ぐるなび、「外国人」向けにコロナ対策情報を多言語・ピクトグラム化:将来のインバウンド需要も視野へ

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株式会社ぐるなび(以下、ぐるなび)が、飲食店の「新型コロナ感染症対策」を、「ぐるなび外国語版」上で多言語で掲載を開始しました。

ぐるなびでは、コロナ予防対応の対訳集の無償提供や、予防対応に関する多言語動画の制作サービスも行っています。 

さしあたっては在留外国人の顧客を意識したサービスといえますが、将来のインバウンド回復を見据えた上でもコロナ後の受け入れ環境整備の観点に合致した施策といえます。

本記事ではぐるなびの取り組みをご紹介し、インバウンドへの効果を考察します。

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飲食店の「新型コロナ感染症対策」をぐるなび外国語版にて多言語で掲載開始

株式会社ぐるなびは、2020年10月19日から、飲食店の「新型コロナ感染症対策」を、「ぐるなび外国語版」で多言語による掲載を開始しました。

お店の詳細ページに「新型コロナ感染症対策」を表示する枠を追加するもので、外国人ユーザーが安心して店選びをできるようサポートし、飲食店の取り組みを多言語でユーザーに発信することで集客に活用できるようにしています。

ぐるなび外国語版」の掲載店舗数は約60,000店で、「新型コロナ感染症対策」を表示する飲食店は、掲載開始時点で約28,000店にのぼりました。

情報はピクトグラムとテキストでわかりやすく表示され、5言語(日本語、英語韓国語繁体字簡体字)で掲載されます。

表示されるピクトグラム一覧 ぐるなび ニュースリリース
▲表示されるピクトグラム一覧:ぐるなび ニュースリリースより

表示されるピクトグラムには「店内や設備等の消毒・除菌・洗浄の実施」「お客様の入れ替わり都度の消毒」「スタッフのマスク着用」「スタッフの検温を実施」「スタッフの手洗い・消毒・うがい」「除菌・消毒液の設置」「店内換気の実施」「入店人数や席間隔の調整」「お会計時のコイントレイの利用」「仕切り板の設置」の10種類があります。

またテキストには「体調不良のお客様は入店をお断りする場合があります」「食事中以外でマスク着用のご協力をお願いする場合があります」の2種類があります。

「対訳集」の無償提供、動画制作サービスも展開

外国人向けの受け入れ環境整備の施策としてはこのほか、ぐるなびも参画する訪日外国人向け観光情報サービスLIVE JAPAN PERFECT GUIDE(以下、LIVE JAPAN)」における「新型コロナウイルス感染症予防対応 対訳集」の無償提供や、「新型コロナウイルス感染症予防対応 多言語動画制作サービス」も展開しています。

新型コロナウイルス感染症予防対応 対訳集」は、施設や店舗の多言語での対応支援と外国人客の不安軽減を目的として、2020年5月28日から「LIVEJAPAN」のサイト内で無償で提供されています。

マスク着用のお願いなど「新しい生活様式」に関する依頼文など約60種類のテキストを、8言語(日本語・やさしい日本語・英語韓国語簡体字繁体字ベトナム語・タイ語)で紹介しています。

新型コロナウイルス感染症予防対応 多言語動画制作サービス」は、施設や店舗の新型コロナウイルス感染症対策を日本語と英語字幕付きの1分動画に編集するもので、2020年10月6日から開始されています。

施設や店舗での感染対策をリアルに伝える動画によって、安心・安全をアピールすることができ、基本料金は50,000円(税抜)となっています。

撮影マニュアルに沿ってスマートフォンなどで撮影した動画や写真を送るだけで、申し込みから納品まですべてオンラインのやり取りで完結できるようになっています。

動画制作サービスのイメージ ぐるなび ニュースリリースより
▲動画制作サービスのイメージ:ぐるなび ニュースリリースより

在留外国人への配慮は将来の「VFR」誘致にも有効

新型コロナウイルス感染拡大はいまだ収束のめどが立っていませんが、渡航制限解除後、特に「VFR」と呼ばれる「友人・親族訪問を目的とした旅行」の戻りが早いと期待されています。

国内旅行における実家への帰省や、海外旅行ならば海外在住の友人や家族に会いに行くケースなどが挙げられ、VFRを目的とした訪日客を増やすためには在留外国人が重要なカギとなります。

在留外国人は近年増加傾向にあり、法務省の発表によれば、2019年末の在留外国人数は293万3,173人で、過去最高を記録しています。

国別では中国韓国のほか、ベトナムインドネシアでも大きく増えています。

在留外国人への配慮は、直近での在留外国人による飲食店の利用はもちろん、いずれ海外から訪日客が戻ってくる時にも、在留外国人が訪日する友人や親族をもてなすための飲食店選びに役立つでしょう。

「コロナ収束後の友人・家族の再会」需要を掴めるか:渡航制限解除後の「VFR」向けの対策とは

新型コロナウイルス感染拡大はいまだ収束のめどが立たず、訪日外国人観光客の渡航制限は続いています。しかし渡航制限が解除されたとしても、訪日外客数がすぐに2019年並みの水準に戻るわけではないでしょう。渡航制限解除後のインバウンド需要が戻る順番を展望した時、まずはじめに戻るのが個人旅行(FIT)、特に「VFR」と呼ばれる「友人・親族訪問を目的とした旅行」の戻りが早いとされています。本記事では、今後のインバウンド対策を検討する上で注目されるVFRとはなにか、そしてVFRの需要を掴むために必要な対...

 

<参照>

ぐるなび:飲食店の「新型コロナ感染症対策」をぐるなび外国語版にて多言語で掲載開始

ぐるなび:訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN PERFECT GUIDE」「新型コロナウイルス感染症予防対応 対訳集」無償提供を開始

ぐるなび:「新型コロナウイルス感染症予防対応 多言語動画制作サービス」2020年10月6日(火)より開始!

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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