オリンピック競技・ウエイトリフティングの開催日程・会場・見どころを紹介

東京オリンピックの開催が来年に迫っています。各国から選ばれた選手がスポーツという共通言語を通して鎬を削る「スポーツの祭典」では、今回も様々な競技が予定されています。

そのなかでも、体重の2倍ものバーベルを持ち上げる競技であるウエイトリフティングについて、ルールや見どころ、試合日程を紹介します。ルールや見どころを知ると、これまではなかった目線で競技を楽しむことができます。

※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは2021年夏への延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。

驚異のパワー、ウエイトリフティングとは?

最初に競技の概要やルールについて紹介します。重いバーベルが一瞬で頭上まで上がるウエイトリフティングは、少しでも目を離すと見どころを見逃してしまいます。

しかし、その一瞬に選手は持てる力を全て発揮します。わずか一瞬の緊張感や、バーベルが持ち上がったときの興奮を選手と共有できるところがウエイトリフティングの見どころの一つです。

競技概要

競技は木製で幅4m×奥行4m×厚さ10cmの競技用プラットホーム上で行われます。「スナッチ」「クリーン&ジャーク」の順でそれぞれ3回ずつ試技し、それぞれのベスト重量の和で勝敗が決まります。

バーベルは名前を呼ばれてから1分以内に床から離さなくてはならず、バーベルがルール通りに頭上に挙がったか否かは3人のレフリーが判定します。2人以上のレフリーが白いランプを付けると成功です。

ウエイトリフティングの見どころは、体重の2倍以上もあるバーベルが持ち上がる様子もさることながら、選手同士の駆け引きも見どころの一つです。

選手は試技の前に申告する持ち上げるバーベルの重さは、試技の30秒前までは変更が認められています。申告重量が軽い順に試技が行われるので、試技の直前に重量を重く変更し他の選手にプレッシャーをかけるのです。また、リアルタイムで表示される申告重量にも注目です。

細かいルール

バーベルを挙げる方法は「スナッチ」「クリーン&ジャーク」の2つです。「スナッチ」ではバーベルを一つの動作で一気に頭上に持ちあげます。持ち上げた後は両手両足を完全に伸ばした状態で立たなければなりません。

「クリーン&ジャーク」では第一動作でバーベルを鎖骨付近まで持ちあげ、第二動作で頭上に持ち上げます。こちらは直立した状態で静止しなければなりません。また、競技は下記の場合失敗となります。

  • 名前を呼ばれて1分以内にバーベルを持ち上げなかった場合
  • 手や腕といった両足底以外の部分がプラットフォームに触れた場合
  • 両腕の伸びが不均衡もしくは不完全であった場合
  • 両腕を伸ばす間に停止したり、肘を曲げ伸ばしした場合
  • 試技中、プラットフォームの外に足をついた場合
  • レフリーの合図より前にバーベルを降ろした場合
  • レフリーの合図の後にバーベルを肩より上から放った場合
  • 両足を結ぶ線、胴体の面、バーベルの線が平行になっていなかった場合
  • バーベルを降ろす時、バーベルが最初に触れた場所がプラットフォームの外であった場合
  • スナッチにおいてバーベルのバーが頭に触れた場合
  • クリーン&ジャークにおいて大腿部や膝に肘や上腕が触れた場合
  • クリーン&ジャークの前に故意にバーベルを揺らしその勢いで差し挙げようとした場合

なお、先に行われる「スナッチ」で三回連続で挙上に失敗すると「クリーン&ジャーク」に進めず失格となります。

東京オリンピック試合情報

続いて東京オリンピックにおけるウエイトリフティングの試合日程や会場、どういった階級で行われるかについて紹介します。

チケットを持っていなくても、試合日程を把握しておけば、中継でウエイトリフティングの試合観戦を楽しめます。

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開催日程と開催会場

ウエイトリフティングの試合は全て「東京国際フォーラム」にて開催されます。開催日程は下記の通りです。

日程 時間 階級

7月25日(土)

9:20~11:30

女子49kg級グループB

12:50~15:00

女子49kg級グループA 女子49kg級表彰式

7月26日(日)

11:50~14:00

男子61kg級グループB 男子67kg級グループB

15:50~18:00

男子61kg級グループA 男子61kg級表彰式

19:50~22:00

男子67kg級グループA 男子67kg級表彰式

7月27日(月)

13:50~16:00

女子55kg級グループB

19:50~22:00

女子55kg級グループA 女子55kg級表彰式

7月28日(火)

11:50~14:00

女子59kg級グループB 女子64kg級グループB

15:50~18:00

女子59kg級グループA 女子59kg級表彰式

19:50~22:00

女子64kg級グループA 女子64kg級表彰式

7月29日(水)

13:50~16:00

男子73kg級グループB

19:50~22:00

男子73kg級グループA 男子73kg級表彰式

8月1日(土)

11:50~14:00

男子81kg級グループB 男子96kg級グループB

15:50 - 18:00

男子81kg級グループA 男子81kg級表彰式

19:50 - 22:00

男子96kg級グループA 男子96kg級表彰式

8月2日(日)

13:50~16:00

女子76kg級グループB

19:50~22:00

女子76kg級グループA 女子76kg級表彰式

8月3日(月)

11:50~14:00

女子87kg級グループB 女子87kg超級グループB

15:50~18:00

女子87kg級グループA 女子87kg級表彰式

19:50~22:00

女子87kg超級グループA 女子87kg超級表彰式

8月4日(火)

13:50~16:00

男子109kg級グループB

19:50~22:00

男子109kg級グループA 男子109kg級表彰式

8月5日(水)

13:50~16:00

男子109kg超級グループB

19:50~22:00

男子109kg超級グループA 男子109kg超級表彰式

階級

階級は男女それぞれ10階級に分かれています。この階級は1920年のアントワープオリンピックから「ヘビー級」「ミドル級」といった形で導入されました。

2000年のシドニー大会から体格によるハンデをなくし公平に協議が行われるよう、現在の選手の体重が基準となる階級が導入されました。なお、東京オリンピックで実施されるのは10階級のうち7階級です。

男性は61kg級、67kg級、73kg級、81kg級、96kg級、109kg級、109kg超級の7階級で実施されます。一方女性は49Kg級、55Kg級、59Kg級、64Kg級、76Kg級、87Kg級、87Kg超級の7階級で実施されます。

東京オリンピック、ウエイトリフティングの見どころ

この夏開催されるオリンピックという点に着目してウエイトリフティングの見どころを掘り下げていきます。

歴史やメダル候補選手について知識を深めておけば、より試合の展開や発言を理解でき、大会を楽しむことができるでしょう。

オリンピックでの歴史

ウエイトリフティングにおける過去のメダル獲得数では、ロシアと中国が他を大きく引き離し、その獲得数は圧倒的です。

特に中国は21世紀に入ってからメダルの獲得数を伸ばしており、男子69kg級では2004年のアテネ大会から2016年のリオデジャネイロ大会まで4連覇を果たしています。女子は男子よりもさらに中国勢の強さが際立っており、2016年のリオデジャネイロ大会では7階級中3階級を中国が制しています。

この2か国以外ではアメリカが20世紀前半まで金メダルを多く獲得していたものの、近年では2000年のシドニー大会において女子48kg級で獲得した金メダルのみという結果でした。しかし、アメリカにとってこの金メダルは女子ウエイトリフティング初のメダルとして歴史に刻まれることとなりました。

注目のメダル候補

今大会ではジョージアのラシャ・タラハゼ選手に注目です。

前回の2016年リオデジャネイロ大会では男子最重量級である+105kg級において、スナッチ215キロ、クリーン&ジャーク258キロをあげ、トータルで473キロという世界新記録で金メダルを獲得しました。

ラシャ・タラハゼ選手は当時22歳だったことから、今回の東京大会でもメダルが期待されています。

さらに女性選手ではスペインのリディア・ヴァレンティン・ペレス選手に期待が高まります。2008年の北京大会で銀メダル、2012年のロンドン大会で金メダル、そして2016年のリオデジャネイロ大会で銅メダルを獲得しています。東京大会でのメダルの色に注目が集まります。

期待される日本選手の躍進

さらに2016年リオデジャネイロ大会では男子62kg級の糸数陽一選手が4位入賞を果たしたほか、安藤美希子選手は女子58kg級で5位入賞を果たしました。

他にも当時20歳で出場を果たした女子53kg級の八木かなえ選手など有望選手が多く、日本選手の活躍にも期待が高まります。

自らの限界に挑むウエイトリフティング選手たち

本記事では2020年東京オリンピックで開催される競技のなかでも、ウエイトリフティングのルールや見どころ、注目選手について紹介しました。

日本における競技人口は3,500人と決して多くの人がプレーしているスポーツではありませんが、こうしたいわばマイナースポーツに光が当たるのもオリンピックの魅力です。

体一つで自分の2倍以上の重さのバーベルを頭上まで持ち上げ、自らの限界に挑む点がウエイトリフティングの魅力の一つですが、バーベルを持ち上げる一瞬だけでなく、その前後の選手の駆け引きや世界の注目選手や日本の選手に着目すると、より一層観戦を楽しめるはずです。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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