世界でワクチン接種が進む中、マカオのIR(統合型リゾート)運営企業では、ワクチン接種を完了した従業員には一律1,000マカオパタカ(約1万3,600円)を支給する取り組みを始めました。
インセンティブ制度の導入で、従業員のワクチン接種を促していきます。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
メルコリゾーツ、ワクチン接種完了でボーナス支給を発表
5月23日時点で、マカオのワクチン接種完了者は8.1%に留まっています。そんな中で、IR運営会社のメルコリゾーツ&エンターテインメントが、政府と連携したインセンティブ制度の導入を発表しました。
ワクチン接種時の休暇に加え、ボーナスも付与されるとのことです。
官民連携で2億円投資、集団免疫の獲得目指す
マカオやフィリピンでIR(統合型リゾート)を運営する企業、メルコリゾーツ&エンターテインメント(以下:メルコリゾーツ)は、従業員の新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を促すため、ボーナス制度の導入を開始しました。
すべての従業員は、ワクチン接種に際し、「ワクチン休暇」として2日間の有給休暇を取得でき、接種が完了した際には、ボーナスとして現金が支給されます。その額は1,000マカオパタカで、日本円で1万3,600円です。
さらに、全従業員のワクチン接種率がメルコリゾーツが定める目標に達した場合、従業員最大6人に対して、1人あたり100万マカオパタカ(約1,360万円)の賞金が当たる抽選を実施することも決められています。
この取り組みは、マカオ保健局、米国疾病予防管理センターと連携したものとなっており、制度の実施予算には1,600万マカオパタカ(約2億1,730万円)を見込んでいるとのことです。マカオ政府と連携するIR運営企業の中では初の取り組みとなります。
また、メルコリゾーツの会長兼代表取締役を務めるローレンス・ホー氏は、「メルコの従業員、ゲスト、コミュニティの健康と安全は最優先事項です。」と述べ、このインセンティブ制度は集団免疫の獲得にも貢献しているとしています。
マカオ保険局は、5月23日の発表で、ワクチン接種を完了した人の数が合計55,580人だと発表していますが、これはマカオの人口比率では約8.1%とわずか1桁の数値となっています。今回のメルコリゾーツ取り組みによって、接種拡大が加速化することが期待されます。
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<参照>
Melco Resorts & Entertainment's:プレスリリース
マカオ保険局:澳門新冠疫苗接種情況和接種後不良事件每日簡報
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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