WTTC(世界旅行ツーリズム協議会)が発表した、世界の旅行・観光業における経済と雇用への影響に関するレポートによれば、各種指標は軒並み2020年対比で回復しました。
いっぽうコロナ禍以前までには、まだ戻ってきていない状況です。
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WTTC、旅行・観光業の経済影響分析レポートを発表
WTTCは、世界における旅行・観光業の経済と雇用への影響を分析したレポートを発表しました。
コロナ禍以前、旅行・観光業は世界で創出されたすべての新規雇用の4分の1、全雇用の10.3%(3億3,300万人)、そして世界のGDP(9.6兆ドル)の10.3%を占めていました。
また2019年の海外からの訪問者による支出は、1.8兆米ドル(総輸出の6.8%)に達していました。
GDPへの貢献度は6.1% 回復傾向もコロナ禍前の10.3%には及ばず
WTTCの最新の年次調査によれば、旅行・観光業のGDPへの貢献度は、2021年に1兆米ドル(+21.7%)増加しました。
2019年に世界のGDPに10.3%貢献していた旅行・観光業は、コロナ禍の影響により2020年に5.3%へ減少し、2021年には6.1%に増加しました。
1,820万人の雇用が回復
雇用に関しては、2020年に6,200万人の雇用が失われ、これは18.6%の減少に相当します。
2019年の3億3,300万人に対し、世界中で雇用されたのは2億7,100万人に過ぎませんでした。
いっぽう2021年には1,820万人の雇用が回復し、前年比6.7%増となりました。
国内訪問者の支出は31.4%増、海外からの訪問者の支出は3.8%増
国内訪問者の支出は、2020年に47.4%減少し、2021年に31.4%増加しました。
また海外からの訪問者の支出は、2020年に69.7%減少し、2021年に3.8%増加しました。
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