観光庁が2021年9月分の宿泊旅行統計調査第1次速報を発表しました。9月の延べ宿泊者数は、2,269万人泊で、前年同月比20.5%減となりました。
前年9月は新型コロナウイルスの影響があったものの、緊急事態宣言が発令されていなかったことや「Go To トラベル」キャンペーンが東京を除く道府県では実施されていたこともあり、今年は前年よりも低下したと思われます。
一方で外国人延べ宿泊者数は、28万人泊で前年同月比26.0%増と、増加傾向を見せています。
《注目ポイント》
- 2021年9月の延べ宿泊者数(全体)は、2,269万人泊で、前年同月比20.5%減
- 日本人延べ宿泊者数は、2,241万人泊で前年同月比20.9%減
- 外国人延べ宿泊者数は、28万人泊で前年同月比26.0%増
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9月の延べ宿泊者数は2,269万人泊、感染者数増加が影響か
2021年9月の延べ宿泊者数(全体)は、2,269万人泊で、前年同月比20.5%減となりました。

日本人延べ宿泊者数も、2,241万人泊で前年同月比20.9%減と落ち込みをみせています。
前年9月は緊急事態宣言が発令されていなかったことに加え、Go To トラベルキャンペーンなどが実施されていたこともあり、宿泊者数が4,800万人台を達成していました。今年9月は都市部での緊急事態宣言が発令されていたことから、宿泊数が伸びていないと考えられます。
また東京2020大会や夏休み期間も終了したことから7、8月よりも宿泊者数が減少したと考えられます。
9月の外国人延べ宿泊者数は28万人泊、前年同月より26.0%増加
外国人延べ宿泊者数は、28万人泊で前年同月比より26.0%増加しました。
前年9月ではワクチンが発明されておらず、「ワクチンパスポート」などが存在しなかったことから、前年よりも増加したと考えられます。
今後においても10月から、政府が認めた国に限り、ワクチン接種証明書保持者に対し隔離期間が短縮されているため、増加すると考えられます。
9月の客室稼働率31.3%、前年同月比4.6%減
9月の客室稼働率は31.3%で前年同月比より4.6%減少しました。
すべての施設タイプで客室稼働率が減少しましたが、特に旅館の落ち込みが激しく、前年同月比10.5%減でした。
その中でも最も稼働率が高いのはビジネスホテルで、稼働率は40.3%でした。
10月から緊急事態宣言解除、感染者数も減少し宿泊者数増加なるか
今後の展望については、10月から全国で緊急事態宣言が解除されたこともあり、増加すると考えられます。
また東京都では11月1日、1年5か月ぶりに感染者数が1ケタとなるなど、全国的に感染者数が減少していることから、今後急激な感染者数の増加がない限り再発令は当分ないものと考えられます。
一方で岸田首相が、自民党の総裁選で公約に掲げていた、従来の「Go To」キャンペーンを改良している「Go To 2.0」については感染拡大などの懸念から、未だ開始されていません。
今後のキャンペーンの開始時期、また感染者数によって宿泊者数が大きく左右されると考えられます。
関連記事:岸田首相「3つの発言」から分析する「Go To トラベル2.0」のカタチ
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<参照>
観光庁:宿泊旅行統計調査
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