欧州委員会(European Commission、以下EC)は、新たな観光業の指標として、今後は観光業の社会的、環境的、経済的影響に関するデータへと移行するよう呼びかける文書を発表しました。
従来用いていた、旅行者数や宿泊数といった数字ベースの基本的な統計からの脱却が、グリーンおよびデジタルへの移行加速に寄与するとしています。
EC、「グリーンとデジタルへの移行加速」を強調
ECは2月4日、「Transition Pathway for Tourism」を発表しました。57ページにわたる同報告書では、観光業がより確実で競争力の高い産業となるための課題に言及しています。
報告書の中でECは、観光業の将来の道筋としてグリーンとデジタルへの移行を加速する必要があるとしており、そのために観光業に関する指標を数字からデータに移行するよう各国に求めました。
これまでは、観光業の実績を測定するにあたり、旅行者数や宿泊数といった基本的な統計が指標として用いられてきました。今後はこの数字から脱却し、観光業が与える社会的、環境的、経済的影響に関するデータへ移行することとしています。
2030年までに新たな観光統計のためのEUフレームワークを改訂する計画も示しました。
なおこれはデジタル移行とグリーン移行を進める策のうちの1つで、合計では27の分野で対策や変換が必要だと主張しました。
同時に、パンデミックによって窮状に陥った観光業が回復するためには、需要が高まっている「持続可能な観光」によりよく応えられるよう対策していくことが不可欠であると指摘しています。
例えば欧州では「持続可能な観光」の支持率は82%で、こうした潮流に対応するには循環性に投資することが求められるということです。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
European Commission:Transition Pathway for Tourism
【2023年インバウンド最新動向を予測】国・地域別デジタルマーケティング戦略
2022年10月からついに入国者数の上限撤廃、短期滞在者のビザ免除等が実施され、訪日観光が本格的に再開されました。
未だ"完全回復"には至っていないものの、観光地によってはすでに多くの訪日外国人観光客が訪れているところもあり、「インバウンド対策」への関心が急速に高まっています。
では、今やるべきインバウンド対策とはなんでしょうか。そしてそれを国・地域別に見ると、どういった違いがあるのでしょうか。
インバウンド対策を何から始めたら良いか悩んでいる方や、インバウンドの最新動向を知りたい方向けに
- 最新の訪日観光の状況や今後の予想
- 国・地域別のデジタルマーケティング
- 外国人向け情報発信の際に意識すべきこと
などがわかる資料を公開しています。
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!
【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる