外国人にとっての日本の典型的イメージの一つに武道があります。実際に文化を目にした際の外国人の反応には、驚きと感激に満ちています。
本記事では、日本の伝統的スポーツの武道の一つ、弓道の歴史や特徴をまとめます。
また、YouTubeから確認できる外国人から見た弓道の印象や、気軽に弓道を体験できるスポットについて紹介します。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
インバウンド対策サービスを探している方必見!無料で資料DLできる「訪日コム」を見てみる
弓道は武道の一つ、日本伝統の競技
日本伝統の競技である弓道ですが、弓矢自体の登場は旧石器までさかのぼります。弓矢が日本の文化と融合し、弓道として成立するまでの歴史やその魅力、また類似競技として挙げられるアーチェリーとの違いを知ることで、弓道への理解が深まります。
弓道の歴史
弓矢は旧石器時代に中近東アジアで、遠くの獲物や空を飛ぶ獲物を射止める道具として使われ始めました。4、5世紀ごろになると中国から五経の一つ、礼記の中の「射義」の思想が日本に伝わったことにより、朝廷行事として射礼の儀が生まれます。
この射礼の儀が日本の武家思想と結びつき、12世紀になると武士の訓練に弓が取り入れられ、戦でも使われるようになりました。
14世紀以降には弓馬術礼法の基準が確立され、同時に実践的な射としても急速に広がっていきます。しかし、16世紀に鉄砲が伝来したことにより、弓は戦で使われるものから心身鍛錬を目的としたものに変わり、技術も次第に精巧に変化していきました。
弓道の魅力
弓道の魅力として、弓道を通して人生が豊かになる点が挙げられます。
弓道を始めたときは技術を向上させることを目標とします。しかし、弓道の上達は技術の上達が全てではありません。技術の向上を通して、自身の内面と向き合うことで人生をより豊かにしてくれます。
また、一人でも始められる競技であり、年齢や性別にかかわらず誰でも楽しめます。また、いくつになっても続けられる生涯スポーツとしての魅力もあります。
洋弓(アーチェリー)との違いは?
弓道と似ている競技としてアーチェリーが挙げられます。弓道とアーチェリーにはその判定方法に大きな違いがあります。
アーチェリーでは矢が的のどこに当たるかで勝敗が決まるのに対して、弓道では的のどの場所に当たるかは勝敗に関係ありません。弓道では8本の矢を射て、当たった本数の差で勝敗が決します。
というのも、アーチェリーは弓道に比べて道具が発達しているので、的に矢を当てるのは難しいことではありません。
より的の中心に近い部分に矢が当たるように命中精度を向上させるアーチェリーに対して、弓道では矢を的に当てるために技術を向上させ正しく弓を引く型を極める競技といえます。
外国人は弓道をどう見ているのか
日本独自の競技である弓道が外国人の目にどのように映っているのか、また日本で弓道を練習している外国人や、海外で外国人に弓道を教えている日本人について紹介します。
外国人が弓道に抱いている印象や、外国人の弓道へのかかわり方を知ることで、外国人にとっての弓道を客観的に理解できます。
海外の反応をYouTubeから紹介
弓道について英語で解説しているこちらの動画には、弓道に対して「かっこいい競技だ」とコメントが寄せられています。何本矢を射っても型が変わらない姿をかっこいいと感じる人もいるようです。
それだけでなく、弓道の美しさも外国人からの人気を集めるポイントです。
矢を射る際に目線の高さに弓を合わせて、狙いを定めて矢を射る様子や、その型の優雅さに日本らしい「美しさ」を感じる外国人は少なくないようです。
国内で弓道を目指している外国人の事例
実際に国内で弓道を極めんとする外国人もいます。神奈川県平塚市では2016年に外国人として初の弓道初段の取得者が誕生したと、地元の地域誌が報じています。「日本の文化を感じられることに挑戦したい」という思いで弓道を始め、初段取得に至ったといいます。
また別の事例では、日本で弓道を練習するニュージーランド出身の女性は弓道を「一生続けられる武道」と感じているようです。
実際に彼女が通う弓道場では親子で弓道を楽しむ方から、90歳を超えた先生まで幅広い年齢の方が弓道の練習に励んでいます。彼女は「自分の国には一生続けられるスポーツが少ない」と感じており、自国での弓道普及を支援したいという目標もあるそうです。
弓道を体験できる場所
外国人にも人気の弓道ですが、いざ始めるとなると場所や用具の準備が難しいことから、日本国内には気軽に場所や用具を借りて弓道を体験できるスポットが増えてきています。
ここでは、そのうちの一例を紹介します。
1位は武道「外国人が日本で観たいスポーツ」トップ5、あなたはいくつ知っている?Facebookで1万シェア目前の関連動画、スポーツ庁もインバ
2020年東京オリンピック・パラリンピックの正式種目に空手が採用されたことを受け、日本の武道には海外からも注目が集まっています。訪日客にも日本の精神文化に触れることができる武道は、人気のコンテンツです。今回は、スポーツをきっかけとしたインバウンド誘客促進に向けた取り組みを見ていきましょう。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次スポーツ庁も推進、スポーツツーリズムに...
1日弓道教室
1日弓道体験教室は、弓道を一度やってみたいという方が気軽に体験できる場所となっています。全日本弓道連盟のホームページから弓道場に直接連絡を取って見学を申し込むことができます。
またそれ以外にも、東京では弓道場の「wasabi」や、ミニ弓道とも呼ばれている「半弓」が体験できる「ゆみやさん」といった民間の施設でも、弓道体験サービスを提供しています。
宿泊施設でゆっくり弓道を楽しむ
旅館やホテルでは、参加者にゆっくりと時間をかけて弓道を体験してもらうプランを提供しているところもあります。旅館に弓道場が設置されており、旅館のご主人が弓道を教えてくれるところもあります。
他にも、敷地内に弓道場が設置されており、あわせて弓道合宿プランを用意しているホテルもあります。
こういった宿泊施設で弓道を体験できるプランは、大人数でゆっくりと弓道を楽しめる場所として、団体客からも人気を集めています。
日本を代表する武道の一つ、弓道の魅力を観光資源に
日本の伝統競技である弓道は日本人だけでなく外国人にも人気の競技です。その伝統を伝えていくには、外国人でも気軽に弓道を体験できる場や機会を増やす必要があります。
実際に日本には弓道場や体験施設に加え、日本特有の宿泊施設である旅館にも体験の場が増えてきています。そういった体験施設では価格が安いだけでなく、弓道道具の準備の必要もないため気軽に体験を楽しめます。
今後はこのような施設に英語対応のできるスタッフの配置や、英語の案内の用意などの対応が求められます。
また、用具が無くても気軽に弓道に触れる体験ができる場所を増やしていくことも、弓道の魅力を訪日外国人に伝えるために必要な環境整備といえます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
【6/24開催】集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり
競合店舗がひしめく中で、お客様に選ばれ続けるためには「単発的な集客施策だけでは不十分」と感じられている店舗事業者の方も多いのではないでしょうか?
集客力を最大化するには、「新規顧客の獲得」と「再来店の促進」この2つの視点を両立することが必要不可欠です。
本セミナーでは、店舗ビジネス向けメディア「口コミラボ」を運営する株式会社movと、セミカスタム型アプリパッケージ「App Publisher」を提供するエンバーポイント株式会社が共催し、
・新しいお客様を呼び込むための口コミ活用術
・お客様にリピートしてもらうためのアプリを活用したCRM戦略
について、それぞれ解説いたします。
新規集客・リピーター獲得に課題を感じている方は、ぜひご視聴ください!
<本セミナーのポイント>
- 新しいお客様を呼び込むための口コミの収集、活用方法が学べる!
- アプリを活用したリピーターを獲得するためのCRM戦略が学べる!
- 各企業の実例から”明日から使えるテクニック”が学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり【6/24開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!