国内旅行業者取扱額ランキング、2位以下で大きく変動(主要旅行業者の旅行取扱状況速報9月)

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

観光庁が、「主要旅行業者旅行取扱状況速報」2021年9月分のデータを発表しました。

この調査では国内の主要旅行会社の商品取扱額を集計し、「(日本人の)海外旅行」「外国人(の国内)旅行」「(日本人の)国内旅行」の3つのカテゴリーに分けて公表しています。

国内旅行部門では、緊急事態宣言が9月末まで発令されていたこともあり、総取扱額は対前年同月比94.8%と昨年度より微減しました。

一方で、外国人旅行では総取扱額が対前年同月比803.2%、海外旅行では総取扱額が対前年同月比198.6%と大幅に増加しています。

《注目ポイント》

  • 9月の総取扱額は934億円で前年同月比102.0%
  • 海外旅行取扱額は57億円で前年同月比198.6%
  • 外国人旅行取扱額は40億円で前年同月比803.2%
  • 国内旅行取扱額は836億円で前年同月比94.8%

関連記事:主要旅行業者の旅行取扱状況速報8月


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

国内旅行業者取扱額ランキング:インバウンド・アウトバウンドで大幅増加

2021年9月の主要旅行業者の総取扱額は934億円で、前年同月比102.0%となりました。

海外旅行や外国人旅行で特に取扱額が増加したことから、前年同月比より増加したと考えられます。

先月と比較すると、2位以下で大きく順位が変動しています。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

362億1,540万円

98.2%

2位

KNT-CTホールディングス(13社計)

256億3,722万円

310.2%

3位

(株)日本旅行

65億1,449万円

67.0%

4位

東武トップツアーズ(株)

27億7,153万円

94.0%

5位

阪急交通社(3社計)

26億8,209万円

48.0%

海外旅行商品の取扱額:前年同月比の約2倍に

2021年9月の海外旅行商品の総取扱額は57億円で、前年同月比198.6%でした。

9月末より、ワクチン接種証明により日本入国時の隔離期間が短縮されたこと、またワクチン接種そのものの進展もあり、増加していると考えられます。

今後については、ビジネス目的などの入国が緩和されたことにより、出張などの短期滞在で海外旅行に行く人も一定程度増加すると考えられます。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

12億2,300万円

231.7%

2位

エイチ・アイ・エス(6社計)

5億3,864万円

196.4%

3位

阪急交通社(3社計)

5億3,059万円

829.5%

4位

(株)日本旅行

4億192万円

235.3%

5位

日新航空サービス(株)

3億8,097万円

256.5%

関連記事

外国人旅行商品の取扱額:前年同月比8倍超まで増加

2021年9月の旅行商品の総取扱額は40億円で、前年同月比803.2%でした。

入国規制緩和等の影響があったものの、東京五輪が開催されていた8月よりは減少しています。しかし、11月から接種証明による、ビジネスなど短期滞在を目的とした外国人の新規入国も認められるようになったため、今後大幅に増加することが考えられます。

ただし、観光目的での新規入国は停止状態にあり、いつごろ解禁されるのかも不透明な状態が続いています。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

31億8,167万円

785.4%

2位

KNT-CTホールディングス(13社計)

5億8,676万円

1370.4%

3位

東武トップツアーズ(株)

1億9,170万円

前年は取扱額0

4位

(株)日本旅行

7,900万円

1040.7%

5位

名鉄観光サービス(株)

1,957万円

448.5%

国内旅行取扱額ランキング:8月より150億円強増加

2021年9月の主要旅行業者の国内旅行の総取扱額は836億円で、前年同月比94.8%となりました。

昨年はGo To キャンペーンが行われていたのに対し、今年は緊急事態宣言であったため前年同月より減少していると思われます。ただし減少幅が6%と微々たるものであるため、国内観光客は一定数戻ってきているともいえるでしょう。

順位 旅行会社 取扱額 前年同月比
1位 JTB(9社合計)

318億1,072万円

88.5%

2位

KNT-CTホールディングス(13社計)

248億2,845万円

318.2%

3位

(株)日本旅行

60億3,355万円

63.2%

4位

(株)ジャルパック

25億37万円

47.1%

5位

ANA X(株)

24億6,032万円

177.2%

感染再拡大の懸念あり、人流の戻りは緩やかに

10月1日から緊急事態宣言が解除され、また感染者数も大幅に減少しています。しかし、感染再拡大の懸念から当初想定されていたほど人流が戻ってきていないことも明らかになっています。

また「Go To」関連キャンペーンについては、感染再拡大の懸念から未だ停止状態にあり、再開についての見通しは立っていません。

海外からの水際対策緩和が進む中、今後の感染状況を踏まえ、旅行業者の総取扱額が大きく左右される可能性があるでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参照>
観光庁:主要旅行業者の旅行取扱状況速報(令和3年9月分)

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに