Expediaが1,200万ドルで旅行業界と世界のワクチン供給を支援 「旅行予約でワクチン寄付」のプロジェクト、UNICEFと連携

旅行予約サイトExpediaは、旅行予約を通じてワクチン供給を支援するプログラムを発表しました。「1回の旅行で1回分のワクチンを」としており、利用者が1回旅行を予約するごとに利益の一部をUNICEFに寄付するということです。

Expediaは最大1,200万米ドル(約13億2,000万円)を投じて世界の保健衛生分野における格差是正に取り組みます。国際社会が一体となってパンデミックという難局を乗り越ええるとともに、旅行回復にもつなげていきたい考えです。

旅行予約を通して「平等なワクチン供給」を実現

Our World in Dataによれば、世界のワクチン接種完了率は8月10日時点で15.84%となっています。

日本でも半年間でワクチン接種数が1億回を超えるなど接種が進んでいますが、その進捗状況には世界各国で差があることも事実です。

そうした中、Expediaは「パンデミックからの脱却には世界規模での協力が必要」という姿勢を示し、UNICEFと連携して「旅行を予約すればワクチンを寄付できる」という取り組みを始めました。

ワクチン支援で旅行回復も後押し

Expediaが発表したプログラムは、UNICEFが世界180ヶ国以上で行っている世界の人々にワクチンを届ける活動を支援するものです。1回の旅行予約につき2米ドルがUNICEFに寄付される仕組みで、総額で最大1,200万米ドル(約13億2,000万円)、最低でも1,000万米ドル(約9億9,000万円)の寄付を約束しています

プログラムは8月5日から開始しており、利用者はExpediaのグループアプリを介して旅行を予約することで自動的に取り組みに参加できます。

Expedia®、Hotels.com®、Vrbo®、Orbitz®、Travelocity®、Hotwire®などが対象となるアプリです。

Expediaは、世界のワクチン接種状況と効果について、8月1日時点で以下のデータを示しています。

  • ワクチン接種が完了した人は世界人口の15%未満 (Our World in Dataより)
  • 低所得層のうち、1 回以上のワクチンを受けた人は1% (国際連合より)
  • ワクチン接種により、世界経済は毎月最大3,750 億ドルの損失を防ぐことができる(世界保健機関より)
  • 世界の低所得国94か国でワクチン接種に1ドル投資されるたびに、医療費、賃金および生産性低下による損失が16ドル軽減されると見込まれている(ジョンズ・ホプキンス大学より)
  • ワクチン接種により、毎年 200~300 万人の命が救われている (世界保健機関より)

エクスペディア・グループの副会長兼 CEO のピーター・カー氏は、「世界における格差を是正し、人々が再び自由に旅行できる日々を取り戻すことは、エクスペディア・グループの責任であると考えています。」とコメントしました。

世界各国へのワクチンの平等な供給を支援することで、長期的には旅行業界の回復にもつながるとみているようです。

また、今回のプログラムは現在の旅行需要への対応も実現しています。感染症対策と経済活性化を同時に後押ししていくことができると考えられます。

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<参照>
Expedia:Expedia and UNICEF want you to give the world a shot
Our World in Data:Coronavirus (COVID-19) Vaccinations

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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