ドバイ政府観光局が運営する「Visit Dubai」によると、ドバイの2021年上半期のホテル宿泊数が1,417万泊を記録したことがわかりました。
2020年の宿泊数は981万泊だったため約1.4倍に上っており、1年間で回復を見せているといえます。
なお、海外からのドバイ訪問客についてはインドからの訪問客が最も多く、これまで必ずトップ10に入っていたイギリスは、今回ランク外だったということです。
ドバイ政府観光局、2021年上半期の実績発表
Visit Dubaiは、7月26日、2021年上半期のドバイ訪問客についてのデータを示す「Tourism Performance Report June 2021」を発表しました。
ホテルの宿泊数は前年の1.5倍に 滞在日数も長期化
同レポートより、ドバイのホテルは今年1月から6月の間に1,417万泊の宿泊数を記録し、昨年の981万泊の約1.4倍になったことが明らかになりました。世界的にコロナ禍が続く中、打撃を受けた昨年からの1年間でドバイのホテル業界に回復の兆しが表れています。
また平均滞在日数も増加し、2020年上半期の4.1泊から、2021年は4.8泊に増加しました。

引用元:Tourism Performance Report June 2021
ホテルは1つ星から3つ星が人気か
ホテルの客室数については、アラブ首長国連邦(以下:UAE)が所有する全ホテルの内、5つ星ホテルの客室が44,365室で最も多くなっています。次に4つ星ホテルで36,553室、1つ星から3つ星ホテルが合計で23,650室となっています。
そうした中で、平均稼働率が最も高かったのは1つ星から3つ星ホテルでした。合計平均稼働率は63%です。これに4つ星ホテルが60%と続き、5つ星ホテルの平均稼働率は55%となりました。

引用元:Tourism Performance Report June 2021
海外からの訪問客数、「トップ10の常連」イギリスが12位に
また、海外からの訪問客についてはインドが主要市場となったようです。コロナ禍による旅行制限が長引くにもかかわらず、インドからは409,000人以上がドバイを訪れています。
インドからドバイに来て、その後はロシアからの訪問客210,000人、サウジアラビアからの訪問客131,000人と続いています。トップ10についてはアメリカやフランスなどがランクインしており、イギリスは上位10位にはランクインせず、12位となりました。
Visit Dubaiがレポートを発表してからイギリスがトップ10圏外になったのは初めてということです。これについては、UAEがイギリスの「green list」の中で最もリスクが高いとされる「red」に分類されたことが原因と考えられます。
8月23日現在は「amber」になりましたが、2021年上半期にイギリスからドバイを訪れたのは57,000人に留まりました。

引用元:Tourism Performance Report June 2021
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<参照>
Visit Dubai:Tourism Performance Report June 2021