2022年3月13日~同年3月20日にフィリピンの観光省より、観光大臣のベルナデット・ロムロ・プヤット氏が来日しました。
プヤット氏は日本国内の観光業界関係者や政府関係者と会談し、コロナ禍における安全な観光地としてのフィリピンをPRしました。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
コロナ禍におけるフィリピンをめぐる現状
新型コロナウイルスをめぐるフィリピンでの感染者数は減少傾向にあり、1日平均432人と低い水準で推移しています。
フィリピン政府は、日本を含めたビザの免除地域・国に対して3月10日以降、ワクチン接種済みの入国者を対象とした無査証での入国条件を緩和しています。
コロナ禍前のフィリピンにおけるインバウンド市場では日本は市場4位と、非常に有力なマーケットとしてフィリピン国内から注目されています。
2019年には、68万人を超える日本人がフィリピンを訪れていました。
またフィリピンが入国制限を解除し、外国人渡航者の受け入れを再開した2022年2月10日以降は、2,125人の日本人を受け入れています。
フィリピンにおける外国人渡航者の受け入れ態勢について説明
今般の訪日でプヤット氏は、フィリピン国内における新型コロナウイルスをめぐる現状について、入国に関する手続きや入国要件が簡素化されていること、感染者数が少ないことなどを説明しました。

また、観光関連事業者に向けては、フィリピン観光省がフィリピンへのチャーター便などのマーケティング支援の継続を約束しました。
加えて、フィリピン観光地におけるワクチンの追加接種にも言及しており、今後観光客向けに提供するワクチンの計画について解説しています。
3回目のワクチン接種を受けていない日本人旅行者については、接種を受けることで帰国後の隔離が免除されるということです。
フィリピン観光省によればプヤット氏は、
「フィリピン観光省は、観光業界の雇用と収入を回復し、観光産業の復興に向け様々な努力を尽くしてきました。パンデミックがまだ終息していないため、健康が最優先事項であるべきだと私たちは考えています。私たちは、国民の幸せを守り、観光産業復興のための政策を立案し、治安と経済回復の両立に努めていきます。」
と述べており、今回の訪日も踏まえ、感染症対策を念頭に置いた上でフィリピンへの外国人観光客を、積極的に取り込んでいきたい考えです。
WTTCグローバルサミットへの参加を呼びかけ
フィリピンでは初開催となる「第21回世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)」が、2022年4月20日~同年4月22日にマニラで開催されます。
プヤット氏はこれを受け、日本旅行業協会会長の高橋氏やWTTCの副会長である田川氏など、複数のWTTC関係者と懇談を交わし、観光関係者に本サミットへの参加を呼びかけました。
プヤット氏は投資促進の観点から、フィリピンが国際市場で何を提供できるかを示す良い機会であるとした上で、
「世界の観光産業が直面する社会的、環境的、経済的な課題を解決に向け活発な議論を交わすとともに、生活や雇用、経済成長、持続可能な開発を推進するための旅行・観光産業の役割に対する評価を高めることを目指します。」
と語りました。
また、日本とフィリピン双方向の観光交流の再開については、
「フィリピンと日本は、観光分野における共通の目標をもっています。それは、お互いの観光地を振興することで両国の経済成長に大きく貢献するということです」
と力を込めて述べたということです。
関連記事:フィリピン観光省のPR動画、UNWTOのコンペティションで受賞「持続可能な観光」訴求
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
<参照>
フィリピン観光省:プレスリリース(PRtimes)
JETRO:東南アジアで新型コロナ感染のピークアウト続く、フィリピンで減少顕著
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!