中秋節、台湾ではどう過ごす?風習や欠かせないお菓子「月餅」も紹介

中秋節とは中華圏での祝日で、日本の行事でいう「お月見」に似ている祝日のことです。台湾でも中秋節を楽しんでおり、過ごし方は中国と似ています。台湾の中秋節では、伝統的なお菓子である「月餅」や果物の「文旦」を食べたり、バーベキューを楽しんだりと、さまざまな楽しみ方があります。

本記事では、台湾の中秋節における過ごし方や、その他の台湾の祝日について紹介します。

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中秋節とは

中秋節とは、日本のお月見にあたる祝日のことです。中国や香港など中華圏の行事となり、中秋節に見る月は1年の中で最も美しいといわれるほど、台湾では大切にされている年間行事の1つといえます。

台湾の民間行事は旧暦で開催されるため、旧暦の8月15日に該当する日が中秋節とされています。中秋節の前後も休みとなり、連休となることが多いです。

月を愛でながら豊作を願う「中秋節」

中秋節は中秋の名月や、満月を愛でる行事で知られる3大節句(春節端午節中秋節)の1つです。2021年は9月21日(火)が中秋節にあたり、9月19日(日)〜21日(火)が3連休となり、9月18日(土)が振替出勤となります。

中秋節の由来は、かつて中国の皇帝が8月15日に豊作を祈って音楽を奏でることで、月に祈りを捧げたこととされています。歴史は唐王朝(618年〜907年)時代にまでさかのぼり、宋王朝(960年〜1279年)時代には、祭日として広く認知されていました。

中秋節は、空に現れる真ん丸い月が家族団欒を象徴するため、「団欒節」ともいわれています。

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中秋節は台湾にとって重要な日

中秋節は台湾(中華圏)でとても大切にされており、中華圏では連休を伴う祝日になります。中秋節の過ごし方は中国とほぼ同じです。中秋節の満月には、「団欒、円満」などの意味合いがあることから、台湾の中秋節では、家族みんなが集まって過ごします。

特に台湾の方たちは家族で過ごす時間を大切にしているため、普段家に帰ることが少ない方も中秋節にあわせて家族の元に帰ります。一般的には家族団欒のひと時を楽しみますが、最近では大勢でワイワイと過ごす楽しみ方も広がっています。

また、親戚や学校、会社などでお世話になった方に月餅を贈り合う風習もあります。先祖に月餅をお供えすることからも、中秋節が台湾の方に大事な行事であることがわかります。

台湾の中秋節の過ごし方

ここでは、台湾の中秋節の過ごし方について説明します。台湾で定着している過ごし方は主に3つあります。

1. 月餅を食べる

家族揃って食事をした後、月を見上げながら「月餅(げっぺい)」を食べることが中秋節の楽しみ方です。

形が丸い月餅は家族団欒を象徴しているため、月餅を家族で食べることで円満な家族を築けるといわれています。

月餅は、模様や色などの見た目だけでなく、中身も「餡、木の実、チョコ、肉、カレー」などさまざまな種類があります。また、アイスクリームやラベンダー餡まであるともいわれています。

最近では、スターバックスやミスタードーナツなど、日本でも身近な飲食店で独自の月餅が販売されています。スターバックスでは、5種類の月餅を1箱に詰めたオリジナルのセットや、チョコレートブランドのゴディバでも、チョコレートが入った月餅を販売しています。

2. 文旦を食べる

文旦(ぶんたん)とは、柑橘系の果物のことです。

台湾では柚子(ゆず)とも呼ばれますが、日本の柚子とは別の意味です。柚子の発音は、中国語の「佑子(子を守るという意味)」と発音が近いため、縁起が良いとされます。

中秋節の前後は文旦が収穫される季節で、お参りする際にお供え物として置かれます。2020年には、台湾産の文旦が約20年ぶりに日本へ輸出されることで話題になりました。

3. バーベキューをする

日本のお月見のように、しっとりと過ごすだけが台湾における中秋節の楽しみ方ではありません。

1980年代からは、家の近くでバーベキューをすることも人気です。河川敷や公園だけでなく、歩道や道路など、さまざまな場所でバーベキュー大会が開催されています。バーベキューをする理由は諸説ありますが、CMの影響や、お月見の最中にお腹が減るからだといわれています。

なお、中国の中秋節は家族団欒の伝統行事であり、イベントではありません。そのため、街中で催し物が開催されているわけではなく、家の中で家族とのひと時を楽しむことが一般的です。

その他の台湾の祝日

中秋節は「家族で過ごす祝日」と認識されていますが、台湾では他にも連休となる祝日があります。ここでは、台湾の代表的な祝日を6つ紹介します。

台湾の祝日を2021年の日程と共に解説

台湾では、旧暦をベースにして祝日が決まることが多いです。その年によって具体的な日程は異なりますが、祝日と合わせて連休になる傾向が強いです。

「中華民国開国記念日」は、台湾の各地域で新暦の年越しが祝われます。高層ビル台北101からの花火など新年を祝うイベントが開催されます。2021年は1月1日(金)です。

春節は、旧暦の新年です。台湾で最も有名な祝日と言っても過言ではありません。旧暦で最後の年にあたるため、日本の「大晦日」とも言えます。この春節から、おおよそ1週間の連休がスタートします。2021年は2月10日(水)〜16日(火)が春節期間に該当します。

「和平記念日」は、1947年に起きた「二二八事件」を忘れないようにとの願いが込められた記念日です。2021年は2月28日(日)です。

「児童節」は、いわゆる「こどもの日」です。2011年から制定されており、比較的新しい祝日です。

2021年は4月4日(日)です。また、この日は清明節でもあり、台湾では先祖の墓参りをする風習があります。

端午節は日本では端午の節句に該当する日であり5月5日ですが、台湾では旧暦の5月5日になるため、2021年は6月14日(月)が「端午節」です。

「国慶日(国慶節)」は、辛亥革命の始まりとなった日を祝う祝日です。台湾の「国慶日」では、盛大なイベントやパレードが開催されます。2021年は10月10日(日)です。

台湾の大切な祝日「中秋節」

中秋節とは、中華圏で親しまれる、月を祭る行事のことです。台湾でも重要視されている祝日となっています。

中秋節で見ることができる満月には、「家族団欒」の意味合いがあり、前後の連休期間で家族や身近な人たちと「月餅」や「文旦」を食べながらゆっくりと楽しく過ごします。

最近では、街の至るところでバーベキューが開催されたり、馴染みのある飲食店がオリジナルの月餅を販売したりと、楽しみ方の幅が広がっています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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