国土交通省港湾局は7月15日、18隻のクルーズ船の乗客に対して実施したアンケート調査の結果を発表しました。
発表によると、1寄港地における乗客1人当たりの平均消費額は約2万2,000円と推計されることがわかっています。
なお、同調査ではクラス別、外国人・日本人別の寄港地における乗客1人当たりの平均消費額が算出されており、クルーズ船の滞在時間が長いほど消費額が大きくなることも判明しました。
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外国人の消費額は最大で日本人の13倍 長時間寄港は消費額にも貢献
調査は2025年8月から12月にかけて実施され、乗客・船員へのアンケートや船舶代理店などへのヒアリングによって、クルーズ船のクラス別、寄港地・発着地別、日本人・外国人別の消費額や、クルーズ船寄港地で発生する経費などについても算出されています。
その結果、カジュアル船・プレミアム船(CPクラス)、ラグジュアリー船・エクスペディション船(LEクラス)双方で、日本人よりも外国人乗客の1寄港地あたりの平均消費額が高いことがわかりました。
特に発着地では、乗船のために航空機で日本に入出国し、クルーズの前後に宿泊や観光をともなうことから、日本人の乗客の平均消費額がCPクラスで1万7,000円、LEクラスで1万1,000円であったのに対し、外国人の消費額はCPクラスで6万3,000円、LEクラスで14万2,000円と大きな開きが出ています。
なお、調査ではクルーズ船の滞在時間が1時間増加すると、乗客1人当たりの平均消費額が約900円増加することも確認されました。

外国人からは高価格帯でも選ばれるオプショナルツアー
今回の調査では、寄港地におけるオプショナルツアーの参加率と平均価格についても聴取されており、アンケート結果から算出したツアーの平均価格も日本人より外国人のほうが高い結果となりました。
ツアーの価格帯をクラス別に見ると、CPクラスでは日本人・外国人ともに1~2万円のツアーがよく売れていた一方で、LEクラスの外国人には2~3万円のツアーに次いで、5~6万円の高額ツアーが選ばれていたことがわかっています。

なお、ツアー参加費を含めた消費額はCPクラスよりもLEクラスの乗客が高い一方で、ツアー参加費を除く消費額はCPクラスの乗客のほうが高くなる傾向も示されました。
これは、LEクラスの乗客による高額ツアーへの参加率の高さが影響しているものだと考察されています。
クルーズ旅客の平均消費額 2030年までの目標は3.3万円に
政府は、3月27日に閣議決定された「観光立国推進基本計画(第5次)」において、2030年までにクルーズ旅客の1人・1寄港地当たりの平均消費額を2025年の1.5倍にする目標を掲げています。
今回の調査によって、1寄港地における乗客1人当たりの平均消費額が約2万2,000円であると判明したため、2030年までに目標とする平均消費額が約3万3,000円になることがわかりました。
調査結果をふまえ、国土交通省港湾局は目標達成に向け、円滑かつ安全な乗下船、CIQ手続き時間短縮のための受入施設の整備、二次交通確保の取り組みといった寄港地滞在時間の確保に加え、良質なツアーの形成に向けた取り組みを重点的に進める方針です。
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