インドネシアは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって落ち込みを見せている、バリ島の観光事業者への対策を表明しました。
海外旅行をするインドネシア人をバリ島に誘致することで激減した収入を補うという施策です。
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インドネシアの海外旅行者をバリ島に誘致
4月8日、インドネシア中央銀行バリ州支店のトリスノ・ヌグロホ支店長が同日開催された「バリ投資経済フォーラム2021」で、インドネシア国内の海外旅行者をバリ島に誘致し、旅行先を振り返ることが、現在激減しているバリ島の観光収入を補うのに有効であるとの見解を表明しました。
海外旅行者の旅行先振替でバリ島の観光収入を補填、島の観光復興へ
中央銀行によると、新型コロナウイルス感染症の流行前となる2019年に海外を旅行したインドネシア人は1,132万人でした。そして、旅行者は総額で113億2,000万米ドル(約1兆2,400億円)を海外旅行で消費したことがわかっています。
トリスノ支店長は、新型コロナウイルス感染症の影響で海外旅行をすることができない自国の旅行者に注目しました。彼らがバリ島を旅行先に振り替えて観光すれば、コロナ禍で激減したバリ島の観光収入を補えるとしています。
同氏はまた、海外旅行するインドネシア人のうち25%にあたる人をバリ島に誘致することができれば、コロナ禍で入国できないでいる外国人観光客が支出する外貨の37%相当を補えると主張しています。
また、外国人の入国が再開されるまでの間、国内旅行者のバリ観光でバリ島の観光業を持ちこたえさせることが可能であるとも語り、島の観光業を復興できるはずだとも表明しました。
6月~7月に観光客受け入れ再開を臨む
バリの新型コロナウイルス感染症による観光業界への打撃は深刻であり、バリ州観光局によると、コロナ禍で観光業に携わる3,000人の州民が解雇されたとのことです。州の失業率は、2020年8月時点で5.63%となり、2019年同月比で4.06ポイントも上昇しています。
インドネシアのサンディアガ・ウノ観光・創造経済相は、2021年3月、観光客受け入れ再開について、バリの一部地域を対象に「新型コロナウイルスの感染状況が収束し、検査体制や衛生規律の順守が徹底されれば6月か7月に再開したい」と述べています。
なお、インドネシア政府は、2020年内は観光客を受け入れておらず、2021年4月現在も、新型コロナ下の入国制限で、到着ビザやビザ免除での外国人旅行者の受け入れを再開していません。
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<参考>
NNA ASIA:自国の海外旅行者をバリ島誘致、観光復興に
NNA ASIA:6~7月バリ観光客受け入れへ、観光相
NNA ASIA:年内は外国人観光客受け入れず=調整相
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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