HISが、ゴールデンウィーク期間の予約状況から旅行動向予想を発表しました。混雑のピークはGW初日の4月29日、Uターンのピークは5月5日、5月8日となっています。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
国内旅行 テーマパーク目的の地域が順位上げる
国内旅行全体では前年同期比126%と、緊急事態宣言が発出していた昨年と比較し好転はしているものの、コロナ以前へ回復には至っていない状況です。ランクインした旅行先は例年と大きな変化はありませんが、順位はテーマパークが目的と考えられる地域が昨年から順位を上げています。
順位 | 総合予約者数(前年の順位) | 前年比 |
1位 | 沖縄県(1位) | 81% |
2位 | 北海道(2位) | 134% |
3位 | 大阪府(6位) | 439% |
4位 | 長崎県(4位) | 158% |
5位 | 東京都(7位) | 341% |
さらに、選ばれるホテルも高級ホテルが好まれる傾向になっていることから、今年はよりリゾート感を求める需要が多いことが予想されます。
大阪府は、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を主目的として昨年からランキングを大きく伸ばしています。豊富なアトラクションや「ユニバーサル・クール・ジャパン2022」として数々の人気作品とコラボした企画など、例年以上に注目されています。
関西圏ではバスツアーの需要も高く、7年に1度の盛儀「善光寺」の前立本尊御開帳のコースが人気です。5位には長崎県がランクインしています。今年30周年を迎えた「ハウステンボス」を絡めたツアーでの申込みも多く、ハウステンボス直営ホテルの予約数が前年比906%と、滞在時間も伸びる傾向が見られます。
今年の予約の特徴として、予約時期が遅いことが挙げられます。コロナ以前は、訪日市場が活発だったこともあり、予約のタイミングは年々早期化しており、国内旅行は早期割引も適応となる出発日の60~30日前までに予約の動きが見られました。
今年は感染の状況などを間際まで確認しながら予約が多く、GWについても4月に入ってからの予約数が増加しています。
順位 | 伸び率ランキング | 前年比 |
1位 | 和歌山県 | 725% |
2位 | 千葉県 | 540% |
3位 | 愛媛県 | 522% |
4位 | 愛知県 | 440% |
5位 | 大阪府 | 439% |
伸び率順では、和歌山県が最も高く、前年725%という数値となりました。県内有数の観光地「アドベンチャーワールド」には2020年11月、ジャイアントパンダの楓浜が誕生し一般公開されており、今月から独り立ちした姿を見ることができます。
2位には千葉県がランクインしており、入場者数の制限が緩和された「ディズニーリゾート」の需要回復の効果が伺えます。家族での旅行が多いGWならではの動きとなっています。
海外旅行は前年同期比507% 入国制限緩和が影響
海外旅行全体では前年同期比507%と、大きく伸びています。日本の入国制限の緩和と共に、各国の入国制限も変更されつつあることが大きく影響していることが背景にあります。
予約者数ランキング1位はハワイです。ハワイは3回目のワクチン接種が完了していれば日本帰国時に待機隔離が免除となっています。
ハワイ入国は、フォームへの事前登録とPCR検査での陰性証明が必要でしたが、事前登録が不要となり陰性証明も抗原検査も認められるようになったことで、費用を抑えることが可能になりました。
各国の入国制限は更新されており、今後も海外旅行の再開が期待できます。
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<参照>
・HISプレスリリース(PRTIMES):2022年ゴールデンウィーク旅行予約動向
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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