新型コロナウイルスのワクチンが開発され、世界では駅や観光地など住民にとって身近な場所で接種がなされています。
一方日本では、2021年5月17日から東京、大阪で高齢者向けの予約受付が開始されるなど、接種体制に大幅な遅れがみられています。
東京五輪開幕まで2か月となった今、ワクチン接種体制には不安が残っています。
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世界でのワクチン接種事例
Our World in Dataによると、世界全体でのワクチン接種率は平均8.82%に対し、日本では3.18%しか接種がなされていません。
ワクチン接種のスピードは日本よりも世界の方が早く、各国ではワクチンを接種したくない人々に対しどのようなアプローチで接種を促すのかについて検討されています。
アメリカ、駅でも予約なしで接種可能
アメリカでは5月17日現在、CDC(米疾病予防管理センター)によると、18歳以上で最低でも1回ワクチンを接種した人は59.8%にのぼっています。
これを受け、アメリカでは外国人を含むすべての人で接種ができる体制が整えられています。
ニューヨーク州では州内8駅で予約せずに接種できるキャンペーンを5月12日から16日にかけて実施しました。
現在はワクチンが接種希望者に対し余っているため、ワクチンの接種率向上のための施策が打たれています。
2021年5月13日、アメリカのバイデン大統領はワクチン接種者に限りマスクをつける必要はないという指針を発表し、ワクチン接種すれば自由だというメッセージも同時に打ち出しました。
関連記事:世界のワクチン接種スピード上位5カ国は?米・チリは先月から倍増、日本は「1ポイント」増加
サンマリノ、外国人観光客でも接種可能
イタリア中部の小国家サンマリノでは、5月17日からロシア製のワクチン「スプートニクV」の接種を外国人観光客にも開放することをチャバッタ保健相が発表しました。
Our World in Dataによると、ワクチン接種率は5月14日現在64.42%に達しています。
ワクチン接種は有料で、サンマリノに3泊以上宿泊することなどの条件もありますが、ベッカーリ外相は「誰も思い付かなかった観光誘致策だ」と述べました。
日本ではワクチン接種遅れが目立つ、予約殺到する地域も
日本では、東京都23区や大阪市などの大都市圏で高齢者へのワクチン接種予約が5月17日からスタートしました。
ワクチン接種には予約が必要で、大都市圏以外でワクチン接種を開始した地域からは「予約ができない」などの混乱も生じています。
大阪府茨木市では、ワクチン接種予約の整理券を求めて5月10日早朝に市民が殺到し、ワクチン予約をウェブサイトまたはコールセンターで受け付けると発表しました。
東京五輪など各国からの選手の入国を控えるなか、今一度ワクチン接種体制の強化が必要だと考えられます。
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<参照>
CDC:COVID Data Tracker
Our World in Data:Share of people who received at least one dose of COVID-19 vaccine
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