羽田空港国内線第1・第2ターミナル出発ゲートラウンジで、次世代型パーソナルモビリティ自動運行サービス(自動運転車いす)が全面的にスタートします。
一人乗りの自動運転車いすを利用し、待機場所から搭乗便の搭乗口まで自動運転モードで案内します。
長距離の歩行に不安を感じる人を含むすべてにMaaSの観点から快適な移動手段を提供するとともに、空港係員の負担軽減、接触を回避することで新型コロナウイルスの感染リスク低減も見込んでいます。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
羽田空港で自動運転車いす、全面的に導入
羽田空港では、2021年6月14日から第1ターミナルの全域と第2ターミナルの北エリアで自動運転車いすが導入されることが決定しました。
第2ターミナルの残りの部分でも、7月中旬までには導入される予定です。
羽田空港では2020年7月世界で初めて自動運転車いすを初期導入しており、安定した運用が確立されたため、今回の正式導入となりました。
これにより、第1ターミナルに乗り入れる日本航空とスカイマーク、スターフライヤー、第2発着の全日本空輸とエア・ドゥ、ソラシドエアの国内線全6社の乗客がサービスを利用できることになります。
待機場所から利用者の搭乗便の搭乗口まで、自動運転モードにて案内するサービスです。利用終了後は無人運転により待機場所まで返却されるため、空港職員の手が触れることなく利用可能です。
自動運転システムを提供するのはWHILL社で、利用は無料、運用時間は8~20時です。
職員負担軽減、MaaSの観点から導入決定
今回のサービスは、地上係員の負担軽減の観点、またコロナ対策の観点から導入が促進されました。
空港内で車いすを使いたいというニーズが多い一方で、地上係員の負担軽減や省力化、新型コロナウイルスの感染リスク低減の観点から、車いすを自動運転のものに置き換え、人がやるべきサービスに特化していく狙いがあると考えられます。
また、MaaSの観点からも導入が促進されました。
航空や鉄道、バス、タクシーなど、マイカー以外の異なる交通手段を1つの移動手段として捉える概念である「MaaS」では、自動運転の電動車いすが空港内の移動手段を担い、シームレスな移動が促進されると考えられます。
職員の負担軽減、接触リスク回避、そして移動の利便性を高めるというMaaSの観点からも、今後も国内の空港、また施設で積極的な導入が図られるべきだと考えられます。
ただし今回羽田空港では、主に国内線が運航されるターミナルでの導入となりましたが、国際線が運航される第3ターミナルでもインバウンド客対応のため導入が図られるべきだと考えられます。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
羽田空港:「次世代型パーソナルモビリティ自動運行サービス」羽田空港国内線第 1・第 2 ターミナル出発ゲートラウンジにて全面的に展開します!
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!