インドネシアの親日度は世界一/その理由・接客で気を付けたいことを解説

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インドネシアは世界一親日的な国と言われています。その理由には政府の経済協力があります。

インドネシアの位置する東南アジアでは、近年目覚ましい経済発展と人口増が見られ、訪日旅行の需要も高まっています。

観光産業に携わる人にとっては、訪日外国人の国や地域ごとの国民性、特徴、マナーを理解した上で、訪日外国人が快適に過ごせる環境を整えることが重要です。

この記事では、世界最大の新日国家といわれるインドネシア人の特徴や、訪日インドネシア人への対応時の注意点について解説します。

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インドネシアの特徴を紹介

インドネシアは、13,000以上の島々で構成されており、2017年時点の情報では約2億6,400万人が暮らしています。

主に信仰されている宗教はイスラム教で、1億7,000万人を超えるイスラム教徒がいます。

まず、インドネシア人の特徴について解説します。

インドネシアの基本情報

インドネシアと通称で呼ばれることが多いですが、正式な国名はインドネシア共和国です。

インドネシアは13,000以上の島々からなる国で、総面積は約190万平方キロメートル、人口は約2億4,990万人です。主要な言語はインドネシア語、バリ語です。

ジャワ人やスンダ人などのマレー系の人々が多く暮らしており、インドネシア人の多くはイスラム教を信仰していますが、キリスト教を信仰している人もいます。

キリスト教徒はイースター休暇を利用して旅行を楽しむ人々も多いため、この時期に合わせた訪日外国人向けの宿泊プランを準備したり、プロモーションに力を入れたりすることは有効といえるでしょう。

インドネシア人の特徴

インドネシア人は信心深い人が多く、宗教観を持っています。 訪日インドネシア人と接する際には、イスラム教徒、キリスト教徒に対する理解や配慮が求められるでしょう。

また、基本的に親切で気前がいい人が多く、積極的に相手が喜ぶことをしたいと考える傾向にあります。

一方で、少々ルーズな一面があり、仕事もプライベートも楽観的で細かいことはあまり気にしない人も多いようです。

インドネシア人の国民性を理解した上でコミュニケーションをとることで、より長期的に良い関係を築けるかもしれません。

インドネシアは世界最大の親日国家

インドネシア人は「世界最大の新日国家」といわれることがありますが、それはなぜなのでしょうか。

意外と知らないインドネシア人の親日ぶりや、長年にわたる日本による経済支援について紹介します。

インドネシアの歴史に日本が関係

18世紀から第2次世界大戦で日本軍が侵攻するまで、インドネシアはオランダによる支配が続きました。

1945年に日本が無条件降伏しインドネシアが独立を宣言すると、オランダとの間で独立戦争が起こってしまいます。

この独立戦争に強力した日本兵もいたため、彼らの存在が現在のインドネシアの親日的態度につながっているという説もあります。

その後1949年12月27日にオランダが独立を承認し、インドネシア共和国として独立します。

政府開発援助(ODA)がインドネシアの発展に貢献

日本は長年にわたりインドネシアに政府開発援助(ODA)による経済協力をしており、2015年には交換公文ベースで2.68億円の無償資金協力、JICA経費実績ベースで59.70億円の技術協力を提供しています。

特に鉄道インフラ関連は重点的に支援しており、土木工事や信号などのシステム、車両導入などに日本企業が参画しています。

また、鉄道の安全な運行のための運転士・車掌の育成、エキナカビジネスの研修も実施しています。

その他にも政治や経済、文化など幅広い分野で協力しており、インドネシアの発展に寄与しています。

インドネシア人は日本製品ファン

インドネシア国内では日本製品に対する信頼が厚く、特に自動車やバイクはほとんどが日本製です。

アニメをはじめとする日本のサブカルチャーも人気があり、インドネシア人の中には日本のアニメをより楽しむため、日本語を学習するという人も少なくありません。

2018年時点での国際交流基金の調査によると、日本語の国別学習者数は約70.6万人で、世界第2位となっています。

インドネシア人を接客する際に気を付けたいこと

訪日インドネシア人への対応では、具体的にどのようなことに注意すべきでしょうか。

以下、インドネシア人に対するコミュニケーションのポイントについて解説します。

【独自調査】インドネシア人の7割が日本に行きたいと回答:「日本旅行をしたい理由・したくない理由」から探る次のインバウンド需要とは?【インドネ

2018年の年間訪日外国人客数は3,000万人を超え、2020年に4,000万人という政府の目標も現実味を帯びてきています。東京オリンピックに向けて、さらなる訪日外国人の増加が予想されます。しかしながら、次のステージ、すなわち「来てくれた訪日外国人をどうやってもてなすか、どうやって地方に流すか」から「どうやったら訪日旅行に興味がない外国人にも訪日需要を換気することができるのか」という潜在的訪日客の発掘のステージに進まなければ、ポスト東京オリンピックのインバウンドビジネスに対応するのは難しい...

インドネシア人はおおらか:細かいことにこだわりすぎず、寛容な対応を

インドネシアをはじめ、東南アジアではおおらかな性格の人々が多いという特徴があります。

待ち合わせで相手が遅れてきても気にとめず、遅刻に厳しい日本人とは文化が大きく異なります。

自由を好む国民性でもあるため、多少の遅刻をとがめると窮屈に感じてしまうでしょう。

マイペースなインドネシア人との関係性を築くうえでは、寛容な対応を心がけると円滑なコミュニケーションにつながります。

イスラム教徒の多いインドネシア:ハラルフード、「右手」を優先

イスラム教徒が多いインドネシア人には、特に食事の配慮が不可欠です。

イスラム教ではアルコールや豚肉の摂取が禁じられていることは広く知られていますが、アルコールが添加されているみりんといった調味料にも注意する必要があります。

見た目だけではわからない基準であるため、イスラム教徒の多くは「ハラル認証」によって店舗選びをしています。

また、イスラム教では左手より右手を優先する考え方が存在します。右手は「浄」で食事や握手に使う手、左手は「不浄」でトイレで使う手とされています。物の受け渡しや手を差し出す際に、うっかり左手を出さないように注意しましょう。

インドネシア人の性格や特徴は?社交性が高くユーモラス・国民性・インバウンドインドネシア人の基本情報

訪日外国人客数の増加に伴い注目の集まるインバウンド市場ですが、中でも将来性が期待されているのが訪日インドネシア人観光客です。 インドネシアの人口はアメリカに次ぐ世界第4位で、高齢者の人口比率も高くありません。今後も経済成長が期待されています。2016年のデータによれば2012年以降、5年連続でインドネシアからの訪日客数は増加しており、それに伴ってインバウンド消費額も右肩上がりの成長を見せています。 この記事では、インドネシア人の特徴や国民性、インドネシアにおけるマナーやタブー、インドネシア...

インドネシア人を理解し、満足度を上げるインバウンド対策を実現

インドネシア人には親日家が多く、日本製品や日本文化に興味を持っており、日本に旅行に行きたい考える人も少なくありません。

しかし日本では、インドネシアの人々への理解がまだ十分に浸透していない状況です。 インバウンド対策に取り組む前に、まずはインドネシア人に対する理解を深めることが大切です。

多くのインドネシア人が信仰するイスラム教のタブーを理解し、受け入れ体制を整備することで、増加しつつある訪日インドネシア人旅行客により良い日本旅行体験を提供することが望まれます。

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<参照>

外務省:インドネシアという国

コラム:小川忠のインドネシア目線 日本はインドネシアとともに戦ったか?

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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