日本の首都である東京には複数の離島があり、都心と異なりとても自然豊かな場所となっています。
今夏、都心から南へ約180kmの伊豆諸島に位置する神津島村は「星空保護区」に申請する予定で、承認されれば国内初の正式認定の事例となります。
国際認証「星空保護区」に正式認定の予定
「星空保護区」とは国際ダークスカイ協会が2001年に始めた、暗く美しい夜空を保つための優れた取り組みを称賛する制度で、「世界遺産の星空版」ともいわれています。
星空が綺麗ということだけではなく屋外照明に対しての厳格な基準や、地域において光害に関する教育が行われることも認定されるために求められています。
現在世界で約130ヶ所が認定されており、日本では2018年に沖縄県の西表石垣国立公園が暫定認定を受けています。
すでに認定の要件を満たしている神津島村は8月24日に申請をする予定で、その後2、3ヶ月の審査などを経て正式認定される見通しです。正式認定されれば国内初となります。
「自然・景勝地観光」訪日外国人に人気、9割以上が満足
![▲[訪日外国人の消費動向]:観光庁 訪日外国人が「今回したことと次回したいこと」「今回した人のうち満足した人の割合」](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/7227/main_2d3c712ed87f52715c6f3099fac6c5da.png?auto=format)
さらに、今回した人のうち満足した人の割合で「自然・景勝地観光」は94.7%となり、「テーマパーク」「日本の歴史・伝統文化体験」についで3番目に満足した人の割合が高い結果となりました。
「自然・景勝地観光」でインバウンドの誘客を図ることも重要な誘客方法の一つとなるでしょう。
ターゲットを選定し「自然・景勝地観光」でインバウンド誘客を
「自然・景勝地観光」がインバウンド観光客の満足度が高いですが、国籍や居住地によって感激するポイントは異なってきます。
例えば、東南アジアでは1年を通して気温が高く、雪が全く降らないため豪雪地域への訪問を好む傾向があります。地域によって異なってくる好みの傾向などを把握し、その上でターゲットを選定することで「自然・景勝地観光」はより有効なインバウンド誘客へとなっていくでしょう。
<参照>
東京新聞 TOKYO web:東京・神津島村、国内初の「星空保護区」正式認定へ 世界遺産の星空版
国際ダークスカイ協会 東京支部:公式サイト
NPO法人 神津島観光協会:神津まるごとプラネタリウム