JNTO(日本政府観光局)では2021年9月~2022年3月にかけ、越境ECとバーチャルライブツアーを組み合わせた新しい観光プロモーションを開始しています。
コロナ禍において大きな打撃を受けた地方の観光産業および、観光地の支援による地方経済の活性化のほか、日本各地の認知度向上と訪日意欲の醸成を狙いとしています。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
「天猫国際」「Fliggy」を通じライブ配信、各地域の魅力を現地から
JNTOで今年度より実施している観光プロモーションは、越境EC市場が活発化している中国を対象とし、バーチャルライブツアーとECサイトを組み合わせたプロモーション手法となります。
アリババ傘下のオンライン旅行サービスプラットフォーム「Fliggy(飞猪)」と越境ECプラットフォーム「天猫国際(Tmall Global)」を通じ、消費者はライブ配信(バーチャルライブツアー)を視聴しながら、越境ECサイト内で地域名産品を購入可能です。
中国で高い評価を受けている日本製品の紹介を通じて、コロナ禍で低迷している購買意欲を刺激し日本国内の地域産業へ中国からの消費喚起および、全国各地の紹介を契機にアフターコロナにおける訪日中国人数と旅行需要の回復につなげることを目的としています。
試験的に全国を8区域(北海道、東北・新潟、関東、北陸・中部、近畿、中国・四国、九州、沖縄)に分け、合計8回実施されています。
2~3時間にわたる各回はFliggyの公式アカウントより、全国各地に赴いた在日中国人インフルエンサーが現地の文化・歴史などと絡めながら当該地域の魅力を発信します。
在日中国人インフルエンサーと連携、多数の視聴者を獲得
過去のバーチャルライブツアーには効果的に中国人への周知を図るため、3人の中国人インフルエンサーが出演しました。
- 林萍(リン ピン):日本の最新情報を紹介する記事、写真、動画、ライブ配信など多種多様なコンテンツを制作・発信
- 黑哥(ヘイ ガ):アカウントランキングの「知識」カテゴリにおいてTOP10にランクインする高い支持率
- 小葱(リュウ ショウソウ):日本のテレビCM、ファッション雑誌、自治体の観光PR動画などに多数出演した経験を活かし、日本のファッション、コスメ・美容系分野や生活情報を中心に発信
自身のSNSでの告知のほか、九州・東北と新潟の観光情報についても投稿し、事前予想の6万人を大幅に上回る反響を受け、第1回のライブ配信は延べ約21万人、第2回は約43万人がリアルタイムで視聴しています。
2021年度の配信スケジュールは以下の通りです。

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<参照>
JNTO:コロナ禍での新たな観光プロモーション、お土産も買えるバーチャルライブツアーをスタート
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
- 中国インバウンド市場の規模と最新トレンドがわかる!
- 中国特有のSNS・地図アプリを踏まえた対応策を学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント【7/9開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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