ベトナムは大乗仏教や食文化などで日本と親和性が高く、親日国とも言われています。
東南アジアに位置し、中国、ラオス、カンボジアと接する南北に長細いその国に暮らす人々には、どの様な特徴があるのでしょうか。
勤勉でプライドが高いといわれるベトナム人の国民性や、最新のベトナム人のインバウンド事情を紹介します。
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ベトナムはどんな国?
ベトナムはどの様な国でしょうか。ベトナムの基本情報や、その歴史的背景がもたらしたベトナムの特徴を解説します。
ベトナムの基本情報
まずはベトナムの基本情報を紹介します。
- 国名:ベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam)
- 面積 :32万9,241平方キロメートル
- 人口: 約9,467万人(2018年,越統計総局)
- 首都 :ハノイ
- 民族:キン族(越人)約86%,他に53の少数民族
- 言語: ベトナム語
- 宗教 :仏教,カトリック,カオダイ教他
ベトナムは国土が南北に約1,650kmにも広がるため、南北で気候も異なります。
北部は四季のような変化がある亜熱帯気候、南部は年間を通じて夏のような気温の熱帯モンスーン気候です。
ベトナムの特徴は
ベトナムの歴史は、長きにわたる外国からの戦争や侵略の歴史とも言えます。
紀元前からの中国やモンゴルからの侵略や戦争を経て、1880年代からはフランスの保護国となります。
第二次世界大戦中には日本軍も進駐、第二次世界大戦後にはその領土支配を巡り、インドシナ戦争が勃発しました。
1975年に南北統一を果たし社会主義共和国として独立しました。
また、ベトナム人の平均年齢は約31歳と非常に若いです。
フランスの保護国であったため、コロニアル建築の教会や劇場もありホーチミンは「東洋のパリ」と呼ばれています。
また、ベトナムの人口の約86%は、キン族と呼ばれる民族ですが、その他に53もの少数民族を持つ、多民族国家であることもベトナムの特徴です。
ベトナム人の国民性
それでは、一般に言われているベトナム人の特徴をご紹介します。
プライドが高い?
一般的にベトナム人は意志をしっかり持っており、合理的に考えて行動すると言われています。
そのため、何か行動に移すときも自分の中で「何故これをするのか」「どの様なメリットがあるのか」など、しっかりとした理由をつけて動くことを好む傾向があるようです。
人から良くみられたいという欲求も高く、人目につくものには気を使い、人前で注意されることを嫌うと言われています。
勤勉で好奇心が旺盛
ベトナム人は非常に勉強熱心で勤勉と言われています。
このベトナム人の勤勉さが、1990年代以降のベトナムの急速な発展を支えてきました。
ベトナムに進出する日系企業もベトナム人の勤勉さを特に評価しています。
ベトナム人は、新しい知識やスキルを身につけようとする積極的な姿勢を持ち合わせています。
優しい人が多い
ベトナム人は、優しく心の広い人が多いと言われています。
また集団行動を好む傾向にあり横のつながりや、縦のつながりを重視するしているようです。
そのため周りの人や家族を大切にしており、よく気を配る人が多い傾向です。
訪日ベトナム人のインバウンド事情について解説
2018年には7%超えの経済成長率を記録したベトナムですが、訪日観光客数も増加を続けています。
近年の訪日ベトナム人インバウンド事情
日本は2013年7月に、ベトナム人への短期滞在数次査証の発給を開始し、2014年と2016年に査証発給要件を一部緩和しています。
2011年の訪日ベトナム人数は約4万1,000人でしたが、2018年には9倍以上となる38万9,000人を記録しました。
2018年の国別訪日外国人観光客の増加率では、ベトナムが1位となっており、前年比126%を記録しています。
また、2017年のベトナム人観光客の日本平均滞在日数は9.3日です。
この年の訪日外国人全体の平均滞在日数は5.2日ですので、ベトナム人は比較的長い期間滞在するということがわかります。
滞在日数が多ければその分様々な観光地を訪れることができるため、インバウンド消費にも期待できます。
訪日ベトナム人38.9万人!検索数から分かる旅行の動向とは
目次アウンコンサルティング調べ、訪日の傾向高い伸び率、リピート率のベトナム北海道に憧れながらも、訪問率が低い理由とは?アウンコンサルティング調べ、訪日の傾向アウンコンサルティング株式会社は、訪日ベトナム人の検索数から見る訪日動向を調査。4月2日にレポートを公表しました。北海道への関心が高いものの、訪問率は高くないことが分かりました。アウンコンサルティング「訪日ベトナム人の訪日動向」高い伸び率、リピート率のベトナム訪日ベトナム人の伸び率が上昇しており、2011年の4.1万人から、2018年に...
増加の背景には格安LCC利用にある?
日本とベトナム間のLCC増加により、ツアー価格もリーズナブルな価格で利用できるようになりました。
また社員旅行などの団体旅行の旅行先として、日本が人気にとなっています。以下は直行便を行っているLCCです。
ベトジェットエア(VietjetAir)
関空-ハノイ間での定期就航を開始しています。
また関空-ホーチミン間、成田-ハノイ間、成田-ホーチミン間を就航させています。
また、2019年10月27日からは、羽田-ダナン間が就航予定です。
「片道100円セール」などを定期的に開始しており、その安い価格設定が注目を集めました。
ジェットスターパシフィック
べトナム航空とオーストラリアのカンタスグループの2社、それぞれが70%と30%株主のLCCです。
2017年9月にLCCで初めて、日本とベトナムの直行便(関空-ハノイ間、関空-ダナン間)の運航を開始しました。
訪日前のプロモーションにはSNS「Zalo」か「Facebook」を
他国同様、ベトナムでもSNSが広く普及しており、Facebookのアクティブユーザーは人口の6割近くにも及びます。
また、「Zalo」という日本でいうLINEの様なチャットアプリもベトナムでは人気があり、9割近くものベトナム人がこのZaloを使用しています。
観光情報については、 ベトナム人は、知人や親族から情報を信頼する傾向が高いです。
ベトナムの観光メディア事情
訪日ベトナム人観光客数が近年急激に増加しています。そのためインバウンド対策を実施する上でベトナム人を呼びこむためのプロモーションをすることがインバウンド対策でも重要性を増してきています。そこでこの記事では、ベトナム人がどのように情報収集を行っているのか、なぜベトナム人観光客が増加しているのか、またベトナム人観光客の特徴について紹介します。目次訪日ベトナム人市場の特徴は?1. 親日度が高い2. 2017年の訪日ベトナム人は約31万人3. 滞在期間が長い:平均1か月以上ベトナム人のインターネッ...
需要に合ったインバウンド対応を
近年、急激にベトナムからの観光客数は増加しています。
訪日ベトナム人は春と秋に多い傾向です。ベトナムは熱帯に位置する国のため四季が無く、日本の春や秋の温暖な気候を体験しに来るベトナム人が多いためと推察されます。
春と秋に日本だからこそ体験できるアクティビティをピーアールすることで、インバウンド誘致につながる可能性があります。
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<参照>
外務省:ベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam)基礎データ
外務省:最近のビザ緩和(一般旅券所持者)
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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