スペイン人の性格や好みの特徴とは?訪日スペイン人に人気のスポットやインバウンド対策

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新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、日本のインバウンド市場に大きな影響を及ぼしています。

以前から課題となっていた日本のインバウンド市場が近隣のアジア圏に依存していることも、今回の訪日外国人減少の大きな打撃となっています。

今後はアジア圏だけでなく、欧米豪や東南アジアなど幅広い地域からインバウンド誘致が必要となります。

その中で訪日スペイン人観光客は2018年には約12万人となり、年々集客数を伸ばしていることから日本への関心の高さがうかがえます。

さらなるスペイン人の誘致を行うためには、スペイン人の特徴を知り理解を深めることが必要です。

この記事では、スペイン人の特徴、訪日スペイン人の動向、効果的なインバウンド対策について解説します。

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スペイン人の特徴|性格編

スペイン人と聞くと、情熱的、明るくて陽気、のんびりしているというイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

ここでは意外に知られていないスペイン人の国民性や特徴をいくつかご紹介します。

一人が苦手

スペイン人は一人でいることが苦手な人が多く、誰かほかの人とつながりを感じていないと不安を覚えてしまう傾向にあります。

ひとりで行動をしている人を見ると、気さくに話しかけコミュニケーションを図ります。人懐こくフレンドリーと言われる所以と言えます。

スマートフォンのチャットアプリWhatssapの利用率がとても高く、スペイン人のコミュニケーションツールとして必要不可欠なものになっています。

マイペース

スペインといえば「シエスタ」という昼寝の文化がよく知られています。昼過ぎの時間帯にとる2〜3時間の昼休憩のことです。

現代ではライフスタイルの変化から廃れてきている文化ですが、南部地方では今も残る伝統的な風習です。

またスペインでは友人との待ち合わせにはほとんどが時間通りにやってこないというのもよく知られています。

待たされる方もお互い様なのであまり気にしないようです。このような日常の習慣からマイペースととらえられることも多いようです。

世話好き

スペイン人は、困っている人を見かけると、放っておけずに声をかけてしまう人が多いようです。

見知らぬ人でも気軽に声をかけますし、友人や知人であれば、親身になって力になろうとします。

コミュニケーションを積極的にとり、人脈づくりが上手と言われるスペイン人の特徴のひとつと言えるでしょう。

訪日スペイン人の特徴

英国、フランス、ドイツ、イタリアに続き、欧州のなかでは5番目に訪日外国人観光客が多いスペイン人の訪日旅行の傾向や、消費の動向についてご紹介します。

年々増加する訪日スペイン人観光客

日本政府観光局JNTO)の国籍別訪日外客数によると、2018年のスペイン人の訪日外客数は118,901人、前年にくらべ19.1%の増加しています。

訪日スペイン人は年々増加しており、2014年と比較すると、2倍近い伸びを示しています。

訪日外客数全体(31,191,856人)でみると、割合は0.4%と低い数字ながらも、これからインバウンドの需要が見込める市場と言えます。

▲[訪日外客数推移]:日本政府観光局(JNTO)
▲[訪日外客数推移]:日本政府観光局(JNTO)

データでわかる訪日スペイン人観光客

夏にヨーロッパ出身の訪日客を狙うなら訪日スペイン人!16%が8月に集中して訪日初訪日が70%以上という結果に:リピーターの育成が課題?旅行支出の高さはヨーロッパ市場でダントツのトップに!:全体でも3位に

初回訪問で長期滞在が多い

訪日スペイン人の来訪回数は、1回目が77.7%、2~5回目が16.8%と、初回訪問の人が圧倒的に多くなっています。

この初回訪問の層を取り込みリピーター層につなげれば、今後の訪日スペイン人のインバウンド市場の拡大につながると考えられます。

一般客の平均滞在日数は14.3泊と、地理的要因もあり比較的長期滞在になっています。

▲[来訪回数・滞在日数]:日本政府観光局(JNTO)
▲[来訪回数・滞在日数]:日本政府観光局(JNTO)

旅行目的と支出内訳

日本政府観光局JNTO)の2018 年訪日外国人の消費動向によると、訪日スペイン人の来訪目的は、観光・レジャーが74.9%と圧倒的に高い割合を示しています。

▲[主な来訪目的]:日本政府観光局(JNTO)
▲[主な来訪目的]:日本政府観光局(JNTO)

一般客1人当たりの旅行支出は237,234円で、支出の割合は、宿泊費が92,543円で39%と一番多く、飲食費が62,129円で26.2%、交通費が42,159円で17.8%と続いています。

来訪回数で比較した場合、1回目より2回目以降の方が、飲食費や買物代の支出金額が高くなっています。

▲[旅行支出]:日本政府観光局(JNTO)
▲[旅行支出]:日本政府観光局(JNTO)

訪日スペイン人に人気のスポットやインバウンド対策

訪日外国人観光客に人気が出ている「聖地巡礼」は、スペイン人にも当てはまるようです。

ここでは、訪日スペイン人に人気の観光スポットと有効なインバウンド対策についてみていきます。

訪日スペイン人に人気の「巡礼道」

2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。

その中のルートのひとつでもある和歌山県の「熊野古道」は、海外の旅行専門誌で紹介されるなど欧米豪から高い評価を得ている観光地のひとつです。

スペインにある「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道」と同じように、数百キロにも及ぶ「道」が世界遺産として登録されたことから、訪日スペイン人にも人気が高い観光地になっています。

熊野の歴史や文化はもちろんですが、熊野古道と「サンティアゴ・デ・コンポステーラの道」の共通巡礼手帳を作ってスタンプを集めたり、二つの道を歩いた人を巡礼者として登録するなどの取り組みをしています。

またスペイン語のパンフレットも用意し、訪日スペイン人の受け入れにも力を入れています。

世界遺産で初の不名誉:熊野古道の滑落事故はなぜ起きた?環境保護と安全対策を両立するには

欧米豪を中心とした訪日外国人観光客が急増している熊野古道では、5月10日、中辺路を歩いていたオーストラリア人女性が滑落し亡くなるといった事故が発生しました。世界遺産としての価値と歩行者の安全の両方をいかに守るかについて、改めて考えさせられる機会となっています。今回は、熊野本宮観光協会のこれまでのインバウンド対策をふまえ、今後の課題と取り組みについて見ていきましょう。目次熊野本宮観光協会によるインバウンドの満足度向上に向けた取り組み熊野古道の安全をどう守る?道幅の狭い箇所で発生した滑落し事故...

【2019年版】「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」とは?

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主な旅行の情報収集源は個人ブログ

日本政府観光局JNTO)の2018 年訪日外国人の消費動向によると、訪日スペイン人の旅行前の情報収集源は個人ブログが45.7%、YouTubeなどの動画サイトが33.0%、旅行ガイドブックが25.2%となっており、インターネットを活用したメディアサイトが高い人気を示しています。

そのためPRや宣伝、タイアップ記事など、訪日スペイン人のインバウンド集客には、インターネットの活用が効果的と考えられます。

多くの人が閲覧するメディアを選択することで、さらに効果が見込めるでしょう。

スペイン語に対応しているメディアでは、日本の観光地・宿泊施設・交通機関など幅広い情報を提供しているJapan experience、東京の観光情報を発信することに特化したGO TOKYOなど人気があります。

スペイン人の特徴を踏まえてインバウンド対策!

日本政府観光局JNTO)の「訪日外客数」(2019年7月暫定値)では、2019年1~7月における韓国、台湾、香港の旅行者数は前年同期を下回り、マイナスの伸び率となりました。

一方、スペインは前年同期比11.7%となっており、他の欧州諸国同様、プラスの伸び率になっています。

インバウンドにおける欧州市場の存在感が高まっているなか、スペイン人の国民性や特徴を踏まえた施策が市場の開拓につながるでしょう。

<参照>

観光庁:2018 年における訪日外国人の消費動向【国籍・地域別】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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