以前から中国では多くの日本アニメが観られてきましたが、なぜこの作品が中国で大ブームなのでしょうか。
中国を軸にマーケティング・コンサルティングを手がける「株式会社ENJOY JAPAN」のYouTubeチャンネルにて解説されています。
「王様ランキング」について
「王様ランキング」は、十日草輔による日本の漫画作品で、漫画投稿サービス「マンガハック」にて2017年5月20日から毎週土曜日に更新されています。
単行本がKADOKAWAのビームコミックスレーベルより発売されており、2021年12月時点で累計発行部数は150万部を突破しています。
ボッス王国の第一王子「ボッジ」
本作の主人公、ボッス王国の第一王子「ボッジ」は、巨人の両親を持ちながら小柄で短剣どころか石すら持ち上げられないほどの非力ですが、強さに憧れ「王」になることを夢見ています。非力なことに加え耳も聞こえず言葉も話せないことから第一王子ながら周囲からは軽侮されていますが、非常に素直な性格です。
中国サイトでの評価、脅威の「9.7ポイント」獲得

この作品は、2021年10月から動画共有サイト「bilibili(ビリビリ)」にて配信が始まりました。
広く人気を集めるコミュニティサイトである「豆瓣(douban)」での評価点数が9ポイントを超えれば名作と呼ばれる中、王様ランキングの評価は、脅威の9.7ポイントでした。
王様ランキングは話題性だけではなく、作品の内容も評価されています。
中国の大学生の境遇と、生まれつき王になることを約束された状況がリンク?

その人気の裏側には、大人の人々が現実の世界で負った傷を癒してくれるような作品であることに加え、中国での文化背景も伺えます。
中国の文化として大学生は、将来稼ぐために、入学前・後で勉強が大変というのは有名な話です。
それが自分の目標である場合もありますが、「親が期待しているから」という部分が多くを占めています。
幼い頃から「習い事」や「塾」をして、両親から相当なお金の投資を受けているからです。
そのため、親が期待するのも当然かもしれません。
多くの中国人が周りの環境を整えてもらった経験がある中で、生まれつき王になることを約束された主人公との状況がリンクし、それでも立派に王になろうとする姿に惹かれるのではないでしょうか。
規制が厳しい中国アニメ業界
2021年の中国アニメ市場を振り返ると、国産・外国産問わず、文化や娯楽市場に対する規制が厳しくなり、自主規制が多発していました。
中国の経済を牽引をしていたアイドルのファン経済も規制の対象になりました。
そんな状況のため、動画サイトにて配信スケジュールが不安定になっており、10月の配信アニメの配信時期が直前まで判明しなかったいう出来事もありました。
暗いニュースが多かったアニメ市場にとって「王様ランキング」の盛り上がりは、中国のアニメ業界に希望の光を灯してくれたといえるのではないでしょうか。
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<参照>
・株式会社ENJOY JAPAN:公式サイト
・YouTube:中国で大流行中の日本のアニメ『王様ランキング』についてご紹介
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