インバウンドへの海外インフルエンサー活用|メリットと注意点、事例を解説

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日本政府は2022年6月10日から、インバウンド向けに添乗員付きのパッケージツアーを開始しました。

しかし、制限があるということで、観光における見込み客はまだまだ海外にいると思われます。

その見込み客に対してのアプローチとして期待されているのが、海外のインフルエンサーを起用したマーケティングです。

この記事では、海外のインフルエンサーを起用するメリットや注意点、インフルエンサーの例を紹介します。

海外在住者への認知度拡大施策として、頭に入れておきたいものです。

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海外のインフルエンサーを起用するメリット

海外のインフルエンサーを起用するメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 海外向けに認知度を一気に拡大させられる
  • 国や性別、趣味嗜好でのターゲティングができる
  • 純粋な広告と比較して受け入れられやすい

比較的新しいマーケティング手法であることから、メリットを理解していない人も多いはず。

だからこそ、理解することでライバルとの差をつけられるポイントともいえます。

海外向けに認知度を拡大させられる

海外のインフルエンサーを起用すれば、海外在住者における認知度を拡大させられます。

なぜなら、海外のインフルエンサーのフォロワーにはたくさんの海外在住者がおり、そのフォロワーに対してアプローチができるからです。

インフルエンサーが抱えているフォロワーの規模によって金額は変わりますが、それだけ大きな効果が期待できます。

国や性別、趣味嗜好でのターゲティングができる

海外のインフルエンサー起用では、それらのインフルエンサーのフォロワー属性を分析することで、ある程度のターゲティングが可能です。

インフルエンサーが抱えているフォロワーは、インフルエンサー自体の属性に近くなっていることが多いといわれています。

家族がいる中国人女性に対してアプローチがしたいとなれば、家族の写真を頻繁にSNSにアップしている中国人女性をインフルエンサーとして起用することで、狙いどおりの見込み客にアプローチできるでしょう。

また、海をテーマとした発信をしているインフルエンサーには海に興味があるフォロワーが多いので、趣味嗜好によるターゲティングも可能です。

純粋な広告と比較して受け入れられやすい

インフルエンサーを起用したマーケティングは、企業が発信する純粋な広告よりも見込み客に受け入れられやすいという特徴があります。

その理由は以下の2つです。

  • 信頼しているインフルエンサーが起用されているから
  • 「広告感」が薄れるから

インフルエンサーを起用することで、見込み客に対して通常の広告とは違ったアプローチができます。

海外のインフルエンサーを起用する際の注意点

海外のインフルエンサーを活用する際には、以下の3点に注意を払いましょう。

  • エンゲージメント率が高いインフルエンサーか
  • 見込み客とフォロワー層がマッチしているか
  • 炎上リスクをコントロールできるか

インフルエンサーの起用は、大きな効果が期待できる分、それなりの費用がかかります。

注意点を意識せずに起用してしまうと、起用に使った費用が水の泡になるかもしれません。

また、炎上することで事業にマイナスの影響が出る可能性もあります。

海外のインフルエンサーを起用する際には、十分に注意する必要があるのです。

エンゲージメント率が高いインフルエンサーか

インフルエンサーを起用する際には、エンゲージメント率が高いかを確認しておきましょう。

エンゲージメント率とは、SNSなどの発信の閲覧回数に対しての反応率を示したものです。

どれだけフォロワー数が多くても、エンゲージメント率が低いインフルエンサーは広告効果が低くなります。

インフルエンサーの起用前にはエンゲージメント率を確認し、起用費と期待できる効果を見比べてから起用を決めましょう。

見込み客とフォロワー層がマッチしているか

見込み客とフォロワー層がマッチしているかも、起用前に注意すべきポイントです。

どれだけの報酬を支払ったとしても、フォロワー層が獲得したいお客さん像とズレていては効果が薄くなってしまうでしょう。

起用前にインフルエンサーが抱えているフォロワーのインサイトをもらって、自社の見込み客とマッチしているか確認しましょう。

炎上リスクをコントロールできるか

炎上リスクをコントロールできるインフルエンサーなのかも、起用する際には重要な点です。

認知度拡大施策において、炎上リスクはどうしてもついてまわります。

そうしたなか、炎上に対するリスクコントロールができていないインフルエンサーを起用してしまうと、おもわぬブランディング低下につながりかねません。

炎上を回避するためにどのような対策をとっているか、もし炎上が起きてしまった場合にどのような方策を準備できているかといった部分について確認するとよいでしょう。

海外のインフルエンサー例

インバウンドに適している海外のインフルエンサー例として、以下の3名を紹介します。

  • Simone Bramante
  • Miss Mina
  • Eatyourkimchi Studio

インフルエンサーによって、起用するのに向いている分野に違いがあります。

インバウンドに適しているインフルエンサーを適切に起用すれば、高い費用対効果を得られるでしょう。

Simone Bramante

Simone BramanteのInstagramトップページ
▲Simone BramanteのInstagramトップページ:Instagramより編集部スクリーンショット

Simone Bramante氏は、イタリア在住の写真家です。

Instagramにはいくつもの美しい写真が投稿されており、フォロワーを100万人近くもいます。

写真家ということで、美しい風景を魅力としている観光地をPRするのに適しているインフルエンサーといえます。

過去には、東京赤坂にある日枝神社や茨城県ひたちなか市の写真も投稿しています。

投稿にたくさんのコメントが寄せられている様子から、エンゲージメント率も高いインフルエンサーといえるでしょう。

Miss Mina

Miss MinaのYouTubeトップページ
▲Miss MinaのYouTubeトップページ:YouTubeより編集部スクリーンショット

Miss Mina氏は、新しい切り口から旅先のレビューをするトラベル系インフルエンサーです。

Instagramのフォロワー数は6万人ほどですが、YouTubeの登録者数は100万人以上もいます。

Miss Mina氏のサイトには「My mission is to share diverse experiences of food and travel to help expand my viewers’ appreciation for humanity and the wonders of the world.」と書かれており、現代に適した観点から旅行地をレビューしてくれることが期待できます。

東京のカプセルホテルをレビューしたYouTube動画も投稿されており、その動画は300万回以上再生されています。

Eatyourkimchi Studio

Eatyourkimchi StudioのYouTubeトップページ
▲Eatyourkimchi StudioのYouTubeトップページ:YouTubeより編集部スクリーンショット

Eatyourkimchi Studio氏は、夫婦で活動している在日カナダ人のYouTuberです。

日本の食の美味しさに惚れ込み、長年住んでいた韓国から日本へ拠点を移動して活動しています。

旦那さんであるサイモン氏はカナダに帰ってしまいましたが、奥さんであるマルティナさんはまだ東京で活動中です。

日本の食をテーマとして活動しているので、インバウンド向けに飲食店のプロモーションをする場合には起用を視野に入れたいインフルエンサーです。

インフルエンサー起用には代行会社も視野に

海外のインフルエンサーを起用する際には、代行会社の依頼も考えましょう。

インフルエンサー起用代行会社を活用すれば、時間的なコストや面倒な依頼手続きなどを削減できるほか、リスクコントロールも任せることができます。

また、海外のインフルエンサーとのコミュニケーションにおいて、言語面を代行会社がサポートしてくれるのも大きなメリットです。

しかし、自分でインフルエンサーに連絡して起用するよりも金銭コストがかかってしまうことには注意しましょう。

インフルエンサー起用代行会社は、費用と効果の両側面を考えたうえで活用しましょう。

海外インフルエンサーはインバウンドの起爆剤

2022年6月から始まっている添乗員付きのパッケージツアーが順調に進めば、インバウンドの本格再開も遠い未来ではありません。

しかし、インバウンドが本格再開してから急いで対策をしていては、競合にインバウンドを取られてしまうでしょう。

そこで必要になるのが海外在住の見込み客に対しての認知拡大施策であり、インフルエンサーマーケティングです。

いまのうちからインフルエンサーマーケティングを仕掛けておくことで、インバウンド本格再開後に爆発的な結果を生み出せるかもしれません。

インバウンドの起爆剤として、海外インフルエンサーの起用は視野に入れておきましょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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