Zalo(ザロ)とは?ベトナム版LINEの概要・人気の理由・プロモーションに利用するメリットを紹介

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Zalo(ザロ)は、ベトナムで高い人気を誇るコミュニケーションアプリであり、日本でいうとLINEのようなものです。

日本ではあまり馴染みがないSNS「Zalo」ですが、ベトナム市場をターゲットにプロモーションしたい場合は、Zaloの存在が重要です。

本記事では、Zaloの基本機能やベトナムで人気の理由、プロモーションにおけるZaloを使用するメリットについて整理します。

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ベトナムで人気のアプリZaloとは?

Zaloは、主にベトナムで使用されているメッセンジャー機能を有したコミュニケーションアプリです。

2018年5月には、ユーザー数が世界で1億人を突破しており、その半数以上の5,200万人がベトナムのユーザーです。

そのほか、タイフィリピンといった東南アジアの国々でも使用されています。

ZaloはベトナムのIT企業「VNG corporation」によって開発されたモバイルメッセージアプリで、2012年にリリースされました。

ベトナムでは2008年にFacebookTwitterが進出しており、Zaloは後発です。

しかし、DATAREPORTALが発表したベトナム国内におけるSNSの利用状況によると、2020年1月時点のZaloの利用率は74%で、最も利用されているFacebook(90%)に迫る勢いです。

また、Facebookのメッセンジャー利用率は74%とZaloと同等で、Zaloが短期間でシェアを拡大したことがわかります。

ベトナムにおけるSNSプラットフォームの利用率
▲[ベトナムにおけるSNSプラットフォーム利用率]:DIGITAL2020: VIETNAM


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Zaloの機能

Zaloには、チャットやビデオ通話を含む通話機能、近況をシェアできるタイムラインやライブ配信機能などさまざまな機能があります。

LINEと同じように電話番号から友達追加ができたり、近場のZaloユーザーを探すNearbyという機能も備わっています。

そのほかにもショッピングやゲーム、交通券や宿泊施設の予約、銀行公共料金等の支払い機能もあります。

Zaloの登場は、ベトナムでシェア率の高いFacebookを始めとした他のSNSよりも後発だったこともあり、さまざまなツールの良い面を兼ね備えています。

LINEのような個々人の連絡手段でありながら、Facebookのような商業的利用の面もあり、さらにタイムラインへの写真投稿数が多くInstagramのような機能も果たしています。

多くの機能を兼ね備えつつ、ベトナム人に合う使い勝手を追求した点が、多くのユーザー獲得につながったと考えられます。

対応言語

Zaloの対応言語は2種類のみで、ベトナム語と英語に対応しています。

日本語での画面表示はできませんが、日本でのアプリのダウンロードは可能です。

アプリをダウンロード後、新規のアカウントを作成してログインします。登録に際して、氏名と電話番号、生年月日、性別、および写真を登録します。

Zaloがベトナムで人気を集める理由

ベトナム発のZaloが自国で多くのユーザーを獲得した理由について、3つの視点から解説します。

使いやすさが好評

Zaloは、基本的に氏名と電話番号の入力のみでアカウントを作成できます。

アカウントを作成すると、スマートフォンに登録されている連絡先が自動的にコンタクトに登録され、電話番号だけで友達追加ができます。

Zaloは現実的な関わり合いを重視したアプリであるため、このように自分の周りの人や家族とのやりとりなどをすぐに始められることが人気の理由のひとつです。

そして、ZaloのOSやアプリは、シンプルで初心者ユーザーにも操作しやすいといわれています。

利用率が同等のFacebookメッセンジャーに比べアプリのサイズが軽く、写真送付を含めたモバイル通信もFacebookよりパフォーマンスが良いとするユーザーが多いようです。

さらに、スマートフォンに不慣れな高齢者の使い勝手を良くしているのが音声メッセージ機能です。

5分間の音声メッセージを高速で送信可能で、文字入力が苦手な人でも相手に簡単にメッセージを送れます。

多様な人との繋がりを提供

Zaloの特徴的な機能の一つが、スマートフォンの位置情報を利用し周辺にいるZaloユーザーを検索できる「Nearby(ご近所検索機能)」です。

ベトナム人には友達作りにこの機能を利用している人も多いようです。そして、他国への旅行、就労、留学などで近くにいるベトナム人をすぐに探せる点もメリットであるといえます。

多くの人と繋がりを持てる一方で、タイムラインはユーザーの個性を重視した仕様となっています。

タイムラインには画像や動画、文章を載せることができ、ブログ機能としても使用できます。

多くのSNSが、フォローしている友達の投稿と興味のある投稿とが同時に表示されがちですが、Zaloでは別々に表示されるのでより限定的に情報を得られる仕組みになっています。

ビジネスの場でも活躍

ZaloにはPC版のアプリも存在し、こちらはビジネスで使用する人が多くいます。

PC版のZaloアプリには、チャット機能のみが付与されているため、Slack(スラック)やChatwork(チャットワーク)などと同じく登録したユーザー間でビジネスチャットができます。

さらにGoogle DriveやDropboxとの連携ができ、情報のやり取りや共有がスムーズに行える点もビジネスにおいてZaloが支持される理由のひとつです。

他の端末との同期もできるので、スマートフォンで情報を確認したり、他社との共同プロジェクトにおける情報交換にも使用できます。

ベトナム人向けプロモーションにも効果的

Zaloには、FacebookならFacebook広告、TwitterならTwitter広告があるように、便利な広告機能が備わっています。

ベトナム国内や、日本におけるベトナム人をターゲットとしたWebマーケティングにおいて、Zaloを使用するメリットを解説します。

確実にユーザーにリーチできる

Zaloのユーザーは過半数がベトナム人であり、効果的にターゲットにアプローチできます。

Zaloには、LINEと同じようにショップのアカウントを開設し、ユーザーがそれをフォローできる仕組みがあり、フォローしてくれたユーザーに対して情報を配信できます。

それから、Zaloの登録には電話番号を必要とするため、メールアドレスのみで登録が可能な他のSNSに比べて偽のアカウントが少なく信頼性が高いと言えます。

すなわち、アプローチしたアカウント数がほぼそのままアプローチできた人数と捉えることができ、自身のビジネスに興味のあるユーザーに対して確実に情報を届けられるというメリットがあります。

ECサイトに必要な機能が完備

Zaloには、「Zalo Shop」というEコマースサービスがあります。

チャットアプリ内の機能ですがECサイトに必要な機能が備わっており、Zalo内で簡単に商品の購入から決済までを行うことができます。

「Zalo Shop」では、商品情報の掲載、カート、問い合わせ、ユーザーとの個別メッセージのやり取りなどが可能です。

それから、店舗をフォローしてくれたユーザーに、定期的に商品プロモーションなどの情報を送ることもできます。

ベトナム人に向け商品を売り出したい場合には、「Zalo Shop」を活用することも有効な手段のひとつとなります。

広告機能が充実

Zaloには、Facebook広告のようなアプリ内広告の機能が備わっており、ブランディングや利益拡大に利用できます。

広告の種類は、公式アカウントの広告やウェブサイト広告、ビデオ広告、記事広告、商品広告など多種多様な種類があります。

ただし、Zaloの対応言語はベトナム語と英語の2つのみであるため、広告の出稿や作成にはこれらの言語を使いこなせる人が必要となるため注意が必要です。

Zaloをベトナム向けのインバウンド対策に活用

多くのベトナム人にとって親しみのあるZaloは、対ベトナム人のプロモーションの足がかりになるでしょう。

Zaloは連絡を目的とするチャット機能利用にとどまらず、多くのユーザーとの交流や専用サイトでのショッピング、銀行などの生活に必要不可欠な機能利用において、ベトナム人から評価を得ている点が最大の強みです。

アカウントは電話番号に紐付いており、偽のアカウントが少ないため、店舗をフローしてくれたユーザに確実にリーチできることも特徴です。

日本にいるベトナム人旅行者、ベトナム人就労者へアプローチするには、Zaloが持つショップや広告機能などアプリ全体を幅広く活用していくことがインバウンド対策のカギとなるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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