オリンピックの歴史を徹底解説!神域の祭典から世界規模の「平和の祭典」に至るまで

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オリンピックは「世界的なスポーツの大会」として長年続いています。

その歴史は紀元前にまでさかのぼりますが、実は現在の形に至るまで、オリンピックにはさまざまな変化がありました。

本記事では、オリンピックの歴史について詳細に解説します。

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「スポーツの祭典」オリンピックの起源とは

オリンピックは、ギリシアの古代オリンピックから始まりました。

古代オリンピックでは、参加地域が限定されていたなど、近代オリンピックとは異なる点も多く見受けられます。

オリンピック起源:古代オリンピック

古代オリンピックは、ギリシアを中心としたヘレニズム文化圏の宗教行事で、紀元前9世紀頃に始まったとされています。

古代ギリシアでは、全能の神ゼウスなど多くの神々を崇めるため、神域における芸術や体育の競技祭が行われていました。

4大競技祭と称される「イストミアン・ゲームズ」と「ネメアン・ゲームズ」、「ピシアン・ゲ ームズ」、「オリンピア祭典競技」のうち、「オリンピア祭典競技」が最大規模で、のちの古代オリンピックと呼ばれるものとなったとされています。

オリンピアとは、ギリシャのペロポネソス半島北西部にあったゼウスの神域で、古代オリンピック発祥の地とされ、1989年に「オリンピアの古代遺跡」として世界遺産に登録されています。

オリンピックの開催が毎年でなかったのは古代から通じており、太陰暦の関係で当初は8年ごと、のちに4年ごとになったとされています。

初大会は1種目のみでの開催

最初のオリンピック種目は、ゼウスの足裏600歩分に相当するという「1スタディオン」(約191m)のコースを走る「競走」のみでした。

その後、古代オリンピックの種目数が増え、レスリングやボクシングも採用されていきました。

古代オリンピックに参加できたのは、ギリシア人のみでした。

なぜ古代オリンピックは終焉を迎えたのか

古代オリンピックでは、ギリシア人以外の参加は認められていませんでしたが、次第に地中海全域の国からも競技者が参加するようになりました。

さらに、ギリシアを支配していたローマ帝国でキリストが普及し、オリンピア信仰は困難なものとなり、393年の第293回大会をもって終焉を迎えました。

近代オリンピックと現代にいたるまで

1896年のアテネ大会が初となる近代オリンピックでは、開催種目や参加選手など、さまざまに変容を遂げてきました。

「平和の祭典」とされたのも近代オリンピックからです。ここでは過去の開催地も紹介します。

近代オリンピックの幕開け

1894年、パリ国際アスレチック会議において、フランスのピエール・ド・クーベルタン男爵が、スポーツ教育の理想形として古代オリンピックの近代における復活を望み、オリンピックの復興が決定しました。

1896年にギリシャで開催された近代オリンピックの第1回大会には、欧米先進国の14か国が参加して、8競技43種目が実施され、男子のみ出場できました。

クーベルタンは、オリンピックのあるべき姿(オリンピズム)として以下のように提唱しました。

「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」

近代オリンピックの発展、現代オリンピックにも通ずる「平和の祭典」へ

その後近代オリンピックは、現代オリンピックにも通ずる「平和の祭典」へと発展していきます。

1916年に予定されていたベルリン大会は戦争のため中止となり、1920年にベルギーのアントワープで開催されました。

ここでオリンピックが「平和の祭典」とされ、五輪マークの旗も初めて使用されました。

5つの輪は、アジア・アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・ユーラシアの5大陸を示しています。

1924年には、シャモニー・モンブラン大会が冬季大会として初めて開催され、1952年のヘルシンキ大会ではソビエト連邦が初めて参加しました。

1956年には南半球で初となるメルボルン大会が開催され、1964年にはアジアで初となる東京大会が開催されるなど、発展を遂げていきました。

過去の開催地

オリンピックはこれまで、北半球で多く開催されており、アフリカで開催されたことはありません。

オリンピックが中止になったことは、夏冬合わせて5回あり、いずれも戦争が理由でした。

・オリンピック夏季競技大会

開催年 開催都市
1 1896 アテネ
2 1900 パリ
3 1904 セントルイス
4 1908 ロンドン
5 1912 ストックホルム
6 1916 ベルリン(第1次世界大戦により中止)
7 1920 アントワープ
8 1924 パリ
9 1928 アムステルダム
10 1932 ロサンゼルス
11 1936 ベルリン
12 1940 東京(日中戦争により大会返上)
13 1944 ロンドン(第2次世界大戦により中止)
14 1948 ロンドン
15 1952 ヘルシンキ
16 1956 メルボルン
17 1960 ローマ
18 1964 東京
19 1968 メキシコシティー
20 1972 ミュンヘン
21 1976 モントリオール
22 1980 モスクワ
23 1984 ロサンゼルス
24 1988 ソウル
25 1992 バルセロナ
26 1996 アトランタ
27 2000 シドニー
28 2004 アテネ
29 2008 北京
30 2012 ロンドン
31 2016 リオデジャネイロ

・オリンピック冬季競技大会

回  

開催年

開催都市

1 1924

シャモニー・モンブラン

2

1928

サンモリッツ

1932

レークプラシッド

4

1936

ガルミッシュ・パルテンキルヘン

5 1940

札幌(第2次世界大戦により中止)

6 1944

コルチナ・ダンペッツォ(第2次世界大戦により中止)

7

1948

サンモリッツ

8

1952

オスロ

9

1956

コルチナ・ダンペッツォ

10

1960

スコーバレー

11

1964

インスブルック

12

1968

グルノーブル

13

1972

札幌

14

1976

インスブルック

15

1980

レークプラシッド

16

1984

サラエボ

17

1988

カルガリー

18

1992

アルベールビル

19

1994

リレハンメル

20

1998

長野

21

2002

ソルトレークシティ

22

2006

トリノ

23

2010

バンクーバー

24

2014

ソチ

25

2018

平昌

26

2022

北京


日本ではオリンピックはどのように広まった?

オリンピックにおいて、日本は第5回大会から参加し、過去2回開催地となっています。

2021年夏に迫る、2度目の東京五輪にも期待が高まっています。

第5回大会で日本が初参加、男子選手2名が出場

日本の初参加は1912年の第5回ストックホルム大会で、1911年に日本で初めて国内選考会が開催され、男子選手2名が出場しました。

短距離で三島弥彦氏が、マラソンで金栗四三氏が出場し、世界のレベルに圧倒されたという歴史があります。

日本では過去2回開催|2度目の東京五輪も2021年夏に迫る

日本は、1964年の東京大会と、1998年の長野大会で、過去2回オリンピックの開催地となっています。

1940年の東京大会と札幌大会は、開催が予定されていたものの中止となりました。

2021年には2度目の東京五輪が開催予定で、1年延期となったものの、史上最多となる33競技339種目が予定されています。

長い歴史を持つオリンピック、今夏の東京五輪にも期待

オリンピックは古代から近代へと、さまざまに変容してきました。

現代のオリンピックは、「平和の祭典」として多くの国が参加します。

今夏に開催予定の東京五輪にも、大きな期待が寄せられるのではないでしょうか。

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<参照>

HALF TIME:オリンピックの歴史とは?オリンピックの壮大な歴史を一気に振り返る!

日本オリンピック委員会:オリンピックの歴史

OLYMPIC CHANNEL:4年に1度開催されるのはなぜ?意外と知らないオリンピックの成り立ち

朝日新聞デジタル:オリンピック、初めて延期 中止は5回、実は東京大会も

笹川スポーツ財団:1. オリンピックの歴史 -年表・開催国・出来事など-

秩父宮記念スポーツ博物館・図書館:オリンピックと日本

朝日新聞デジタル:東京オリンピック2020競技日程

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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