francfrancに関する投稿(https://twitter.com/265_tsumu5/status/1199888549522235392)

3. ミキハウス、UNIQLOほか日本の「顔」が揃う

他にも中国人消費者から絶大なる支持を得ている子供服ブランド「ミキハウス」や欧州でもその認知度をあげている「UNIQLO」、Made in Japanの商品だけを集めた「ニッポンスタンダード」など他にもインバウンドに人気の店舗が軒を連ねます。

ミナミとキタの「格差」インバウンドの集客力

今回の新商業施設のオープンには、大阪内での格差を解消する狙いもあるそうです。

現在、周辺都市や国際空港からのアクセスのしやすさやコンパクトにまとまった観光密集地という点で大阪「ミナミ」に多くの観光客が押し寄せています。

ミナミには大阪を象徴するランドマークの一つ通天閣や撮影スポットであるグリコマークのある道頓堀、「アメリカ村」「心斎橋筋商店街」など定番観光スポットが立ち並びます。

対して「キタ」は、大阪駅梅田駅を中心とした一帯を指します。東京のような都会の先鋭された雰囲気をもちその地域ならではのユニークさに欠けているためインバウンド誘致では苦戦していました。

▲[大阪道頓堀]:Unsplashより
▲[大阪道頓堀]:Unsplashより

そんな中、現在大阪では「キタ」の大規模開発が進められ新たな新名所として生まれ変わろうとしています。

JR大阪駅の南西側に、旧大阪中央郵便局跡地は広がる。日本郵政グループの日本郵便は今年6月、同跡地を含む広さ約1万3千平方mの敷地で計画するビル建設の施工者を決める一般競争入札を公告した。計画によると、ビルの規模は地上39階(高さ190m)で、2024年3月の完成を目指す。 (週刊大阪日日新聞)

2013年にオープンした「グランフロント大阪」に加え、大阪駅の四方では建て替え中の「阪神百貨店梅田本店」「旧大阪中央郵便局跡地」のビル計画、「うめきた2期エリア」の2024年施設開業など次々と新しい街の新名所となる施設のオープンを控えています。まだまだ目が離せない開発地域です。

▲[グランフロント大阪]:公式サイト
▲[グランフロント大阪]:公式サイト

まとめ

訪日外国人を含め関西エリアの観光中心地になっている「大阪」ですが、エリアにより集客の実力に格差が存在しています。リンクス梅田の開業は、こうした現状に変化を起こすことも期待できるでしょう。

訪日外国人に人気の大阪というロケーションにあり、リンクス梅田にはインバウンドの各市場に訴求できるエッセンスが多くちりばめられています。自社のマーケティング施策の参考にもできるでしょう。

<参照>

PRTIMES:大阪・梅田に誕生する地域最大級の複合商業施設「LINKS UMEDA」 関西・日本初を含む約200店舗が集結! 

PRTIMES:大阪・梅田エリア地域最大級の複合商業施設「LINKS UMEDA」オープン後10日間の来館客数が500万人突破!

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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