以前から中国では多くの日本アニメが観られてきましたが、なぜこの作品が中国で大ブームなのでしょうか。
中国を軸にマーケティング・コンサルティングを手がける「株式会社ENJOY JAPAN」のYouTubeチャンネルにて解説されています。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
「王様ランキング」について
「王様ランキング」は、十日草輔による日本の漫画作品で、漫画投稿サービス「マンガハック」にて2017年5月20日から毎週土曜日に更新されています。
単行本がKADOKAWAのビームコミックスレーベルより発売されており、2021年12月時点で累計発行部数は150万部を突破しています。
ボッス王国の第一王子「ボッジ」
本作の主人公、ボッス王国の第一王子「ボッジ」は、巨人の両親を持ちながら小柄で短剣どころか石すら持ち上げられないほどの非力ですが、強さに憧れ「王」になることを夢見ています。非力なことに加え耳も聞こえず言葉も話せないことから第一王子ながら周囲からは軽侮されていますが、非常に素直な性格です。
中国サイトでの評価、脅威の「9.7ポイント」獲得

この作品は、2021年10月から動画共有サイト「bilibili(ビリビリ)」にて配信が始まりました。
広く人気を集めるコミュニティサイトである「豆瓣(douban)」での評価点数が9ポイントを超えれば名作と呼ばれる中、王様ランキングの評価は、脅威の9.7ポイントでした。
王様ランキングは話題性だけではなく、作品の内容も評価されています。
中国の大学生の境遇と、生まれつき王になることを約束された状況がリンク?

その人気の裏側には、大人の人々が現実の世界で負った傷を癒してくれるような作品であることに加え、中国での文化背景も伺えます。
中国の文化として大学生は、将来稼ぐために、入学前・後で勉強が大変というのは有名な話です。
それが自分の目標である場合もありますが、「親が期待しているから」という部分が多くを占めています。
幼い頃から「習い事」や「塾」をして、両親から相当なお金の投資を受けているからです。
そのため、親が期待するのも当然かもしれません。
多くの中国人が周りの環境を整えてもらった経験がある中で、生まれつき王になることを約束された主人公との状況がリンクし、それでも立派に王になろうとする姿に惹かれるのではないでしょうか。
規制が厳しい中国アニメ業界
2021年の中国アニメ市場を振り返ると、国産・外国産問わず、文化や娯楽市場に対する規制が厳しくなり、自主規制が多発していました。
中国の経済を牽引をしていたアイドルのファン経済も規制の対象になりました。
そんな状況のため、動画サイトにて配信スケジュールが不安定になっており、10月の配信アニメの配信時期が直前まで判明しなかったいう出来事もありました。
暗いニュースが多かったアニメ市場にとって「王様ランキング」の盛り上がりは、中国のアニメ業界に希望の光を灯してくれたといえるのではないでしょうか。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
・株式会社ENJOY JAPAN:公式サイト
・YouTube:中国で大流行中の日本のアニメ『王様ランキング』についてご紹介
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!