コロナ「第2波」でも自粛すべきでない理由:感染状況を正しく把握し「正しく怖がる」意識を

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7月5日、東京都は新たに111人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表しました。都内で1日あたりの感染者数が100人を超えるのは、4日連続となりました。

「第二波の到来か」、「緊急事態宣言の再発令か」と取り沙汰される中で、先行きに不安を感じている人も少なくないようです。

しかし全体の状況を把握するためには、感染者数以外の情報も冷静に判断する必要があります。関連するデータも紐づけて見てみると、また新しい構図が見えてきます。


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東京でついに新規感染者100人超え

東京都は7月5日に、新型コロナウイルスの新規感染者が111人となったと発表し、4日連続で感染者が100人を超えました。

5月2日に154人の感染が確認されて以来、7月2日に107人と、2か月ぶりに100人を超え、特に7月4日は131人と大幅に上回りました。

【速報】東京新規感染者100人以上、新型コロナ第2波警戒|入国規制緩和に影響は?

東京都内での新型コロナウイルス新規感染者数が、100人を超えたと各社で報道がなされています。関連記事EUついに観光での入国規制緩和決定7/1からタイが入国規制緩和ステップ1へ【緊急会見】東京 感染107人に小池知事「警戒要する段階」目次東京新規感染者100人以上、緊急事態宣言解除後初新規感染者増加、入国規制緩和しても大丈夫?東京新規感染者100人以上、緊急事態宣言解除後初報道によりますと本日7月2日に東京都内での新規感染者が100人以上となりました。緊急事態宣言解除後初めてのことであり、1...

【速報】東京 新型コロナ感染者 2日連続で100人超え

東京都によると、都内の新型コロナウイルス(COVID-19)の新規感染者が、7月2日に引き続き2日連続で100人を超えました。目次東京都で新規感染者2日連続100人超東京都で新規感染者2日連続100人超各社報道によると、東京都内で新型コロナウイルスの新規感染者数が本日7月3日に100人以上確認され、7月2日から2日連続で100人を超え、緊急事態宣言解除後最多となりました。

最悪の場合緊急事態宣言の可能性も

7月1日、菅義偉官房長官は記者会見で、東京を中心とした新型コロナウイルスの感染拡大を受け、最悪の場合は再び緊急事態宣言もあり得るという考えを示しました。

症状の有無に関わらず濃厚接触者を積極的に検査していることから、直近の感染者数の増加が緊急事態宣言に当たるとは考えていないとしつつ、感染者の増加スピードが高まれば、 緊急事態宣言を発する可能性もあるとしています。

緊急事態宣言の発令にあたっては、4月と同様、新規感染者数、感染経路不明の割合や医療供給体制の状況等を勘案し、専門家の意見を聞いたうえで総合的に判断するということです。

新規感染者数のみで判断するのは早計か

直近の東京を中心とした感染者の増加が報道されたことを受け、第二波の到来を懸念する声なども聞かれており、警戒を強めている人も多いと思います。

しかし表面的に感染者数だけを見るのではなく、関連するデータも冷静に考察することで、実は必要以上に怖がる必要はないと考えることもできます。

「二ヶ月前に後戻り」ではない&

Twitter上では、新規感染者数は確かに増加しているものの、検査数が増えている一方で、重症患者数、死者数、入院患者数はそこまで増えていないため、5月の頃に後戻りしたわけではないという意見も上がっています。

東京の新型コロナ感染症新規感染者数に関するTwitter投稿
▲Twitter投稿:編集部スクリーンショット

Twitter:東京の新型コロナ感染症新規感染者数に関する投稿(https://twitter.com/ishiken_bot/status/1278540769230417920)


感染者数に関しては、母数となる検査数も結果を大きく左右するため、確認された感染者の数が、そのまま感染者数の実数として把握できているとは限りません。

無症状や軽症などの感染者がいても、検査して陽性を確認できなければ、感染者としてカウントすることはできません。感染者数の完全な実数把握は不可能に近く、いたずらに検査数を増やすことは偽陽性・偽陰性と診断された人を増やすことになり、さらなる医療リソースの圧迫に繋がりかねません。

そのため、感染者数のデータだけで、全体の状況を把握することは難しいといえます。

一方で、新型コロナウイルスによる死者数に関しては、ある程度正確なデータを取ることができます。一日における新型コロナウイルスによる死者数のピークは、91人が亡くなった4月22日で、その後は全体として減少に向かっていることがわかります。

さらなる自粛は「経済が持たない」-都幹部

東京都は、7月1日から新型コロナウイルス感染の「次の波」への警戒を呼びかけるための、新たな指標の試行を開始しました。

全業種に対する休業要請を解除した6月19日までは、具体的な数値基準を示し、週平均20人以上で「東京アラート」、50人以上なら「休業を再要請」としていましたが、新指標ではそのような数値基準が撤廃されています。

小池知事は日々の感染状況より医療提供体制に軸足を置き、全体像をつかむことを重視するとしていますが、都の幹部は「これ以上休業要請をしたら経済が持たないというのが大前提だった」と述べています。

実際、機械的に感染者数が一定数を超えたら休業を要請する、という方法は、感染者が出ておらず、営業自粛を避けたい事業者にとって歓迎できない面もあるでしょう。

一般市民の間でも、感染者数だけではなく、医療体制も含めて判断するのは合理的だという声も聞かれます。

「正しく怖がる」ことの重要性

直近で東京を中心に感染者数が増加しているのは事実です。

一方で、感染者数だけを見てむやみに怖がる必要はなく、母数となる検査数や医療体制など、関連するデータも見たうえで冷静に状況を判断することが重要です。

変化していく状況に適切に対応するには、表面的な情報に左右されるのではなく、関連する必要な情報に対してアンテナを高く広く張り、総合的に判断して備えることが欠かせません。

<参考>

日本経済新聞:東京都で新たに107人感染 新型コロナ、2カ月ぶり高水準

ロイター:感染スピード高まれば、最悪の場合緊急事態宣言の可能性=菅官房長官

東京大学 保健センター:検査

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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