新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により短縮営業や休業、閉店を余儀なくされている事業者も多いでしょう。それだけではなく収入が減った、またはゼロになったにもかかわらず、固定費などの出費に苦しんでいる事業者も多くいます。
固定費の中には、店内で音楽を流すために支払う「使用料」が含まれている場合もあります。
この記事では、固定費である音楽の使用料を節約し、事業経営を圧迫している経費の削減方法をご紹介します。
また、訪日ラボが独自にJASRACにメール取材した内容についても紹介します。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
JASRAC返金手続きをして経費を節約する方法
契約者がJASRACに支払っている使用料に対する返金手続きを行うためには、「休止」と「解約」の2種類の方法があります。
店舗の営業状況や音楽の利用状況により、契約者がいずれを選ぶか選択する必要があります。
一時的な利用停止は「休止」手続きを
「休止」とは、カラオケや生演奏等により音楽を利用する店舗が、その営業や音楽利用を一時休止する場合の手続きです。
特に新型コロナウイルスの感染拡大を受けての対応というわけではなく、さまざまな事情により営業や音楽利用を一時休止する契約者が対象となっています。
店舗から支払う使用料は、月単位の契約に基づく場合がほとんどです。
休止手続きを行うことで、指定した休止期間に応じて請求を停止することができます。月額使用料を前払いしている場合には、支払い済みの使用料のうち休止日以降(再開まで)分については返金を受けることができます。
閉店・店内音楽の利用廃止は「解約」手続きを
「解約」とは、カラオケや生演奏等により音楽利用する店舗が、その営業や音楽利用を廃止する場合の手続きです。
休止と同様、特に新型コロナウイルスの感染拡大を受けての対応というわけではなく、さまざまな事情により営業や音楽利用を廃止する契約者が対象となっています。
解約手続きを行うことで、営業や音楽利用の廃止日以降の使用料の請求を停止することができます。月額使用料を前払いしている場合には、支払い済みの使用料のうち、解約日以降分については返金を受けることができます。
休止・解約手続きはJASRACのホームページのフォームから
休止・解約の申し込みは、JASRACの公式サイトに設置されている、指定のフォームから行うことができます。
JASRAC社員の在宅勤務開始にともない、5月8日までは電話での受付が中止されました。手続きや問い合わせは、インターネットまたはファックス経由となりました。
新型コロナウイルスの影響による店舗利用者数の減少はすぐには回復せず、2020年9月現在も厳しい状況にあります。
今回ご紹介したJASRACの休止・解約手続きは、固定費を節約するための有用な方法となるでしょう。
店舗経営に厳しい今、経費の見直しと事業形態の変容が求められている
緊急事態宣言が発令されてから2週間経ちましたが、いまだ新型コロナウイルスの流行収束のタイミングは見えていないようです。
インバウンド事業者は、最大の市場でもある中国からの訪日客の来訪を望める春節シーズンがこの流行とバッティングしただけでなく、入国規制が続くことで大きな影響を受けています。
店舗のある事業形態の場合、固定費は小さくない出費となります。固定費をおさえられる事業形態への変更により、売上減少のダメージを相対的に減らすこともできるはずです。
今回は音楽の使用料の返金方法を取り上げましたが、これ以外にも確認してみれば節約できる点がみつかるかもしれません。
<参考>
JASRAC:ご営業や音楽利用の休止・廃止に伴うお手続きについて(カラオケ、生演奏等お店などで音楽をご利用になる皆さま)
AV Watch:JASRAC、店舗休業や閉店に伴う音楽利用休止/解約をネットで受付
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!