JSTO(一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会)は、同協会内の多言語対応協議会小売プロジェクトチーム(以下、小売PT)が、小売店向けオリジナルピクトグラムの追加制作の実施を発表しました。
この度の発表は、日本での新型コロナウイルス感染症対策を伝えるためのもので、JNTO制作のピクトグラムに新たに2つを追加する形となりました。
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日本の新型コロナウイルス感染症対策などを伝えるピクトグラムを制作
JNTOは、観光関連事業者などが実施している新型コロナウイルス感染症対策、および訪日旅行中の緊急時対応を分かりやすく旅行者に伝えるための発信素材としてピクトグラムを制作し、その一部が小売りPTによって追加制作されました。
- 新型コロナウイルス感染症対策
- 外国人旅行者向け緊急時対応等の情報を分かりやすく伝えるピクトグラムを15言語(英語、韓国語、中国語・簡体字、中国語・繁体字(香港)、中国語・繁体字(台湾)、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、ドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語(スペイン)、スペイン語(メキシコ)、ロシア語、アラビア語)で制作しました。
- 英語テキストは、シンプルに分かりやすく伝える観点でネイティブライターが書き起こし、その後、英語から各言語に翻訳されています。
- デザインは旅行者に必要な情報を分かりやすく伝え、安心感を与えることを目的とし、「家紋」をデザインコンセプトに据えて、日本らしさと分かりやすさを担保しました。
- ピクトグラムは、JNTO海外事務所が現地目線で文化、宗教的な観点でネガティブチェックを行うとともに、伝わりやすさを確認しています。
小売店に向けてピクトグラムの活用を推奨
JSTOは、「必ず伝えるべき情報、よく聞かれる質問を店頭表示やピクトグラムなどを用い、分かりやすく表示しましょう」と、ピクトグラムの活用を推奨しています。

小売店における推奨表示として、
- 13のピクトグラムと日本語、英語の併記で表示
- 新型コロナウイルス感染症対策(お客様へのお願い、店舗側の取り組み)を表示
- 店舗入り口、店内、レジ周辺のシーン別に推奨表示を提案
の3つが挙げられています。
利用にあたっては、申し込みフォームからの登録を必要とし、利用しやすいように画像(JPG)、PDF、パワーポイントで提供されています。
感染症対策に焦点を当て、2つのピクトグラムを追加制作
この度小売PTから、東京オリンピック、パラリンピックに向けて訪日外国人に安心、安全に買い物を楽しんでもらうため、「安心、安全のための取り組み表示」が公開されました。
今回追加されたピクトグラムは
- 現金はトレーで受け渡し(Please Use Money Tray)
- 商品への接触の禁止(No Sampling or Touching Items)
の2つとなっています。

JNTOをはじめJSTOの取り組みは、訪日旅行客の不安払拭に一役買っているものと思われ、今後の新しい受け入れ環境の整備に期待がかかります。
ピクトグラムのダウンロードは、小売PT公式HPより可能となっています。
また、JNTOが制作したピクトグラムの詳細および、利用ガイドラインについてはJNTOの活動報告より閲覧可能です。
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<参照>
JSTO:店頭表示
JSTO:プレスリリース
JNTO:活動報告
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
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- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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