近年、日本を観光目的で訪れる外国人の数は年々増加しており、中でも、東京や京都に並んで人気のあるのが大阪です。
大阪は、大都市であるだけでなく、東京や京都とは異なるローカルな日本の魅力を感じることのできる街であり、中でも、日本橋はインバウンドに力を入れていることから注目が集まっています。今回の記事では、そんな日本橋の取り組みについてご紹介します。
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大阪日本橋のオススメポイントは?
大阪の日本橋は、大阪府大阪市中央区・浪速区に位置し、道頓堀川に架かる橋の名称としても知られ、東京の「にほんばし」と区別するため、「にっぽんばし」と呼ばれています。
この項目では、そんな日本橋の魅力をご紹介します。
でんでんタウン
日本橋は、古くは日本の三大電気街の一つとして知られていました。そのため、秋葉原にも負けないサブカルチャーが根付く街として、今でもマニアックな製品に出会える場所として人気を集めています。
特に、無線やオーディオなどといった、普通の家電量販店ではなかなかみつけることのできないものを見つけることもできるため、それを目的に通う人もいるそうです。
この商店街は通称「でんでんタウン」と呼ばれます。
オタロード
日本橋は、秋葉原と同じように、電化製品と日本のポップカルチャー、サブカルチャーが一体となった文化を持っている商店街です。
「でんでんタウン」から裏道に入ると、「オタロード」と呼ばれる通りがあります。特にこの「オタロード」では、フィギュアやアニメグッズの専門店が軒を連ね、いわゆる「オタク文化」にまつわるものがすべて揃う場所となっており、西日本最大のポップカルチャーの聖地として知られています。
大阪のインバウンドが盛り上がっている
サブカルチャーやポップカルチャーの魅力が盛り沢山の日本橋がある大阪では、今インバウンドが盛り上がりを見せているのをご存じでしょうか。この項目では、大阪のインバウンドの状況についてご紹介します。
大阪に訪れる外国人観光客は急増中
日本を訪れる外国人観光客は、首都である東京、そして日本の歴史を感じることのできる京都など、定番の観光地を訪れる人が多いといえます。
そんな中、ここ数年で人気が急上昇しているのが、この大阪です。大阪は、東京や京都にはない独特の下町感を体感できることや、独自の食文化を持っていることから、日本滞在中に大阪に足を延ばしたいと考える人が増えているようです。
実際、日本政府観光局(JNTO)の数字から大阪府が独自に算出した数値によると、大阪に訪れる外国人旅行者数は2013年の263万人から2018年では1,141万人と5年間で急増しています。こうしたデータからも、大阪が外国人観光客に注目が集まっている様子が伺えます。
大阪のインバウンド増加の理由
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インバウンドを効果的に取り込む日本橋の施策
インバウンド観光客が増えているのは、もともとあった日本橋の魅力に加え、外国人観光客が過ごしやすい環境を整備したことも理由のひとつです。この項目では、日本橋が外国人観光客誘致のために取り組んでいる施策についてご紹介します。
Wi-Fi環境の整備
日本を訪れる外国人観光客の持つ不満の中でも、特に多くみられたのが「Wi-Fi不足」です。
インターネットがない環境で過ごしている外国人観光客にとって、街中の無料Wi-Fiの充実は非常に魅力的です。
日本橋筋商店街振興組合は2016年1月から、大阪府のOsaka Free Wi-Fiを導入して、Wi-Fi設備を完備させ、現在は街に15基のWi-Fiスポットを設置しています。
そのほかにも、日本橋総合案内所のコンシェルジュ機能の強化など、観光客が安心して過ごせるような取り組みを進めています。
免税専門店の立ち上げ
そのほか、日本橋の魅力を活かした取り組みも行われています。
例えば、家電、電化製品が集まるでんでんタウンでは、大型量販店「上新電機」による免税専門店の立ち上げが行われました。インバウンドに特化した取り組みをすることで、外国人観光客による消費の増加を狙います。
さらに電化製品の他に、ものづくりやロボットといった新しい要素を含むことで、国内外からの観光客からも注目されるようになっています。これらの取り組みは、若者が街に訪れるきっかけづくりともなりました。
路面電車の実現に向けた取り組み
そのほか、日本橋では外国人観光客、国内観光客に向けての誘致・対策を行うため、新しい取り組みも進められています。
例えば、「でんでんタウン」に路面電車を敷くという計画も進んでおり、今年2020年には計画に関連する事業化などとの合意を目指しています。
この路面電車計画が実現されれば、よりゆとりある街歩きを楽しんでもらえ、大きな買い物をしても電車を利用すれば簡単に移動ができます。
このように、観光客への配慮を第一にした日本橋の取り組みが、インバウンド客大幅増加という結果に結びついたといえます。
街の魅力を活かした取り組みで大成功
日本橋は、一時は閑散として観光客が少なかった時期もあったものの、今では外国人観光客の多く集まる観光スポットにまでなりました。
その陰には、もともと町が持っていた特性をうまく活かし、時代に合うような形で提供していく仕組みを構築したことや、外国人観光客が安心して過ごせるようWi-Fiや案内所の設置などの整備をいち早く行ったという取り組みがありました。
この日本橋の例にみられるように、インバウンド需要の拡大に必要なのは、街の持つ特性をよく理解することと、外国人観光客がどのようなものを求めているかを知ることが重要といえます。
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