ポーランドは、日本のインバウンドにおいてまだ小さい市場ですが、新型コロナウィルスで国家間の往来が厳しくなる以前は、訪日観光客数が順調に増加する国の一つでした。
この記事では訪日ポーランド人観光客を受け入れるうえで、知っておきたいポーランドや訪日ポーランド人観光客の基本的な情報について整理します。
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ポーランド人の基礎情報
ポーランドはヨーロッパ大陸の中央に位置し、首都をワルシャワに置く共和制国家です。
北側がバルト海に面し、ドイツ、リトアニア、ウクライナ、チェコなどの国々と接しています。
人口は約3,839万人で、そのほとんどはスラブ系民族であるポーランド人です。
公用語にはポーランド語が用いられています。
宗教としてカトリックが広く受け入れられており、全人口の88%がカトリックです。
EUの加盟国でもありますが、ユーロを通貨として導入せず、ズロチ(ZŁ)を使用しています。
著名なポーランド人として第264代ローマ教皇のヨハネ・パウロ2世や、映画監督のロマン・ポランスキーなどが挙げられます。
また科学者のキュリー夫人や音楽家のショパンといった偉人もポーランド出身です。
ポーランドの経済レベルはどれくらい?
IMFの統計によれば、2019年、ポーランドのGDPは5,924億米ドルで、一人あたりGDPは15,601米ドルです。
生活面から見ると、物価は日本よりやや安めです。
各国の物価水準を比較するThe EconomistのThe Big Mac indexを見てみると、ポーランドではビッグマックの値段は2.79米ドルに対し、日本は3.64米ドルです。
ポーランド市場の訪日旅行(インバウンド)データ
ここでは、ポーランドからの訪日観光客の数や来訪時期、情報取集手段について紹介します。
訪日ポーランド人観光客数は過去5年間でどれくらい増えている?
2015年の時点では訪日ポーランド人観光客は24,296人だったのに対し、2019年には38,534人と、約1.6倍の増加を見せています。
過去5年間の平均伸び率は約18%であり、特に2015年には前年比で35.9%と急激な増加を示しています。
ポーランドでは日本食や伝統文化、アニメやポップカルチャーなど、いわゆる「日本好き」な人が多く存在しています。
2013年から毎年ワルシャワで開催される日本祭り「Matsuri Piknik z Kulturą Japońską」は、2019年に約2万人の来場者が訪れました。
イベントでは書道パフォーマンス、ミス浴衣コンテスト、武道のワークショップなど様々なプログラムが行われました。
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訪日ポーランド人観光客は何月に日本にやってくる?
一年のうち訪日ポーランド人観光客が最も増えるのは3月と4月の期間で、ピークとなるのは4月です。
日本政府観光局の統計によると、2019年には3月に4,188人、4月に5,972人が日本に訪れており、合わせて全体の26%を占めています。
これはポーランドがカトリック教徒の国であり、4月の復活祭に合わせて休暇を取る人が多いことと関係していると考えられます。
また9月から11月にかけても、訪日ポーランド人観光客の増加が見られます。
訪日ポーランド人観光客の情報収集手段
We are socialの「Digital 2020」によれば、ポーランドにおけるインターネット普及率は81%に達しており、そのうちSNSの利用者は全人口の50%を占めています。
もっとも利用されているSNSのプラットフォームはYoutubeで92%、Facebookが89%、Facebook Messengerが72%、Instagramが55%となっています。
もしSNSを利用し訪日ポーランド人観光客に向けて情報発信やプロモーションをするのであれば、これらのプラットフォームにおいてコンテンツを充実させることが必要です。
日本文化人気の高い訪日ポーランド人市場
ポーランドは中国、台湾、香港などと比べると、まだ小さい市場ですが、日本文化への関心が高く、訪日観光客数では着実な成長を見せています。
最も多くの訪日ポーランド人観光客が日本に訪れた時期は3月と4月で、そのほか、9月、10月、11月も人気な月です。
情報収集手段として、YoutubeやFacebookが多く使用されています。
上記のポーランドに関する基礎知識を押さえておくことは、インバウンド対策にも役立つでしょう。
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<参考>
We are social:DIGITAL 2020: POLAND
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