IATA(国際航空運送協会)は、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的流行)からエンデミック(恒常的に存在している状態)へと移行している状況を受け、渡航制限の緩和をするよう各国政府に要請しました。
WHO承認のワクチンの接種者には、出国前の抗原検査で陰性であれば検疫なしの渡航を可能にし、渡航禁止措置を取り除くよう要請しています。
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IATA事務局長「ごく一部の例外を除いて旅行はリスクを増加させない」
新型コロナウイルスをめぐってIATAはワクチンや治療薬をはじめ人類が生活や旅行に必要な手段をもっており、人々の免疫力が高まっていることから、風土病(エンデミック)に移行していくことを示唆しています。
IATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は、「今日、オミクロン株は世界のあらゆる場所に存在しているからこそ、少数の例外を除き旅行が一般住民のリスクを高めることはない」
と主張しています。
またワクチンについては、現状、各国でワクチンの有効期限に関する統一がなされておらず、ブースター接種の資格についても各国ごとの施策で管理されているため、旅行の障壁となっていることを指摘しています。
各国際機関でも、渡航制限の撤廃を勧告 英国では大幅緩和
先述したIATAのほか先月19日にはWHO(世界保健機関)が、オミクロン株の確認に伴いう渡航制限は経済的・社会的負担を各国に強いるものだとして、撤廃するか緩和するよう加盟国に勧告しています。これに対しUNWTOは歓迎の意を示しており、「渡航制限は、海外からの観光客に依存している国々へはむしろ害を及ぼす」と主張しています。
なお、渡航制限についてはイギリスにてワクチン接種済みの入国者を対象に同国到着前後のPCR検査なしでの渡航が2022年2月11日より認められるなど、実際に渡航制限を緩和する動きも各国でみられています。
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<参照>
IATA:Accelerate Easing of Travel Restrictions
GOV.UK:Coronavirus (COVID‑19)
UNWTO:“BLANKET TRAVEL RESTRICTIONS DON’T WORK”: UNWTO ADDS ITS VOICE TO WHO STATEMENT
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